2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

良書も悪書も本は本

どうしても『バカ本』が読みたくなってしまった。日垣さんも「WiLL」の「どっからでもかかって来い!売文生活日記」の中でこの『バカ本』について触れている。ということは、この『バカ本』に関連して、話はおもしろい方向に転がっていく可能性が高い。…

ハードな読書

先週の週間現代の「通といえば!販」は日垣さん主催の読書会の話だった。それにしても日垣さんの主催する読書会は筋金入りだ。課題図書が『現代用語の基礎知識』と『日本の論点』というから驚いた。こんなシロモノ、素人は通読できまへんで。 また別の会は「…

夢枕獏『陰陽師』の主人公安倍清明が「呪(しゅ)」という言葉を口にする。清明によれば「呪」とは言葉によってものの根本的な在様を縛ることであるという。例えばワシャが「ワシャはワルシャワだ」と名乗った瞬間に自分自身に「呪」をかけたことになり、ワ…

朝から仕事

今日は午前中に150人ほどの部課長に能登地震の報告をする。そのためのプレゼンを深夜まで(というかさっきまで)手直ししていた。だからとても眠たい。早朝出勤をして最終的なチェックをして午前9時からの会議に備える。 なんだかこの4月は、能登半島地震の…

飲み会連投

火曜日の夜、ちょいと楽しい宴会があって久々に飲み過ぎた。だから昨日はダカラを飲んでひたすら頭痛を耐え忍んだ。夕方、ようやく人間らしくなってきたところに、隣町のパセリ川くんhttp://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=427365&log=20070323から電話…

司馬さんの色紙

もう何年も前のことである。司馬さんの『街道をゆく』に、神田神保町の古書店、高山本店のことが書いてあったので、野次馬のワシャは上京した折に早速立ち寄った。その時、店先に1枚の色紙を見つけた。もちろん司馬遼太郎の直筆色紙である。「転害門 春秋長…

佐高さんの本

佐高信さんが岡留さんと共著で『100人のバカ』(七つ森書館)という本を出した。新聞の広告にはこうある。《『噂の眞相』超人気連載「7人のバカ」が帰ってきた。岡留・佐高の文化人総まくり対談も2本収録!虚言・妄言・戯言を剥ぐ!》 う〜ん、読みたいなぁ…

オプション

矢部正秋『プロ弁護士の思考術』(PHP新書)を読み終わった。この中で著者はしきりに「オプション」ということを言っている。 小泉首相がまさにそうだったが、0か100か、やるかやらないか、正か邪か、二分法はわかりやすい。わかりやすいがゆえに危険で…

書肆にて

文藝春秋5月号の「新書一点賭け」で日垣隆さんが、矢部正秋『プロ弁護士の思考術』(PHP新書)を薦めていた。もちろん早速e−honで注文しておいたのじゃ。基本的にワシャはネットで注文した書籍を本屋さんに送ってもらい、そこで金を払って受け取るこ…

歳時記

ワシャはいろいろな歳時記を持っている。とくに366日、日毎に項目を設けて記してある本が好きだ。 もっとも気に入っているのが、相賀徹夫編『日本史歳時記三六六日』(小学館)である。この本は見開き2ページにその日起きた出来事や今日行なわれる行事が網羅…

どっちがいいんでしょうかね

東洋一の鍾乳洞「秋芳洞」のある山口県美祢市が過疎対策で刑務所を誘致した。本来、美祢市は大型工業団地を造成し大規模な工場の誘致をしたかったのだが、残念ながら応募してくる会社はなかった。結果として美祢市は刑務所を選択せざるをえなかったわけだ。…

首長は気概を持て

21年前、フィリピンでクーデターが起こった。泥棒政治のマルコス政権が卑劣な不正選挙で勝利を収めたことに抗議し、エンリレ国防相、ラモス参謀総長代行が率いる軍が叛旗をひるがえしたのである。 エンリレとラモスは共々フィリピンのテレビに出演してアキノ…

報告会

昨日、我社のトップや重役の前で「能登半島地震」の調査報告をした。 準備段階から上司はかなり入れこんでいるようで、何度もワシャの書いたプレゼンの原稿を読んでは、「この言い回しはどうか?」とか「この話には触れないほうがいい」とか「この個所はこう…

嘘をつくんじゃない

神奈川県平塚市内のコンビニエンスストアで万引きをしたおっさんのことである。防犯カメラに映し出された盗みのテクニックはなかなか堂に入ったもので、素人さんではないなと思わせる熟達ぶりだ。まず本物の犯罪者と言っていい。 かつて、このおっさんの妻が…

同級生

文藝春秋5月号の「同級生交歓」に精神科医で作家の和田秀樹さんが出ていた。弁護士の伊藤芳朗氏、徳島県知事の飯泉嘉門氏と3人並んで笑顔を見せている。ほう、このお三方は灘高校で同級生だったのね。和田さんが灘高というのは有名な話だが、伊藤さんや徳島…

地震だ!

