2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

本の痕跡

ワシャには読書友達が何人かいる。読書会や論語塾のメンバー、それに面白い本を回読する職場の仲間がいる。この間、その内のお一人からこんな指摘をされた。「お借りした本にレシートが挿まっていましたよ」 本を返してもらって確認してみると、ホントだ。「…

読書が広がっていく その1

先日、いつも(毎日)立ち寄る本屋で、宮城谷正光『他者が他者であること』(文藝春秋)を買った。エッセイである。読みやすかったので小一時間ほどで読んでしまった。しかし、その中に司馬遼太郎と藤沢周平について触れた文章があったから、さあ、大変。こ…

読書が広がっていく その2

(上から続く) 近所の本屋にはなかった。近所のブックオフにもなかった。隣町の大型書店にもない。その町にはブックオフが2軒あるのだが、1軒目にはなかった。しかし、2軒目に、あった。ラッキー!もちろん速攻で購入する。帰り道に信号で止まるたびに読…

愚者舞いが始まった

ついに平成の御蔭参りが始まった。踊れ踊れ愚者舞いを踊り狂え。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090328-00000528-san-soci 高速道路のあちこちでぐしゃぐしゃの大騒ぎが始まった。「子供がトイレに行きたいと言い出してから、なかなかサービスエリアま…

自家撞着

高速道路の通行料が今日から1000円になる。高速道路各社はゴールデンウイーク並の混雑が出ると予想し、態勢を整えているという。日本全国をレジャーに出掛ける乗用車がバンバン走って、景気のいいことこの上ない。 しかし、どう考えてもこの施策が、CO…

踊れ踊れ、愚者よ踊れ

定額給付金という天下の愚策が動き始めた。3月から支給事務を開始した自治体が383あるそうだ。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090327-00000040-mai-soci これにともなって国民の大騒ぎが始まった。ワシャはこれを「平成のお陰参り」と呼んでいる。…

落語の夕べ

昨日、近所で落語会があった。出演は林家竹丸、桂文也(ぶんや)、仲入り後に笑福亭喬楽(きょうらく)、立花家千橘(せんきつ)。上方落語なので高座には見台、膝かくし、小拍子が置かれている。 竹丸はケチ噺の「始末の極意」、この人、神戸大学を卒業しN…

政府筋て、どこの筋肉やねん?(迎撃は不可能発言)

WBCで「侍ジャパン」が韓国を破って連覇した。勝利の余韻に浸っていたら、こんな詰まらないニュースに触れていい気分が台無しになった。http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20090323-474623.html この「政府筋」という輩は、北朝鮮が弾道…

空母「ひゅうが」就航す その1

なんと響きのいい名前だろう。「ひゅうが」、この名前を冠した軽空母が海上自衛隊横須賀基地に配備された。平成16年に空母型デザインが発表され、サヨクが大騒ぎした。このため、「空母ではない。あくまでもヘリコプター搭載護衛艦である」などと言い訳を…

空母「ひゅうが」就航す その2

(上から続く) 話はとんでもない方向に走ってしまうが、かつて「日向」という官名があった。正式には「日向守(ひゅうがのかみ)」である。徳川幕府にこの称呼を許された大名は77人存在するが、ざっとみたところ傑出した人物はいない。石川昌能、永井直清…

とぼけたことを…… その1

「東洋経済」3月21日号に京大大学院の大澤真幸教授が「死刑制度試論」と題して持論を展開している。 この人はこう言う。《「先進国」の中で、日本は、死刑制度を持つ数少ない国の一つであり、死刑存置賛成が多数派を占める珍しい国である。》 これは正し…

とぼけたことを…… その2

(上から続く) その第1は、死刑執行の役を、裁判員のように国民の中からランダムに選んだ者が果たすべきだという。「死刑を容認する連中は、そいつら自身が死刑執行をしてみろ」と言うことらしい。 また、こんなことも書いている。「真の被害者は殺されて…

支離滅裂、環境省のバカ施策 その1

自民党を離党した渡辺喜美衆議院議員が「文藝春秋」の2月号にこんなことを書いていた。《麻生首相が発表した緊急経済対策は、景気対策なのか、生活支援なのかも曖昧で、定額給付金を配る一方、三年後の消費税増税を明言するなど、支離滅裂と言うより他ない。…

支離滅裂、環境省のバカ施策 その2

(上から続く) それも、22年3月31日までに完成しなければならないという。今日日、ワシャの家のような掘建て小屋だって着工から完成まで6ヵ月、準備段階から考慮すれば2年くらいはかかっている。 それを公共が施行するのである。関係各課を集めて調整をして…

春の東京、冬の愛知 その1

昨日の東京は春本番のような陽気だった。東京駅からJR中央線に乗り換え市ヶ谷下車。三河を出るときには小雨がぱらつき少し肌寒かったが、正午の市ヶ谷見附は春の日差しが燦燦と降り注ぎ、ジャケットを思わず脱ぎましたがな。 勉強会には、まだ1時間ほどあ…

