2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

さらば平成19年

BOの棚を確認してきました。残念ながら星新一の該当作品はありまへんでした。その代わりに何冊か購入してきましたぞ。川邊一外『ゲームシナリオ作法』(新紀元社)吉崎淳二『辞書にないことばの辞典』(日本文芸社)池内恵『書物の運命』(文藝春秋)『明…

買い納め

北の風が強いけれども天気はすこぶる良好なのでドライブがてら隣町の大型書店に出掛ける。これが平成19年の買い納めだろう。 お目当ての本は、日垣さんお薦めの、松浦理英子『犬身』(朝日新聞社)と新聞の宣伝で見つけた中島義道『観念的生活』(文藝春秋)…

大晦日

地球の歴史46億年を1年に例えるならば、人類が地球上に現れるのは大晦日になってからだ。 現在、午前7時を回ったところなのでまだ出現していない。二足歩行をする猿人の登場でさえ午後6時まで待たなければならないのだ。ネアンデルタール人などの旧人が現…

季節がない

何気なくテレビを点けていたら、「どっひゃー!」とひっくり返ってしまった。「灯りをつけましょぼんぼりに〜♪」と「うれしいひな祭り」のメロディーが流れてきたのだ。おいおい、まだ正月も来ていないというのに、雛祭りでもあるまい。 夜の街にはクリスマ…

整理をしよう

1年前に決心したことがあった。それはジャーナリストの日垣さんの影響なのだが、自分の机周りを常に整理整頓しておこうと決めたのだ。 あれから1年、今、ワシャの周囲にある机3つの上は、書籍34、雑誌10、新聞2、電卓1、メジャー1、ファイル2、手帳1、セ…

年末警戒始まる

夕べから消防団の年末警戒が始まった。消防団員の皆さんご苦労様です。彼らが深夜まで寝ずの番をしてくれるお蔭で、市民が枕を高くして眠っていられる。ありがたいことだ。にも関わらず、消防団員にいろいろとケチをつけるバカの多いこと多いこと。 制服の消…

やっくん饅頭

昨日、「やっくんのビンボーくじで福が来た!」饅頭をもらった。福の神に扮した福田さんのイラストが描いてあるのだが似ていない。なぜか浪人姿の麻生さんもある。こっちの似顔絵は及第点だ。 しかし、いろいろ書いてあるねぇ。「地方の格差、国民の期待を背…

ワシャの冬休み

もう6つ寝るとお正月〜♪ にも関わらず、ワシャはめちゃんこ忙しいのであった。同業者はすでに正月休みモードに突入している。ある友人は今日から正月休だと威張っていた。うらやましい。 それに比べてワシャときたら、28日には地元の企業の納会に呼ばれてい…

「手紙」での演技力

沢尻エリカ主演の「手紙」がテレビでやっていた。基本的にテレビで映画は見ない。コマーシャルで映画がブチブチに切られてしまうので嫌なのだ。でもね、エリカ様がどの程度の演技をする女優なのか見定めたかったので我慢して見ましたぞ。結論は、相撲で言え…

推薦図書

名古屋読書会のメンバーから、「今年一番面白かった本」ということで推薦された本は以下である。冨山和彦『会社は頭から腐る』(ダイヤモンド社)王陽明『伝習録』(中公クラシック)三浦しをん『あやつられ文楽鑑賞』(ポプラ社)南方熊楠『[岩田準一往復書…

野の陶人

どこかのギャラリーのホームページで加藤唐九郎の紫匂志野茶碗が売り出されていた。売値が確か1800万円だった。小さな赤茶けた茶碗ではあるが名工唐九郎の手になるものときけばそのくらいの値段はついてしかるべきだろう。『現代陶芸茶碗図鑑』(光芸出版)…

カラマーゾフの呪縛

昨日、名古屋市短歌会館で読書会があった。課題図書はドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』(光文社古典新訳文庫)全5巻である。仕掛人のセコ道さんhttp://sekomichi.vox.com/ からは10月15日に課題図書を通知してもらっているにも関わらず、実は完読で…

書庫

「WiLL」の2月号が発売になったので早速購入する。 げげげ! 巻頭に1954年製作の『宮本武蔵』のグラビアがあって、そこに写っている八千草薫はめちゃんこ可愛い……ということに驚いたのではない。 新春特別対談が渡部昇一VS日垣隆だったのでまず驚…

変人 その1

ワシャは社内でも「変人」で通っている。この間は上司に呼びつけられて「変わり者!」と罵声を浴びせ掛けられたくらいだ。もちろんワシャは自分が変人などと思ってはいない。いたって常識的な普通のサラリーマンだと思っている。ただ、集団に与することが嫌…

変人 その2

(上から読んでね) でもね、あの頃ワシャも若かった。そんなことは百も承知なのだが、派閥に与せず、歯に衣をきせず、部下を人間としてきちんと扱ってくれるH課長のことを批判して、権力欲に取り憑かれたオジさんに取りいろうとは思わなかった。だから部長…

