2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧
昨日、愛知県が「南海トラフ地震」の県被害想定を公表した。県の合計で2万3000人が「南海トラフ地震」で死ぬという予想だ。内訳は津波で1万5000、建物倒壊などで6000となっている。 まだ詳細なデータを読んだわけではないので、なんとも言えな…
戦国時代、じつに破天荒な漢(おとこ)がいた。早乙女貢『血槍三代』(集英社文庫)の主人公水野勝成である。その性格ゆえに父にも疎まれ、諸国を流浪することになる。豊臣秀吉、佐々成政、小西行長、加藤清正、黒田長政に仕えたという経歴は、勝成の力量の…
春がもうそこまでやってきている三月下旬。おだやかな日が数日続いた後に、寒波が襲来した。すでにアイスバーンになっていたスキー場に雪がつもった。うれしや。ワシャは、久々の新雪を楽しむべく、その日の早朝に家を出た。 出発の時にちょっとしたトラブル…
映画評論家の双葉十三郎さんが、フランス映画「天井桟敷の人々」を評してこう言っている。 《その規模、精神の雄渾、この作品に比肩すべき映画はない。》 映画ファンにはよく知られているのだが、双葉さんの映画評は☆(20点)★(5点)であらわす。満点の☆☆☆…
昨日、名古屋で軽く飲んだ。その時に友だちからこう言われた。 「ワルシャワさん、几帳面なんですよ」 意外だった。ワシャは生まれてこのかた自分のことを几帳面だなんて思ったことがないのに……。 でも、そう言われてみれば思い当たるふしがないでもない。 …
先月の日記で、 http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20130423/1366669102 『新潮45』の5月号に掲載された作家の岩下尚史氏の文章について触れた。最後はこう締めくくっている。 「来月号にもこの人の歌舞伎に関する文章が載るようだから楽しみにしておこうっと…
コラムニストの勝谷誠彦さんが有料メールで、今日の「天声人語」に触れていた。朝日の看板コラムが「歩きスマホ」を話題にしたのである。このことに関して勝谷さんは、いつもよりも好意的だ。 その代わり「スマホいじりの馬鹿」には厳しい。 《東京駅のどう…
いやー(笑)、夕べはイベントを盛り上げすぎて、少し過ごしてしまった。 ワシャたちは、総勢15人で私設のイベント盛り上げ隊を組織している。揃いの浴衣にお面という出で立ちで、商店街の飲食店を回って「商売繁盛」を祈る、ただそれだけのことである。 だ…
早乙女貢の『血槍三代』(集英社)を読みはじめた。時代背景は小牧長久手の合戦の頃、主人公は水野藤十郎勝成という野性味あふれる二十歳の若者である。物語は、この若者が見初めた娘のところに夜這いを仕掛けるところから始まる。なにしろ藤十郎、夜這いが…
小学校の時から群れるのが好きではなかった。まぁ変わり者だったので、いつも一人だったのだろう。でも、少しばかり出来が良かったのと、ませていたので弁が立ち、おかげで一目置かれていたのだと思う。 ワシャの通った小学校は市の中心市街地にあって、児童…
《『五体不満足』などの著作で知られる作家の乙武洋匡さんが、東京・銀座の飲食店に予約して出向いたところ、車いすでの入店を断られたことをツイッターで明かし、議論を呼んでいる。》のだそうな。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130520-00000389-be…
もう2カ月くらい経ったので書いてもいいだろう。 昔、一度だけ職場が一緒になった人の送別会があった。肩書は次長である。当時は隣の部署の係長だった。その時の後輩から「〇〇さんの送別会をやるんですが、ワシャさんも出席してもらえますか」と打診があっ…
永禄3年5月19日、これは旧暦なので新暦に直すと、7月の上旬ということになる。梅雨の真っ盛りである。梅雨前線が刺激されてそりゃぁ豪雨も降るでしょうよ。 前日、駿河の国主である今川義元は知立に着陣している。現在の知立駅の北にある知立城に入った…
昨日。 午後6時を少し回っていただろう。ワシャは市街地の北に広がる圃場の中を歩いていた。一面の麦が色づき始めている。麦秋も近い。 立ち止まって南西の空を見上げる。まだ青みの残る空の高いところに融けそうな半月が掛かっている。西の地平に目を移せば…
今、名古屋市美術館で「上村松園展」が開かれている。その中に気になる絵があった。 http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/photos/130313/wlf13031314010009-p1.htm 「娘」と題された作品で、若い娘二人を配して、春を象徴的に描いている。着物の裾模様…
