2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

民主主義

5月13日に、周南市の図書館(例の「ツタヤ図書館」の一派)について書いた。 http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20170513/1494631616 「ダミー本」を並べることについて、コラムニストの勝谷誠彦さんもこんなことを言っている。 《おまえら、本をナメてん…

気を付けないと、顔というのはその人の性格や来し方がモロに出てしまう。「誰でも顔の中にその人の生涯が顕れて見える」と言ったのは田山花袋だったか。 2月末から3月にかけて、送別会が多くあった。その度に記念写真を撮る。そんなことを毎年儀礼的に続け…

先週末、葬儀が続いた。規模の差こそあれどちらも厳かにしめやかに執り行われた。一方は浄土真宗で、もう一つは曹洞宗だった。宗派によってこれほど葬送のかたちが違うものなのかと、あらためて思う。 浄土真宗の参列者全員での読経は迫力がある。「南無阿弥…

それでもいい舞台だった

演出ジョン・ケアード、出演は内野聖陽、國村隼、貫地谷しほり、浅野ゆう子など。 シェイクスピアの『ハムレット』である。先日の「穂の国豊橋芸術劇場」での公演に行ってきた。4月9日の初日から5月26日までの全国ツアーである。その最終に間に合った。…

板の上

なにしろ板についたものが好きだ。歌舞伎、演劇、能、文楽、蒲鉾……。なんでそんなに板の上が好きなのだろうと考えてみたら、ここに書いてあった。 2011年12月に脚本家の市川森一さんがお亡くなりになられた時の日記である。 http://d.hatena.ne.jp/warusyawa…

再会

先日、春先に入院して手術をした友人が職場を訪ねてくれた。入院自体を知らなかったので非礼をわびるとともに、久しぶりの再会を賀した。 本当に偶然だった。ワシャは本社に行っており、職場を不在にしていた。用件を済まして支店にもどり、通用口横のエレベ…

仕事がピークに達しつつある。ピークに近づくと、思いもよらなかった支障や問題がひょこっと頭をもたげる。「こんなところにいたのか!」と引っこ抜くと、その後ろにぞろぞろといろんな邪魔がくっついてくる。もうここまでくると力技で潰しつつ、前に進むし…

いい男

ワシャはブ男である。足も長くないし、筋肉隆々でもない。顔のバランスだって松竹梅の梅である。頭もよくない。小学校のころは優等生だったが、中学時代はクラブ活動や生徒会活動に燃えて、卒業時には50/400番くらいのところをうろついていたなぁ。高校に入…

応仁の乱

応仁元年(1467)に始まった十年戦争ですな。諸国の守護が二派に分かれて戦った。全国で小競り合いが行われたが主戦場は京だったために、都の荒廃は著しかった。原因は複雑で、将軍の跡継ぎ問題、重臣の権力抗争、守護家の相続争いなどが絡み合って、内乱状…

To be, or not to be, that is the question

コペンハーゲンの北40kmにあるエーア海峡に面した城エルシノアが舞台になっている。一説によれば「ハムレット」は、800年代のデンマークの話であるらしい。それをシェークスピアが1600年頃に戯曲として完成させた。 しかし、歌舞伎と一緒で、物語は何百年も…

ハムレットまでいけなかった

日曜日の朝のフジテレビ『ボクらの時代』が時折りおもしろい。今朝はその時折りのほうだった。樹木希林、橋爪功、小林稔侍、後期高齢者の名バイブレーヤーが揃った。若いネーチャンや小生意気なアンチャンの雑談など聞きたくもないが、人生を煮詰めて――橋爪…

「なにを言っていやあがる」と、こういう乱暴な言い方をするときはワルシャワがかなり怒っている時でやんすね、と「やんすね」を語尾に使用するときは、その文章で言っていることが、アホらしくて半分茶化しているような場合が多い。 この自治体、なにを言っ…

青いバラ

東銀座駅の北に「木挽町広場」ってのがあってね、そこにはいろいろな和風なものが揃えてあるんですわ。扇子とか手ぬぐいだとか、簪もあったし根付けを売る店もあった。なにも買う気などないですから、最初からひやかしのつもりであちこちの店をのぞいている…

アホのワシャ

ワシャはこの日記でも自分のことを「アホ」だと言っている。これは本当に「アホ」だと思っているからであって、そこにはなんの謙遜もない。ところがこのところ、ワシャの認識がまだ甘いということを再認識している。やはり自分のことは身びいきして考えてし…

つい笑いが……

「AERA」の5月15日号、樹木希林のインタビューがおもしろい。樹木さんの独特の死生観が展開しているからだ。そのとこを少し話そうかと思ったけれど、ちょいと今朝は急いでいますんで、また明日にでも。ミュシャシャシャシャ。

