2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

漱石が来て虚子が来て大三十日

気がつけば大晦日だった。ワシャは『日本史歳時記三六六日』(小学館)を愛用するものである。日々、その本でその日の出来事をチェックし、機会があればなにかの話題として出せるようにしている。でも、チャンスがなければそのまま出さずに終わる。ケチな知…

書庫の掃除もしょこしょこに

まず、楽しい話からしよう。 ワシャずっと長風呂が好きじゃなかった。家の風呂はカラスの行水だったし、温泉に入っても、じっと温まっているのが退屈だった。しかし風呂読書を覚えてから風呂に浸かっていることの楽しみを知った。昔は5分もあれば髪も体も洗…

エアクラフトキャリア

先週、友人が横須賀に行った。護衛艦「いずも」に乗艦するためである。ワシャも誘われていたのだが、先に仕事が入っていたので、泣く泣く断念した(泣)。 護衛艦「いずも」は全通甲板を有するヘリコプター搭載護衛艦で、平成27年に就役した。カテゴリーと…

名古屋の安寧

《前副市長の岩城氏が出馬表明 来年の名古屋市長選》 http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016122890003200.html 河村名古屋市長の大雑把な市政運営には、多くの市民があきれ返っている。少なくとも自治体の長たるもの、芸人やタレントではないのだから、…

うすっぺら

百田尚樹原作の『海賊と呼ばれた男』の映画があちこちのテレビ局で取り上げられている。しかし、原作者の話に触れることはタブーなのだそうだ。なんのこっちゃ。『海賊と呼ばれた男』は百田さんの作品であり、テメエら偏向メディアの事情なんかどうでもいい…

目を覚まそう

支那人が「收回琉球 解放沖縄」の横断幕を揚げて行進をしている。売国知事、琉球新報、沖縄タイムスの強い後押しがあるので、支那ではもう遠慮なしに沖縄占領を打ち出してきた。「解放沖縄 写真」と入力すればぞろぞろと出てきますぞ。 また、「ユーチューブ…

東海エンタメの街

最近は年齢を重ねて枯れてきたせいか、クリスマスというイベント自体にさほど興味がなくなった。とはいえ朴念仁ではないので、世間の皆さんが楽しんでいることに異を唱えるものではない。もちろん若さがみなぎっていた時期、ちょうどバブルの時代でしたなぁ…

読書のT.P.O.

読書には「時」「場所」「場合」がある。 「時」は読み時である。例えば作家の日垣隆さんが主催する「古典読書会」では、大晦日に樋口一葉の『大つごもり』を読んだ。あるいはクリスマスに百田尚樹の『輝く夜』などもいい。春夏秋冬、もっと細かく二十四節気…

落語三昧

夕べ、名古屋市民会館で「大名古屋落語会」。連日の落語になった(笑)。出演は、 柳家喬太郎(89)(53)、三遊亭白鳥(86)(53)、春風亭昇太(82)(57)、林家彦いち(89)(47)の四人である。ちなみに名前のあとの数字は入門年次と年…

.鯉のぼりの御利益

夕べ、恒例の安城落語会。前座が、瀧川鯉佐久(こいさく)、続いて二ツ目の柳家さん光(さんこう)、仲入り前のトリが瀧川鯉昇(りしょう)である。仲入り後、柳家権太楼(ごんたろう)が高座に上がった。 鯉佐久はたぬきの子供と気のいい親方との交流を描く…

冬至

どうりで。朝はなかなか明けないし、夕方も5時を過ぎればすぐ暗くなるもんね。 このところ忘年会続きでいささか疲れてきた。昨日も中心市街地で偉いさんたちとの年末恒例懇親会。仕事を終えて、職場から料亭に向かう途中の暗い歩道でのこと。前方の闇のなに…

或る中小企業の話

中小企業とはいっても割に大きな会社で、専務は生え抜きの人物。その専務、総務畑を中心に出世してきた人で、社長の覚えもめでたい。その専務がこう言ったんだとさ。 「今の部長連中は自分たちでなにも判断をしない。すぐに私のところに判断を持ってくる。い…

NHKの番組

昨日のNHK「ダーウィンが来た!」で、3羽の雄鶏を同じ籠の中に入れたらどうなるか、という実験を放送していた。朝になると雄鶏は鳴きはじめるのだが、ここに序列が生まれるのだそうな。籠に雄鶏を入れると喧嘩になるそうだ。序列決定の争いである。そし…

碁がたき

ちょっと長いけれどお付き合いくだされ。(昌念寺に、妙な居候がいる) と妻からきいたのは、きのうである。そのとき堀田半左衛門は、 「寺だ、いるだろう」 ぐらい答えて、気にもとめなかった。堀田半左衛門は但馬出石藩の槍術師範役で、五十石。家中では人…

立待月

夕べ、読書会。課題図書は菅野完『日本会議の研究』(扶桑社新書)である。各メンバーとも「日本会議」なる団体を初めて知ったと言っていた。ワシャもそんなに昔から知っていたわけではないが、流派が近いので(笑)存在は認めていた。前身は「日本を守る会…

文句をつける

ある官庁に務める友達から聞いた話。 公的機関には相変わらず「クレーム」が多い。なにかにつけ文句をつけてくる人は連日連夜に及ぶそうだ。まぁその手の輩のクレーム文書が正倉院文書にもあるくらいだから千年前から存在していたことが分かっている。いつの…

悪者はいつもオスプレイ?

