2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

燃えよ剣の季節

司馬遼太郎に『燃えよ剣』という作品がある。新選組、とくに副長の土方歳三にスポットを当てて描いた青春小説といった趣の物語だ。上下2巻にわたる話の冒頭にこんなフレーズがある。《トシという石田村百姓喜六の末弟歳三の人生がかわったのは、安政四年の…

ありがとうございます

勝谷誠彦さんのメルマガで教えてもらった。http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20110428-OYT8T00106.htm《佐々木しげ美教諭(42)は、天皇陛下から「生徒さんたちはどうでしたか」と震災当時の様子を尋ねられた。「生徒は全員無事でした」と答え…

英語教師との思い出 その1

司馬遼太郎さんに「“独学”のすすめ」という一文がある。昭和62年に産経新聞に掲載されたものだ。そこで、司馬さんは中学校の時の英語教師とのやりとりを書いている。少し引く。《中学の一年一学期の英語のリーダーに、New Yorkという地名が出てきた…

英語教師との思い出 その2

(上から続く) さて、ワシャにも英語教師との思い出がある。ワシャの場合は高校1年の最初も最初、ギョロ目の英語教師が教壇で自己紹介をした直後のことだった。「ミスターワルシャワ〜」 と、ワシャの顔を見て言う。後で知ることになるのだが、この教師、…

会議は続くよどこまでも その1

昨日は、朝から会議、会議、会議で自分の椅子を温める暇もなかった。平成23年度当初ということもあって、今年度の事業展開についての協議が主なものである。 概ねうちの社員は真面目だ。一所懸命に課せられた仕事をこなそうとしている。この事業をどう進め…

会議は続くよどこまでも その2

(上から続く) 先日も我が社の防災の対応で、防災担当と議論になった。宮城県に行って津波被害を直に見てきた防災担当が言うのは「津波対策」をどうするのかということだった。現地を見ていることは強みだが、それを生かすためには地震や津波に関する基礎的…

統一地方選後半の概況

2月の住民投票で解散に追い込まれた鹿児島県阿久根市議会の選挙である。前市長の竹原信一さんの独裁的なやり方に異を唱える議員が過半数10/16をとった。総得票数でも親竹原派に1000票以上の差をつけている。行政も議会も反竹原、もう住民は竹原さんの言う…

政治の貧困

ようやく選挙が終わったので言わせてもらう。愛知6区のことである。それにしてもこの程度の人材しかいないのだろうか。当選したのが丹羽秀樹(38)、典型的な自民党世襲議員である。この貧困さこそが日本の政治の限界を浮き彫りにしている。 彼は、いわゆ…

経済発展は絶対か その1

ウラシマさんにはいつもいい情報をご紹介いただいている。http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=106046&log=20110422 今回は、前福島知事の佐藤栄佐久さんの発言を教えてもらった。http://eisaku-sato.jp/blg/2011/04/000052.html この中で佐藤さん、今…

経済発展は絶対か その2

(上から続く) これと似たような話なのかはよく解らないが、佐藤さんの発言を読んでいて、ワシャの脳幹の知恵の輪がはずれた。 石原東京都知事の「パチンコと自動販売機やめちまえ」発言に対する、蓮舫節電啓発担当大臣の言いぶりを思い出した。「そこで働…

世のためにつくした人の一生は美しい その1

東京電力の清水社長が、原発立地町の3避難所を謝罪行脚した。http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110423ddm041040014000c.html う〜む、なぜか違和感を覚える。清水社長の責任の取り方は、避難住民に土下座をして回ることなんだろうか。確かに、…

世のためにつくした人の一生は美しい その2

(上から続く) 幕末の大坂に、緒方洪庵という医者がいた。彼の言葉を、司馬遼太郎の文章から引く。「医者がこの世で生活しているのは、人のためであって自分のためではない。決して有名になろうと思うな。また利益を追おうとするな。ただただ自分をすてよ。…

災難は忘れていなくてもやってくる その1

一昨日、名古屋で友だちと飲んでいて、午後10時過ぎに帰路につく。最寄りの金山総合駅にゆき、東海道本線の上り快速電車を待っていた。ところが予定していた快速電車はなかなか来ない。北よりの冷たい風が吹くホームでずいぶん待たされましたぞ。 そして、…

災難は忘れていなくてもやってくる その2

(上から続く) 15分待っても電車はうんともすんとも言わない。車内放送は同じフレーズを繰り返すのみである。人はどんどん増えてくる。出ているはずの快速電車がホームにいるのだ。みんなどんどん電車に乗り込んですし詰め状態になりつつある。 ワシャは、…

設楽ダムの存廃について その1

長年の自民党政権下で培われてきた土建行政のツケがここにきて大きな問題となってきた。 そもそも、巨大なコンクリート構築物のダムと、その周辺の道路整備などが大手ゼネコンを潤し、そこからこぼれてくるお余りで地域の土建屋に金が流れる。名宰相の田中角…

