2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

人類の岐路

手塚治虫の1967年の作品『火の鳥 未来編』の中にこんなエピソードがある。 核戦争で人類を含めた地球上の生命という生命がことごとく滅ぶ。唯一、火の鳥に選ばれた山之辺だけが死なない体を得て生き残る。寂しい山之辺は、ロボットを作ったり合成人間を作っ…

大坂の乱

昨日は午後から慶長20年5月8日のことを考えていた。 西暦で言えば1615年6月4日、大坂夏の陣、大決戦の翌日である。すでに大規模な戦闘は終息し、天下に覇をとなえた大坂城は無残にも焼け落ちて、見渡す限りの焼け野となっていた。 この日の夜明けは午前4時…

市議会議員

知立市で市議会議員選挙が佳境に入っている。明日の深夜には結果が出ていることだろう。候補者の皆さん、もう少しですからね、頑張ってください。 まぁそれでも定数23人のところに24人の立候補者だから落選するのは1人だけだ。3年前に実施された安城市の市議…

国勢調査(有識者懇が報告書)

去年の国勢調査は酷かった。調査拒否や不良外国人の跋扈で調査精度はがた落ちだ。平成17年10月13日の国勢調査の直後には、林省吾総務次官はこう言っておったぞ。「社会経済情勢の変化や国民のプライバシー意識の高まりを踏まえて改善策を取りまとめる。抜本…

消費税10%時代

「たけしのTVタックル」で高市早苗が吠えていた。 発言の趣旨は「消費税10%導入、サラリーマン増税、金持ち減税」てなところだろう。自民党執行部に「副幹事長」でもぶら下げられたか。大した勢いだった。今日ばかりはプアなワシャは、300万円の森永先生…

風呂で読む

昨日、仕事帰りに本屋へ立ち寄る。ワシャにとっては本屋に寄るというのは、歯を磨いたり顔を洗ったりするのと同じ生活の一部となっている。時折、無意識に本屋に入ってしまうことがあるので、そろそろヤバイかもしれない。 昨日も気がついたら書棚の前に立っ…

高校野球秋田大会(ひたむきさが美しいってか)

秋田本荘高校が故意に三振してコールドに持ちこんだとして県高野連に始末書を取られたんだとさ。やれやれ…… 22日、本荘対秋田の準決勝7回表のことだ。雨はずっと降っていた。高校野球のルールでは7回が終了すれば雨天でコールドが成立し、7回までに得点の…

昨日の続き

大府市立図書館で20冊ほどの『エコノミスト』に目を通しただろうか。巻頭の「敢闘言」で日垣隆さんが落語の話を書いているのを見つけた。その中にこんなフレーズがあった。《立川談四楼の「浜野矩隋(のりゆき)」をライブで聞いたその日の夜、寝る前に志ん…

大府をうろうろ

大府市で「第51回愛知県消防操法大会」があったので、消防団が好きなワシャはのこのこと出かけた。西は稲沢市から東は東栄町まで県内39の団が大府に集結し、日ごろ鍛えた消火技術を競うのである。結果は小型ポンプの部優勝が「豊田第3方面隊」、ポンプ車の部…

日本が好きな外国人

1865年、明治維新前夜の灰神楽が立つような日本に一人のドイツ人がやってきた。 彼の名は、ハインリッヒ・シュリーマンという。世界史が好きな人、考古学に興味のある人にはお馴染みの名前である。「トロイの木馬」で有名なトロイア遺跡を発掘した人と言えば…

金持ち

夏目漱石の『二百十日』に登場する豆腐屋の圭さんは、金持ちを目の敵にしていた。 また室町幕府の刀研師本阿弥家の娘、妙秀尼はことのほか富貴を嫌ったことで有名だ。「人でなしとなって富貴であるよりは貧しくて人間らしいほうがよほどよい」と考えていた。…

本多勝一 その1

月刊誌「WiLL」8月号に「本多勝一 疑惑の履歴書」という記事があり、興味深く読んだ。 本多勝一(元朝日新聞記者)との出会いは随分と昔だなぁ……小学生1年生の頃じゃから、かれこれ60年も昔のことになるかのう(嘘です)。ワシャ父の蔵書に本多勝一著『…

本多勝一 その2

(上から読んでね) それから長い間、この人のことを忘れていた。思い出させてくれたのは、週間SPA!を1995年に立ち読みしている時だった。小林よしのりとの対談だったと記憶しているが、その時に本多勝一はいつも変装しているんだということを知った。右…

三者三様

一時期はテレビを見ればこの女の「背骨のサバおり」ばかりが映し出されて、腰痛持ちのワシャにしてみれば不快な日々が続いたものじゃった。オリンピック金メダルの演技と言ったって、滑って、飛んで、クルクル回って、足上げて、くらいなもので、確かに金メ…

衝動買い

書店に並んでいた『福沢諭吉著作集』全12巻を、思わず買ってしまった。 たまたま「脱亜論」が読んでみたいな、と思っただけなのじゃ。しかしページを繰っていたら他にも「痩我慢の説」やら「朝鮮人民のためにその国の滅亡を賀す」など、興味をそそられる題目…