12時19分、家がぐらりと揺れた。震度2か3か?と思っていたら西三河は震度3だった。震源は三重県亀山辺り、鈴鹿坂下断層か布引山地東縁断層が動いたか。三重県北部で震度5強というから、被害はたぶんないだろう。

陽春花形歌舞伎

いつもながら御園座は舐められている。演目は昼夜入れ替えなしの2つだけ、出演者は三津五郎、橋之助、菊之助、萬次郎、團蔵、彦三郎で、はい終り。例えば来月、歌舞伎座の「團菊祭五月大歌舞伎」のラインナップを見てごらんなさいよ。團十郎、菊五郎、芝翫…

危なかった

今日、御園座に「陽春花形歌舞伎」を観に行った。鶴屋南北作『盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)』面白かったですぞ。 帰り道、JR名古屋駅で、ちょうど発車するところの豊橋行きの普通に間に合った。駆け込み乗車とまでは行かなかったが、ぎりぎりで…

閑話休題2

《閉ざされたくもの中に陽が沈みかけ、荒涼とした海にわずかな色彩を投げていた。》《その辺は岩と枯れた草地で、海は遥か下の方で怒涛を鳴らしていた。雲は垂れ下がり、灰青色の海は白い波頭を一めんに立ててうねっていた。陽のあるところだけ、鈍い光が溜…

能登半島地震 その5

【中能登町】http://www.notohantou.net/map/nanao/index.html 羽咋市から県道2号を北東に上がる。この辺りは宝達(ほうだつ)丘陵北側に広がる邑知潟(おうちがた)平野と呼ばれている一大穀倉地帯だ。この季節の風景は三河と良く似ている。ここは震度6弱…

能登半島地震 その4

東海道、北陸道をわき目もふらず羽咋まで辿りついた着いた。 ここからは能登の地図を見ながら読んでね。http://www.notohantou.net/map/【羽咋市】 石川県西岸で能登半島の付け根にある羽咋は、震度5弱である。市内の中心部を歩いてみたが、目だった被害は…

能登半島地震 その3

ざっと能登半島地震について振り返ってみたい。 発生は先月の25日(日)午前9時42分頃である。震源地は門前町の沖合い20キロほどの海底だ。マグニチュードは6.9、中越地震が6.8だったから、直下で起きていれば震度7を免れなかっただろう。最大震度は七尾市…

加賀の瑞兆

帰路、北陸自動車道を南下しているときのことだ。加賀海岸、勧進帳で有名な安宅の関あたりを走行しているときに、西の空に「暈(かさ)」が現れた。暈とは広辞苑によれば「太陽または月の周辺に見える光の輪。光が、微細な氷の結晶から成る雲で反射・屈折を…

閑話休題

今日、ついに理髪店を替えた。http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=427365&log=20070213 前回、パーマをかけたのが2月11日だったので、55日もブ男で過ごしてしまったわけだ。3月に入ってワシャのヘアスタイルはカリフラワーのように爆発していた。なぜ…

能登半島地震 その1

いやー復活しましたぞ。 それでは元気にキーボードを叩きまくります。 本題に入る前に指慣らしも兼ねて能登の語源について考えたい。「ノト」という地名にはいくつもの説が存在する。一説には、かつてこの地に住していた蝦夷がアイヌ語で「ノッ(岬)」と呼…

能登半島地震 その2

(上から読んでね) ここから歴史の話になる。7世紀中葉、大和に中央政権が形成される。政権は地方制度を充実させるために「国郡制」を整備し、地方支配を強固なものにしていった。このとき能登は越前国に属しており、その後、養老2年(718)、に羽咋、能登…

生還す

午後10時50分、ワルシャワ、たらいま、能登から帰ってまひりました。あへあへあへ……I am 能登 lively. やっぱり能登は遠かった。全走行距離950キロ、さすがに疲れましたわい。調査中に震度4の地震に遭遇しましたぞ。なにしろ被災地の状況は凄かった。 詳し…

能登へ

今から能登の被災地に行きます。急遽、昨日の夕方に決まりました。バタバタと準備をして仲間とともに東海北陸自動車道を北上し、富山を経て七尾から能登に入るつもりです。午後には輪島市に到着していると思います。 戻ってくるのは、明日の深夜になるでしょ…

司馬遼太郎の桜

『坂の上の雲』《子規の従軍は、結局はこどものあそびのようなものに終わった。広島で待機し、四月のはじめ、御用船に乗るべく宇品港へ出かけた。「道端の桜は七、八分咲いて、柳の緑は染めたように芽ざしている。春昼の如しという頃である。」『功名が辻』…

別離

『シェーン』という映画がある。遠くアメリカン・ロッキーを望むワイオミングの平原に一人のガンマンが流れつき、村人たちを追い出そうとしている悪漢を退治して、山の彼方へと去っていく。ジョーイ少年の「シェイン カンバーク!」の呼び声が心に染みとおる…