今朝の天声人語。 《社会心理学に「正常性バイアス」という用語がある。事故や災害が起きたとき「きっと大したことじゃない」と自らに都合よく解釈し、事の深刻さを見誤ることをいう▼この現象は2001年秋の米同時多発テロでも起きた。旅客機に突っ込まれ…

ちょっとだけうれしい

昨夜、友だちと某駅前の居酒屋に顔を出す。いつもなら6時には開店している店なのだが、暖簾が出ていない。店内も暗いのである。「臨時休業か?」とも思ったけれど、入口にダンボールの紙片が掛けてあって「本日は7時から営業します」と書いてある。ありゃ…

ぶつぞー!

《100体超“仏像破壊”か 韓国籍の男が関与認める》 http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20161212-00000017-ann-soci この行為になんの意味があるのだろう。50センチほどの金属棒で石仏、石像のたぐいを破壊しても手が痛いだけだと思うのだが……。…

一つの中国のまやかし

《「一つの中国」に縛られず=貿易や外交政策次第―次期米大統領》 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161212-00000003-jij-n_ame 今日は新聞の休刊日なので「天声人語」に逃げられない(泣)。仕方ないのでネットで探した。 トランプ氏が台湾の蔡英文総統…

.危機感をもったほうがいい

《「空自機が妨害弾発射」=宮古沖で接近、日本側に抗議―中国国防省》 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161210-00000101-jij-pol 《【北京時事】中国国防省は10日夜、沖縄本島と宮古島の間の宮古海峡から西太平洋に向かう定例の遠洋訓練をしていた中国…

昭和へタイムスリップ

ワシャの町のJR駅南に、一昨日、居酒屋がオープンした。もともと駅東の線路わきで、けっこう美味しい魚を食わせてくれる店をやっていた大将が、2店目を出したものである。鼻のいいワシャと友達が、駅前通りを歩いていると「本日開店」と大きく貼り出して…

武士の話

湯川秀樹博士の散文の中に「父から聞いた中国の話」というものがある。その中にこんなフレーズがある。 《父が常日頃、わたくしたち子供にいっていた言葉にこういう話がありました。(中略)「武士は食わねど高楊枝」という諺です。》 台湾の李登輝元総統が…

考える時間がないとつい天声人語

朝、時間がないと天声人語にからむことにしている。手っ取り早いんですね。今日の看板コラム(笑)もひねりもなんにもない。 http://www.asahi.com/articles/DA3S12696036.html?ref=tenseijingo_backnumber 《75年前のきょう、日本の株式市場は大きな盛り…

市長三態

三重県鳥羽市が土地の取り引きなどでトラブルになっていた地元の男(要するに悪質クレーマー)の要求に応じて男の土地を購入していたことが明らかになった。鳥羽市長が「要求を蹴るのは無理だった」と語っている。 http://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/30750079…

朝日新聞は役に立つし厄になる

朝、新聞を寛げて、原節子さんの記事に当たった。《日本再建へ秘めた思い提言》という短い記事で、終戦直後に、原さんがある雑誌に寄せたエッセーが発見されたらしい。明日発売の月刊誌「新潮」1月号に載る。さっそく「e−hon」で注文しておこうと思って…

まともな相手はそうそういない

今日の天声人語は石像・銅像の話。いつものように何を言いたいのかよく解らないし、スパイスも効いていない。ただその中に「独裁者は権力の威光を示すために己の巨大な像を造るのが好きだ」というニュアンスが含まれていて、それが4面の国際面の「カストロ前…

図に乗るんじゃない

《中露機、なぜ飛んでくる? 急増する領空接近機、空自スクランブルは過去最高ペース》 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161203-00010001-norimono-bus_all&p=1 《2016年11月25日(金)、防衛省は中国軍航空機が沖縄本島〜宮古島間の上空を通過したこと…

友だちの話

大阪の友だちが、「なんと死刑になる夢を見た」のだそうな。ツイッターにこのまんま書いてあった。ワシャは「夢見るオッサン」で、一晩で3話の違う夢物語を見るなんてこともよくある。しかし「死刑になる夢」というのは体験したことがない。友だちは「強烈…

劣化が止まらない

今朝の天声人語もひどい。昔日の面影などまったくない駄文のオンパレードになってきた。それこそワルシャワ家では70年にわたって毎朝読んできたものだが、そろそろ限界か。 今朝は「カジノが狂わせるもの」というお題で、こう始まる。 《何年か前、出張先…