後継者と嫉妬

ロシアのプーチン大統領がドミトリー・メドベージェフ第1副首相を後継者に指名した。 この後継者選びというのはけっこう大変でね、人類の叡智ともいえるあのプラトンですら後継者指名に失敗しているのじゃ。プラトンにはアリストテレスという自分(プラトン…

ちょっと言い分け

昨日、京都の古書店から本が届いた。昭和42年発行の『土芥寇讎記』(人物往来社)という本だ。「どかいこうしゅうき」と読む。 題名は「孟子」の「君の臣を視ること土芥の如ければ 則ち臣の君を視ること寇讎の如し」(君主が家臣を土やゴミクズのように思っ…

ロシアの物語

『カラマーゾフの兄弟』をまだ読んでいる。てこずっているといってもいい。第2巻にこんな場面が出てくる。《馬車が動き出し、やがて疾走しはじめた。旅の人となったイワンの心は淀んでいた。それでもまわりの野原や、丘や、木々や、晴れた空を高く飛んでいく…

他人事ではない

http://www.asahi.com/national/update/1215/TKY200712150150.html 長野県王滝村のスキー場でゴンドラリフトが急停止して乗客90人が最長で12時間も空中の狭い箱の中に閉じ込められた。密閉された小さな箱の中で12時間も身動きが取れないというのは想像以上の…

佐世保乱射事件

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071215-00000916-san-soci この事件で解ったこと。(1)この国は目が吊り上がった異常者でも自由に銃が持てる自由な国なんだ。(2)奇行が目立つ変なヤツが銃を片手に出歩いても警察はなにもしてくれないんだ。(3)宗教…

吉良家の防災対策 その1

吉良邸の位置である。赤穂事件が起こった(気のふれた内匠頭が上野介に切りかかった)時、つまり元禄14年3月14日は呉服橋御門内大名小路の一角に3000坪の屋敷を構えていた。現在でいうなら東京駅構内の北地区あたりだろう。江戸城の一郭といっていい場所だっ…

吉良家の防災対策 その2

(上から読んでね) まず、危機を危機としてきちんと認識しておくことが大切だ。南海トラフのプレート地震は必ず起こると認識する。同様に赤穂の浪人どもは必ず徒党を組んで襲ってくると認識しておく。その上でその想定に沿って対策を考える。予め侵入経路に…

元禄の愚挙

305年前の今日、江戸は本所の吉良邸に赤穂の浪人が殴り込みをかけ、吉良上野介の首を挙げた。 吉良の所領が三河にあったから肩を持つわけではないが、この一連の赤穂事件は一方的に浅野が悪い。とくに江戸城内で刃傷事件を起こした浅野内匠頭が沢尻エリカと…

気が散るちるちるチルチルミチル

ワシャは子どもの頃から落ち着きがないと言われている。軽躁というのかおっちょこちょいというべきか、とにかく気があちこちに飛んでいく。年齢を重ねて少しは落ち着いたフリをする術を覚えたが、本質的なところは変わっていない。 今、ドストエフスキーの『…

小津忌に

初めて観た小津作品は「麦秋」だった。原節子がきれいだったなぁ。ラストの、初夏の風が通りすぎる麦畑が印象的だ。 知らない人のために物語を簡単に説明しますね。 兄(笠智衆)は病院に勤める医師、妹の紀子(原節子)はオフィス・ガールだが、もう婚期を…

梅原猛講演骨子

「怨霊の思想」と題して、梅原さんはこんな話しをした。以下はその時のメモ。○人を害するものが「神」として崇められた。オオカミ(人を喰う)やカミナリ(人を殺す)もそうだ。○怨霊の鎮魂が神社の役目だった。害をなさないでくれとお願いするものだった。○…

梅原猛

昨日の日曜日も忙しかったわい。 午前中は200人ほどを相手に地域の公民館で防災の話をした。スクリーンからプロジェクター、スピーカーにパソコンまで持ちこんでの防災講演だから大仕事だ。 昨日12月9日は「漱石忌」だったので、漱石の作品に出てくる地震の…

テレビの上質

夕べのNHKBS「お宝デラックス」は面白かった。この番組は、その時々のテーマに合わせて、ゲストの記憶に残っている過去のテレビ映像を掘り起こし、様々な切り口からその魅力に迫っていく。今回のテーマは「伝説の男たち」と題して、石原裕次郎の「太陽…

福田氏ご乱心?

姫路市でオランウータンが暴れたhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071207-00000515-yom-sociというから、てっきり福田首相が暴れたのかと思いましたぞ。 おっと、そんなことはどうでもいいのじゃ。実はワシャはいまプロジェクトを抱えておって、今日もそ…

渡る世間は鬼畜ばかり

埼玉県川口市の事件http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071206-00000095-jij-sociは、完落ちになるだろう。「7月に同じアパートで強姦事件があったという事実を、警察はなぜ伏せたのか。これでは警戒のしようがないじゃないか」と、「ピンポン!」の福澤ア…