2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ある上司との確執

我社に「ゲシュタポ」とあだ名される部長がいる。すらりと背が高く軍服が似合いそうな体型だ。目が窪んで薄くて高い鷲鼻をフィンのように突き出している。神経質な顔立ちと言っていい。雰囲気としては秘密警察の副官といったところだ。だから「ゲシュタポ」…

朦朧とした朝

防災フォーラム終了。片付けをして打ち上げから帰って蒲団に入ったのは今朝だった。眠い。でも仕事に行かなくっちゃぁね。「ゲシュタポ」のことを書こうと思ったが、それは夕方にでも。 ううう、頭が痛い……今日は仕事を休みたいなぁ。

諸行無常の頃から地震は恐い

平家物語の壇浦合戦の後段に大地震の記述がある。《大地さけて水わきいで、磐石われて谷へまろぶ。山くづれて河をうづみ、海ただよいて浜をひたす。汀こぐ船はなみにゆられ、陸ゆく駒は足のたてどをうしなえり。》 1185年7月9日に起こった京都大地震の有様で…

リセット完了

いやー、先週の連続9回延べ1000人の講演はハードじゃった。精も根も尽き果てた、というのが終了直後の正直な気持ちだ。それでも打ち上げで美味い酒を飲み、ぐっすりと睡眠をとって、土曜日曜にたまっていた本を思いきり読んだら、あーすっきりした。リセッ…

土佐大変

1605年というから関ヶ原の合戦が終わって、山内一豊が土佐に入って5年ほど経っている。戌ノ刻(現在の午後10時ごろ)、南海道から房総沖にかけて大地震が発生した。南海トラフが動いたのである。 それから100年後、宝永4年の徳川実紀の記述だ。《七日豆州…

現実に直面させろ

愛知県の児童自立支援施設に入所中のクソガキが窃盗容疑で警察に引っ張られた。他の生徒に「悪いことをするとおまわりさんに捕まるよ」と注意を促すために施設側が、その姿を見せたんだとさ。 それを聞きつけたジンケン派が騒ぎ始めた。これに反応したオトボ…

鷲田さん

日垣隆さんが鷲田小彌太『まず「書いてみる」生活』(祥伝社)を推薦していた。そこから波及して12冊ほどの鷲田さんの本を読んだが、これが読みやすい。ワシャの味覚に馴染むんでしょうな。今は『「本」はこう買え!こう読め!こう使え!』(大和書房)を快…

バカ騒ぎ

ワシャは天邪鬼なので徒党を組んで騒ぐということが嫌いだ。だからお祭りが好きではない。最近、麻疹のように流行している「総踊り」、暴走族の集会みたいな恰好をして「踊り連」と称する阿呆が市内を練り歩くっていうのが、とくに嫌いだ。「豊田おいでんま…

自転車の師匠

ワシャはその昔ロードレースに凝った時期がある。全国で開催されるレースに重量9キロのロードレーサーを担いで参戦した。石川県の内灘で行なわれた干潟の周回レースで40位になったのが最高だったかなぁ。大したことはなかったなぁ。 その自転車レースの師…

時代の激変

「大和ハウスグループ」の広告が気に入っている。「文芸春秋」2月号にも載っていますぞ。コピーは「家の中に、道がありました。人や風や光が行き来する道でした。」とある。その下には、旧家の暗い土間(通り庭)から玄関を抜けて表通りに出ようとしている女…

講演会9

いやー、今日から連続9回の講演会が始まる。合計1000人の社員を対象に「防災」の話をする。その準備で土日は終わってしまった。 講演の骨子はこうだ。まず、過去の地震例をスライドで見せながら「地震は恐いですぞ」と脅かす。並べる地震は「濃尾地震」「昭…

死ぬほどの格差 その1

昨日の昼食時、何気なくテレビを眺めていると、デブタレの森公美子が持ち物自慢をしていた。エルメスバーキンのバッグを幾つか並べていたが茶色の鰐皮のは480万円だそうだ。アホか! 財布にはカードがぎっしりと詰まっている。アメックスのカードは2枚お持ち…

死ぬほどの格差 その2

(上から読んでね) ワシャの書棚に『東京最高のレストラン』(ぴあ)という本がある。そこには美味しそうなお店がずらりと並んでいる。でも客単価が25,000円〜って、2人で食べたら50,000円じゃないですか。そんな店に庶民は行けまへんで。 でもそういう高級…

怒涛の越中行(続き)その1

それにしても名古屋から砺波は遠い。「特急しらさぎ」と「城端線」を乗り継ぎ、何やかやで5時間ほどかかった。「しらさぎ」では、初老の男が隣だった。そのオッサン、名古屋を出るなり驀睡モードに入って、鼾のうるさいことといったらありゃしない。米原を…

怒涛の越中行(続き)その2

(上から読んでね) ワシャも神経質に神経痛なので、音を早い時期からキャッチしていた。音源を探るのだが、あまりにもか細くトンネルに入るとまったく聞こえない。それでもワシャは耳レーダーを駆使して、音源をつきとめましたぞ。ワシャの頭上のラックから…