事件ですぞ その1

昨日、午前中に車で買物に出かけた。午後1時に駐車場に戻ってみるとワシャの区画に見慣れぬ車が駐まっている。黒のクラウンマジェスタハードトップ、派手なアルミホイルをはき、ガラスにはスモークが貼ってある。車体はいたるところに傷があり、それを雑に…

事件ですぞ その2

(上から読んでね) 午後3時になって再び駐車場管理会社に電話を入れる。ワシャ「もしもし、さきほど電話をしましたワルシャワといいますが、岡田さんはお見えですか」男「申しわけありません。我社には岡田が3人おりますので、下の名前をお願いします」ワ…

事件ですぞ その3

(上から読んでね) ワシャ「ワルシャワと言いますが、岡田さんはお見えですか?」 今度は女の人が出た。女「岡田は今不在です」ワシャ「××駐車場の件で善処していただきましてありがとうございました」女「え?」 社内での情報の共有化ができていないようじ…

事件ですぞ その4

(上から読んでね) 深夜である。裏の駐車場の方で声高な男の、顕かに日本語ではない話し声で目を覚ました。その声と黒マジェが脳裏で結合されるまでに少しばかり時間がかかった。「黒マジェの所有者が戻ってきたんだ」と思い当たって、ズボンを履いて裏口か…

諸悪の根源は横綱

昨日の大相撲、白鵬と垣添の一番のことである。白鵬の引きで垣添が土俵に這った。これで勝負あったわけなのだが、白鵬の左手が倒れている垣添の腕を叩いたのである。勝負があってからの不必要な止めを刺そうとする軽薄な力士は確かにいる。とくにバカ青龍と…

30年後を期せ

中国とロシアにしてみれば狂気は日米に向いているからどうでもいいのである。とにかく三流国が壊滅して隣地で混乱が起きるよりもミサイル花火をせっせと打ち上げてくれているほうが安心なのだ。 軍事強国の中ロがここまであからさまに反対表明をしていては制…

暑い

なんという暑さだ。夕べはついに我慢しきれずにエアコンのスイッチを入れてしまった。今年の夏も暑くなりそうだわい。 梅雨前線は北に上がっているので、東海地方には太平洋高気圧が大きく張り出している。今、午前5時30分、ワシャの書庫(物置とも言う)か…

不思議なことがあるもんだ

昨日、三年前に二人のお嬢ちゃんと奥さんとお母さんを残して急逝した友人のお参りに行ってきた。1年ぶりに見るお嬢ちゃんは背がずいぶん伸びていて驚いた。「お土産だよ」といって図書券をあげると、パッと顔がほころんだ。「こんなに可愛い娘を置きざりにし…

江戸の町はワルばっかり

昨日は文化3年に出かけた。なんで文化3年かと言うと、丁度、200年前なんですな。上野から日暮里の辺りをのんびりとうろついたわけだが、実際にそのころの江戸は殺人事件が頻発し、夜間はなかなか安心して歩けるような状態ではなかった。 例えば、この年、夜…

江戸散歩

文化3年5月25日(曇多い) 明け六つに仁王門前町の旅篭を出て、上野不忍池の北にある松平伊豆守下屋敷を左手に見ながら寺町をそぞろ歩く。天王寺の大屋根を右に置き中門前町をしばらく行けば、日暮の里である。ここらあたりが江戸台地の北の端だ。諏訪の台崖…

あっぱれな殿様

徳川実記の慶安4年7月10日の記事にこうある。《昨夜松平能登守定政。長子吉五郎定知を具して。東叡山の最教寺に入て遁世し。衣を墨染にかへて能登入道不白と號す》 慶安4年(1651)というから、大坂夏の陣から36年後のことだ。参州刈谷城主の松平定政が、苛…

アルバイト曼荼羅 その1

ワシャは苦学生じゃった(笑)。なにせ貧乏教師の倅だから家は常に火の車で学費など出してもらえなかったのである。だからアルバイトは通算すると60ほどやっただろうか。 高校2年の夏だった。梅雨明けの蒸しかえるような暑さのために眠るもならず、詰まらな…

アルバイト曼荼羅 その2

(上から読んでね) ガキどもはトラックがプラットホームに到着するたびに荷台に群がり荷卸しをするのである。早く済ませれば次のトラックが来るまで休憩になるからそれこそ必死だ。ちょんまげリーゼントも絶対に普段はこんなには働かないだろうというくらい…

出た〜!「軍靴の響きが聞こえる」

そのうちに必ず誰かが出してくると思っていましたぞ。そうしたらやっぱり朝日新聞「声」欄に無職の71歳男性が投稿してきた。内容はこうだ。「北朝鮮がミサイルを発射したのはよくない。でも、大騒ぎするほどのことじゃないと思う。だいたい今の北朝鮮の力で…

今朝の新聞から

徳山ダム訴訟で原告側が敗訴した。これにともない原告の住民グループが記者会見を行った。和服を着た女性(元全共闘の闘士)が声高に判決批判をしていたが、ちょこっと怖かった。 ワシャはかつての徳山村に何度も足を運んだ。風光明媚ないい山村だった。だか…