設楽ダムの存廃について その2

(上から続く) 愛知県の大村知事が現地を視察したそうだ。http://mytown.asahi.com/areanews/aichi/NGY201103240010.html 記事には「大村知事の英断に期待したい」と書いてあるが、はてさて河村市長の子分の大村さんにどれほどの決断力があるのかお手並みを…

自衛隊のいい話 その1

勝谷誠彦さんが、昨日のメルマガで『夕刊フジ』の連載コラムを取り上げていた。著者は桜林美佐さんである。保守派を自認するきれいだけどちょっと強面の女性ジャーナリストですね。 桜林さんは、被災地に入って、とくに自衛隊の活動に重点を置いて取材をして…

自衛隊のいい話 その2

(上から続く) 久慈力という岩手県出身の運動家がいる。この人の著作がワシャの本棚の左巻きコーナーにあった。『防災という名の石原慎太郎流軍事演習』(あけび書房)である。 内容は、石原都知事が実施した防災訓練「ビッグレスキュー東京2000」への…

天下りを止めさせるには その1

泥縄菅政権が、今回の原発事故を受けて経済産業省幹部による電力会社への再就職の自粛を通達したそうだ。http://www.asahi.com/politics/update/0418/TKY201104180430.html やることが遅い。 それにこんなことをしても無駄だ。官僚は、政治家より数段頭がい…

天下りを止めさせるには その2

(上から続く) それでも、働きたいという官僚がいるだろう。そういう人には、自らが起業してもらう。現役の頃の縁故など当てにせず、自らの頭と腕で新たなるスタートを切ってもらいたい。例えば、東大を出て財務省の事務次官まで勤め上げた人が築地で寿司屋…

聖書を読む

昨日、名古屋の某所で「聖書を読む会」が始まった。テキストは日本聖書協会が発刊している『聖書』で、5,150円もしましたぞ。厚さが7cmほどあり、ページ数は2400ページを超える。重さもあって手首が腱鞘炎を起こしそうだわさ。「こんな本を買った…

責任の取り方が違う

東京電力の勝俣恒久会長、清水正孝社長ら経営陣が退陣する方針を固めた。http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110418k0000m020127000c.html 福島の原子力発電所がてんやわんやで目途すら立っていないのに、責任を取るかたちで6月の株主総会で「や〜めた…

自衛隊のみなさん、ありがとう

昨夜、午後9時過ぎに携帯が鳴った。自衛隊の友人からだった。実は3月中旬に呑む予定を立てていたのだが、東日本大震災の緊急出動でドタキャンされていた。その穴埋めの連絡だった。 居酒屋で数人の仲間と軽く呑んだ。そこでいろいろな話が出た。 彼は、愛…

愚者の行動にはつねに無駄がつきまとう その1

コラムニストの勝谷誠彦さんのメルマガで、《全国の学校で子どもたちに奇妙な文書が配られている》ことを知った。 早速、あちこちに手を回して、その文書を入手した。そしたら、ここに載っていた。http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/1304685.htm …

愚者の行動にはつねに無駄がつきまとう その2

(上から続く) それでは、1500字ばかりの菅文書の内容を見てみよう。 最初に目がつくのが「みなさん」という単語である。題に「みなさん」が入っており、この「みなさん」が多数の小学生に向けての尊敬語であることが解る。一国の総理が小学生に対して…

愚者の行動にはつねに無駄がつきまとう その3

(上から続く) 今回の大震災は大変な災害だった。被災地の子供たちの苦労については被災地外の我々の想像をはるかに超えたもので、被災した子供たちは希望を見失っているのかもしれない。 でもね、全国の小学生に呼びかけているのだとすれば、「希望を失っ…

愚者の行動にはつねに無駄がつきまとう その4

(上から続く) この文章に続くこの文章をご覧くだされ。《みなさんのその思いやりがあれば、日本はきっと、もっともっと素晴らしい国になって、もう一度立ち上がります。》 すっと入ってきますか?ワシャには理解できない文章なんですわ。「思いやりがあれ…

呑みながら福島支援

このところ、宴会続きで少々疲れぎみである。でも、昨日は歌舞伎研究会の仲間との食事会だったので深酒もせず品のいい宴となった。宴席は私鉄駅の西にひろがる住宅街の一角にある隠れ家のような店。ご夫婦で、週に3日だけ開く。カウンターが9席、奥に10…

国難のリーダー像 その1

国難である。こういった非常時にサヨクでは国がもたない。なぜか、左翼は国を愛していないからね。それにサヨクは己の利益しか考えていない。そんなことないって?バカをお言いではないわさ。歴史を見てごらん。サヨクイデオロギーの染め上げられた権力者の…

国難のリーダー像 その2

(上から続く) ここは一番、国を救うためにもスーパーマンにご登場願うしかない。とりあえず東京は石原知事で収まった。乱世には石原さんくらいの強烈なリーダーシップが必要なのである。 そして国は、もうあの人しかいない。最近、もっとも日本が元気だっ…