さらば環境

一時期、環境の仕事をやっていた時に、ベースの知識を得るために700冊くらいの本を買ったり借りたりして読んだ。一度、その本を写真に撮って研修会で見せびらかしたこともあったっけ。バカだったねぇ。それが棚や段ボールの箱に溜まっていた。書評家の知…

アンの森

アンはフランスの東部の県(プレフェクテュール)である。パリから南東に350km、ジュラ山脈の南部とその西側に広がる森林地帯からなっている。県都はブールカンブレスであり、森に囲まれた4万人ほどの町である。アン県自体はスイスと接しており、ジュネーブ…

江戸はいいねぇ

土曜日夜の三重テレビ「浅草お茶の間寄席」を楽しみにしている。ジジイだなぁ(笑)。夕べはなんと金馬だった。芸歴なんと77年。名人とまではならなかったけれど、御年88歳の落語は風格を感じる。出し物は「阿武松」(おうのまつ)。相撲通ならご存じで…

官から民

このところ中日新聞が鋭い。 昨日の紙面に《集客優先 危うい文化行政》という見出しが躍った。ネタは5月3日の日記にも書いた「学芸員への悪口」などを前ふりにして、文化行政への理解の浅さを指摘している。ワシャのお粗末な日記はこれね。 http://d.haten…

粗略な扱い

ワシャは「人を粗略に扱わない」ということを常に心がけている。年下の者に対しても、部下に対しても、ときには敵に対しても、このことは守って生きたい。 こんなことがあった。他の会社の人たちとワシャの街で芸者遊びをした。ワシャとワシャのメンバーは徹…

おもしろくない

倉本聰さんの『やすらぎの郷』が28話まで進んでいる。もちろん昼の放送なので録画をして夜に見ている。ドラマを見ていると、確かにセリフ回しなどは倉本さんである。懐かしい。しかし、主人公の石坂浩二がうまくドラマに溶け込んでいない。時折、素の石坂…

犠牲者

ミュシャにまだこだわっている。ミュシャに魅入られしか。 「スラヴ叙事詩」の中の「原故郷のスラヴ民族」(610×810cm) http://www.mucha.jp/slavepopej01.html 絵の左下に白い衣をまとった二人のスラヴ人(びと)がうずくまっている。その背後には戦闘的な…

熟睡

大竹しのぶの熱演を観て、その後にしこたま飲んだ余韻で、昨夜は熟睡をした。気分の悪いことは山ほどある。しかし、大竹の鬼気迫る演技が、むかつく日常の些事を放り出してくれたようだ。ううむ、睡眠というのは、精神の在り様にあるんだなぁ。どこまで「フ…

本格的な演劇は能くらいおもしろい

大竹しのぶの「フェードル」は大竹の熱演ばかりが目立った。まぁ大竹の舞台なのだから大竹が前面に出てくること自体は否定しない。もともと持っている才能と言っていいのだろう。存在感がありすぎる。脇にいるだけで空間を歪めてしまうくらいの引力がある。…

フェードル

宝島社の『もっと知りたいミュシャの世界』の中に「ミュシャとサラ・ベルナール」の物語がある。ミュシャは大地主の援助でミュンヘン、パリへと留学するが、その援助も打ち切られ、印刷所の臨時工として働いていた。そこに当時のフランスで一世を風靡してい…

盛者必衰の理

画集を観ている。表紙は、天まで焦がさんかという紅蓮の炎に大仏殿が焼かれている図である。巨大な火焔の中におわす黄金の毘盧遮那仏は対照的に静かな表情である。その足元で右往左往する兵士どもは蟻のように小さい。 『平家物語』の「奈良炎上」(ならえん…

寝ても忙しい

連休なのに忙しい。あちこちバタバタと走り回っている。連休に入る前に、ミュシャのしおりを探して、ひっくり返した書庫はそのままだし……。昨日も職場にも顔を出そうと思ったのだが、のっぴきならない別件で行けなかった。ホントは上京して「ミュシャ展」を…

性善説は危険だ

作家の百田尚樹さんも言っている。 《人類には叡智というものがあります。そこには愛も良識も含まれます。それもまた核の抑止力になります。しかし、それに頼るのは危険です。歴史上、狂気の指導者というのは幾度となく出現しているからです。》 戦争になる…

政治の限界か

もう旧聞も旧聞で恥ずかしい限りだが、いろいろあって(仕事も忙しかったんですが、ミュシャのしおり探しで時間を取られて←アホ)、ようやく書くのだった。 《閣僚がまた失言 山本大臣「がんは学芸員」》 http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/C…

メルクマール

夕べのBSプライムニュース。「豊洲移転」か「築地再建」かで論客が議論をする。ワシャは基本的に豊洲移転でいいと思っている。すでに施設は出来上がっているし、汚染した地下水は排水して、分厚いコンクリートの上の市場には何ら影響がない。そのことは科…