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201305140722.html 《沖縄は15日、1972年の本土復帰から41年を迎える。この日に合わせ、地元出身の学者らが、沖縄独立の可能性をさぐる「琉球民族独立総合研究学会」を発足させる。独立志向はあくまで少数…
昨日から「無常」ということを考えている。なぜかというと、ワシャの好きな映画監督の小津安二郎が「無常」をテーマとしていたからである。たとえば自作の「麦秋」について「キネマ旬報」でこう言っている。 《これはストーリィそのものより、もっと深い“輪…
最近、目にした印象深い言葉をいくつか。 《行く川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず、よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし》 あまりにも有名な『方丈記』の序章である。この序章、人の世の「無常」を語…
名バイプレーヤーの夏八木勲さんが亡くなられた。 http://mainichi.jp/select/news/20130512k0000e040167000c.html 上記のニュースでは「白昼の死角」や「十一人の侍」などが挙げられていたが、ワシャ的には「野生の証明」の夏木刑事、「八墓村」の落武者な…
コラムニストの勝谷誠彦さんが主催する「血気酒会」の第6弾が「YouTube」にアップされた。お題は「モノ書いて食っていくということ〜全ての志願者のために」である。興味のある方は御覧じあれ。 http://youtu.be/vykelOcB89s この中で、勝谷さんと作家の東…
ワシャは城址好きである。でもね、天守閣のそびえ立つ城よりも、城の痕跡である城址のほうがいい。土台だけだと、いろいろ勝手に想像できるでしょ。その妄想が楽しいのである。 三河碧海大地の西の端に、亀城(きじょう)と呼ばれる城があった。その城が、今…
昨日、何人かの友人からうれしいメールをいただいた。それぞれに返事を出さなければいけないのだが、ごめんなさい。なにしろ忙しくて、書庫のパソコンの前に座る時間がきわめて限定的になってしまうんですね。 平日はあわただしく過ぎていき、週末のわずかな…
昨日、『レンズが撮らえた幕末日本の城』(山川出版社)を入手した。五稜郭から首里城まで、日本の城が満載である。 名古屋城の往時の写真が39葉も載っている。その中でも辰巳櫓から本丸御殿、天守閣をのぞむ写真は圧巻だ。もちろん人にやさしいエレベータ…
「警官追尾で逃走の2人乗りバイク衝突、少女重体」 http://news.so-net.ne.jp/article/detail/824484/ 50ccのバイクが2人乗り、ノーヘルメットで車道を蛇行していた。違反を3つもしている。道路交通法をなめているとしか思えない。バカバイクを発見し…
設楽ヶ原である。 世にいう「長篠の合戦」は、実は二つの戦いから構成されている。一つは、長篠城の争奪戦である「長篠城攻防戦」、もう一つが、織田徳川連合軍と甲州武田軍との野戦である「設楽ヶ原の合戦」である。この二つをもって「長篠の戦い」とか「長…
上天気に誘われて、友だちと設楽ヶ原(したらがはら)に行ってきた。五月晴れの東三河をトロトロと飯田線に揺られていくのは風情があっていい。 どうもワシャはこの時期になると「長篠合戦」を思い出すようですな。昨年の5月21日の日記 http://d.hatena.n…
藤沢周平の短編に「必死剣鳥刺し」がある。この作品、豊川悦司主演で映画化にもなっている。小説はいい。さすが藤沢である。映画のほうもいくつかの点を除けば、まぁ及第点といったところだろう。 物語はこうだ。 奥州海坂藩、物頭を勤める兼見三左衛門は城…
昨夜、リアルな夢を見た。色はもちろんのこと、具体的な触感まで残っている。あちらの世界に身を置いている時は、夢だとまったく疑っていなかった。その中でいろいろな体験をした。今、思い出してもそれは極めて現実的な世界だった。覚醒してみれば「一炊の…
TBSの「今、この顔がスゴい!」 http://www.tbs.co.jp/imakonokao/ という番組に、歌舞伎役者の中村隼人が出ていた。今、旬の芸能人や有名人にスポットを当てるバラエティである。 若手の歌舞伎役者に注目をしてもらえるというのは、歌舞伎ファンとしては…
まだ知立のことを考えている。 知立には20数か所の縄文遺跡がある。とくに遺跡が集中しているのが、逢妻川沿いの低湿地から碧海台地へ登って行く縁にあたるところである。知立にいた縄文人がアイヌとは言い切れない。だが、その後、西からやってくる弥生人…