怒涛の越中行

いやーぁ、富山県からさっき帰ってまいりましたぞ。ハードな旅でござった。 泊りは砺波駅横のアパホテルだった。ちょこっと不安だったけど、立地がいいのと、値段が安いのと、万が一、大地震でホテルが倒壊した時も、「防災担当者、アパでつぶれる」というの…

富山へ

急遽、仕事で富山県まで出張することになった。 岐阜県を挟んでちょうど愛知県の真北にある富山県、面積は4,246平方キロメートルというから愛知県よりも少し小さい。人口は112万人である。700万人が犇めき合う愛知県を思えば、ずいぶんと余裕がありますな。…

本の薦め

『リクナビ』にコラムニストの勝谷誠彦さんが薦める本が出ていた。http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/news/osusumebook/osusumebook_02.html#05 司馬遼太郎『空海の風景』(中央公論社)、トーマス・マン『トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す』(新潮文庫)…

無残なり

ワシャの目の前で嫁が笑い転げている。何がそんなに面白いかというと、床屋へ行き、パーマ&カットをしてもらったのだが、その結果、ワシャの髪形はとんでもないヘアスタイルになってしまったのじゃ。それを見て笑っているのである。 その床屋はここ何年も通…

菜の花忌

また2月12日が巡ってきた。この国を真髄から理解し、行く末を憂え続けた作家が彼岸に旅だって、もう11年が過ぎた。日本が司馬遼太郎を失った意味は大きい。 記憶が鮮明ではないが、「聞く耳を持たなかったあの変人小泉さんでも、司馬さんの意見なら聴き入れ…

葬儀以来「死」ということについて考えている。 とは言っても、アホなワシャが考えることなど、休むに似たりなので、賢人たちの言を引きたい。《紀元前六世紀ごろ仏陀時代のインドには、ローカーヤタと呼ばれる唯物論の一派があった。彼らは地水火風という四…

死(続き)

(上から読んでね)《人間の身体の七〇パーセントは水です。その九九・九九パーセントは去年と今では入れ替わっています。(中略)これが自動車なら部品を九割も取り替えていたら別の車だといってもいいかもしれません。》養老孟司『死の壁』(新潮新書)《…

会葬者の皆さん

【一族の長老】 齢82歳のお爺さんだが、訃報を聞きつけるや長野の県境から軽トラックを飛ばして西三河まで駆けつけてきた。葬儀の段取りについて、遺族にあれこれ指示をして「夕方所用があるから」と片道3時間半の道程を戻って行った。翌日、再びやってきて…

戒名

坊主に50万円せしめられたのがどうにも納得できなくていろいろ本を入手して読みましたぞ。加藤廣・若桜木虔『長い戒名ほど立派なのか』(ベスト新書)、桜井秀雄監修『よくわかる仏事の本 曹洞宗』(世界文化社)、中野東禅『曹洞宗の常識』(朱鷺書房)、新…

祖父の話

四半世紀も前のことだ。当時82歳になるワシャの爺ちゃんは、足腰は年相応に衰えてを見せていたがそれでもゆっくりとなら歩行は可能で、家族に迷惑をかけるようなことはなかった。それに頭がしっかりしていた。相撲が大好きで、広告の裏に星取表をつくって白…

五つ目

葬儀のときに3歳の姪が「コホンコホン」と咳をしていた。妹に聞くと治りかけだという。だから元気なんだ。咳をしながらも姪はずっとワシャにまとわりついていた。 昨夜から、喉の入口辺りが痛くなって咳き込むようになった。どうやら風邪を感染されたようじ…

痛い×4

腰痛が悪化している。おまけに葬儀のときに3才の姪とじゃれていて左膝を痛めてしまった。「歯も痛い」と言ったら、嫁が「三重苦だね」と笑った。 笑い事ではない。昨日から腹部右側に痛みがはしる。「四重苦」だ。

坊主丸儲け

通夜に若い坊主がきた。日産ムラーノ350XVというどでかい車で門の前に乗り付けて、10分ほど読経するとさっさと帰って行った。 葬式には2人の坊主と尼が1人やってきて、20分ほど木魚を叩いたかと思ったら、「導師ご退席」となって坊主部屋に下がる。何が気…

愚かな愛知 賢い北九州

コラムニストの勝谷誠彦さんは以前から利権談合共産主義を打倒しようと訴えていた。そのために投票率を上げようと呼び掛けているのだが、勝谷さんの言うところの「愚民」は動かないねェ。この重大な局面に半分の有権者が投票行動を起こさなかった。 その昔、…

葬儀

亡くなったのは93歳の大祖母だった。体調を崩して総合病院に入院していたが、快方に向かっていた。二人の娘の世話で夕食を済ませてスプーンでお茶を2杯飲んだそうだ。その直後に少し痙攣したかと思ったら、心不全でコロリと旅立った。見事な死に様だったと…