春の東京、冬の愛知 その2

(上から続く) 4時間に及ぶ勉強会は有意義だった。あっという間に午後5時になっていた。内容は面白すぎて、危険すぎてここでは書けましぇ〜ん。 久しぶりにお顔を拝見する勉強会のメンバーとも懇親を深めたかったのだが、如何せん年度末で仕事がたまりきっ…

オラ、東京さ行くだ

今日、所用で上京する。市ヶ谷で開かれる私的な素敵な勉強会に参加するためだ。たまに脳味噌に刺激を与えておかないと、どんどんアホになってしまうからね。 おっと、そろそろ上京の時間が近づいてきた。それでは、行ってきます。

どこが問題なのか(昌平高校丸坊主の一件)

http://www.asahi.com/national/update/0317/TKY200903170364.html#Contents 埼玉県の私立昌平高校で11人の男子生徒がカンニングをした。担任の熱血教師が自分の指導が悪かったとして頭を丸めた。そのことに意気を感じた生徒たちは自分たちも丸坊主になろう…

最後のパレード

さっきまで風呂で泣いていた。上司に苛められたわけではない。好きな人にふられたというわけでもありまへん。中村克『最後のパレード ディズニーランドで本当にあった心温まる話』(サンクチュアリ出版)を風呂読書して泣いていたのだ。 3月8日の朝日新聞で…

硫黄島守備隊全滅

栗林中将に率いられた硫黄島守備隊23,000は、圧倒的な火力、兵力を持つアメリカ軍と27日間に及ぶ死闘を繰り広げ全滅した。昭和20年3月17日のことである。アメリカが攻勢に転じてから、アメリカ軍の被害が日本軍を上回った唯一の戦闘だった。 栗林忠道とい…

知産千消(ちさんちしょう)

ワシャが環境の勉強会などで使う手法なのだが、パワーポイントで世界地図を映しながらこんな話をする。「私は昨日、夕食にタコを食べました。何気なくトレーに貼ってある原産地表示を見ると、なんと、モーリタニアと書いてあった。モーリタニアですぞ。モー…

(続)お前はタリバンか?(プロトポルフィリン症)

ワシャの本棚に、西山茂夫『皮膚科の病名由来ア・ラ・カルト』(協和企画通信)、の1巻、2巻がある。それを調べたのだが「プロトポルフィリン症」という病名は載っていなかった。『保険請求のための検査・疾病早見表』(サンライズ)は4,800円もしたが、こ…

マスメディアの嘘

江戸時代の大衆情報媒体の一つに歌舞伎があげられる。庶民は歌舞伎からいろいろな情報を入手し学習していた。 元禄14年(1701)3月14日、江戸城松の廊下で浅野内匠頭刃傷事件が起きた。この第一の事件が因となって1年9ヵ月後に吉良邸討ち入りとなる。この…

基本的におまわりさんは好きです(笑)

ワシャの親しい友人のティラピアくん(以下はTくんと略す)がこんな話をしていた。 Tくんは公務員である。先日、名古屋で200人ほどが集う事業報告会があって、Tくんは発表者の一人に選ばれた。そこで自転車道設置事業について一席ぶったそうだ。コメンテ…

釜山再会

久しぶりに金賢姫を見た。47歳になるというのに、その容色は衰えていない。遠い彼方を見つめているような目、真っ直ぐに通った鼻筋、さりげないショートカットも小さい顔に似合っていた。拉致被害者の田口八重子さんの長男、飯塚浩一郎さんと抱き合うシーン…

さらば涙と言おう

先日、うちの社員が泣いた。その現場には居合わせなかったのだが、「今、手がけている仕事ができない」と、泣いて上司に助力を求めたのだそうだ。 ううむ、仕事ができないのは仕方がない。できないから上司に相談するのもしょうがないだろう。しかし、仕事で…

近代以前の国家体制比較

江戸時代の日本と今の北朝鮮、双方とも民主主義が根付いていないという点で共通したところがある。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090309-00000102-scn-int 8日、北朝鮮では第12期最高人民会議代議員選挙が実施された。投票率100%、支持率100…

池上遼一 その1

呉智英さんが『マンガ狂につける薬21』(メディアファクトリー)で、池上遼一『近代日本文学名作選』(小学館)を絶賛していた。ワシャも『男組』の昔から池上遼一のファンである。と言いながらも『傷追い人』あたりから離れ始めたから、かれこれ20年以上…

池上遼一 その2

発見した本をいただいて、帰宅してすぐ読む。(只今、読んでます。読んでます。読んでます) 凄い。呉さんの書評どおりのレベルの高いコミックだった。内容を紹介しよう。芥川龍之介「地獄変」、江戸川乱歩「お勢登場」、菊池寛「藤十郎の恋」、山本周五郎「…

「蒟蒻畑」を全面的に支援します

http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=110658&log=20090308 仏三さんも「こんにゃくゼリー」の件については疑問を呈している。やっぱり、まともな人たちには、この提訴http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/0001733727.shtmlが理不尽なものだということ…