皇統に関わる学者の暴論

 この記事、どストライクでOUT。

《皇室研究家が断言…「皇位継承の安定化を本気で願うなら道は『愛子天皇』しかない」シンプルな理由》

https://news.yahoo.co.jp/articles/eddc80c4fc93d0cfc54113b757e69b3c69609252

 長ったらしいので上記記事を読む必要はありません。要点だけ搔い摘んで指摘しておきます。

 神道学者で皇室研究家の高森明勅氏という方がこう主張しています。

皇位継承の安定化を本気で願うならば、女性天皇を認めて敬宮殿下が次の天皇として即位できるように制度を改正するという選択肢しかない」

 違います。これは日本の歴史、皇統の重要性をまったくないがしろにした暴論で、高森氏は女性天皇の容認を突破口にして、女系天皇への道、つまり皇統の破壊をしたいということに他なりません。

 高森氏、シンプルな話として、「2つのポイントだけでいい」と言い切っています。

 1つ目。

「国民の多くが素直に敬愛の気持ちを抱いている天皇・皇后両陛下とのご血縁が最も近く、そのお気持ちをまっすぐに受け継いでおられる方こそ、次の天皇として誰よりもふさわしい」

 国民の多くは、残念ながら日本の歴史、天皇の歴史、皇統の重要性について、あまり知らないのが現状です。数多の例がありますが、一例を挙げますと江戸中期に新井白石が皇統を守るために閑院宮家(かんいんのみやけ)を創立し、天皇家を継げる親王家を三宮家から四宮家に増やしたのです。これがよかった。閑院宮家から光格天皇が出、その後、今上陛下まで8代を重ねてこられたのです。

 新井白石がいなければ、皇統がどうなっていたことか。本当に綱渡りをするように日本人は皇統を1800年間もの長きにわたり繋いできたのです。

 もちろん白石が「親王家をもう一家増やそう」と言っても、「いやいや三家あれば充分でござるよ。新井殿は心配が過ぎますのう」と老中たちは笑い飛ばしていた。しかし宝永7年(1710)に白石が閑院宮家をごり押しで通した結果、70年後に皇統の危機に見舞われたとき、辛うじて繋ぐことができたわけです。

 いいですか?政治の中枢にいた徳川の重臣たちでも「3家で充分充分」程度の認識しかありませんでした。いわんや庶民においてをや。

 長屋の熊さんや八っつあんが、京都におられる帝のことをどれほど知っていると思いますか?「皇統」と言われても、知ったかぶりの横丁のご隠居が「高野豆腐を縮めてコードーと言うのじゃ」ともっともらしく出鱈目を吐く。

「えーご隠居、トーとドーって違ってやいませんかってんだ」

「点々は辛子の分じゃ、少しまけておいた」

 おあとがよろしいようで。

 

 というように、いつもどおりには終われないんです。

 高森氏の2つ目のポイントを批判しておきます。

皇位継承の行き詰まりが予想される現在の困難な状況を踏まえ、より安定的な皇位継承を可能にするルールを探るべきこと。それだけだ。前者に当てはまるのは、言うまでもなく両陛下のご長女、敬宮殿下に他ならない。殿下が「女性だから」という“だけ”の理由で皇位継承資格を認めない今のルールは、およそ時代錯誤も甚だしい。》

 違います。歴史的に安定したものを望むのであれば、「男系男子」で1800年継承してきた皇統を崩してはいけません。ただ、かつて何人もの女性天皇が存在したことは事実です。しかし、それはあくまでも中継ぎで、その後、男系男子という古代からのルール従って継承しているんです。「男系男子」は昨今のジェンダー論などで語るべき筋合いのものではありません。歴史なのです。

 短い例で言えば、歌舞伎の世界で團十郎に女性が襲名した瞬間、それは歌舞伎ではなく新たな演劇になってしまいます。男系男子の皇統を女系(男女を問わず)が継いだ瞬間に日本の歴史はまったく別なものに変わってしまいます。

 高森論文はまだまだ続きますが、全体を通して突っ込みどころ満載なので、楽しくて仕方がないですが、もうすでに1700字を超えようとしていますので、今日はこのへんで勘弁しておきたいと思います(笑)。

 ただこの程度の認識しか持たない学者が、皇統を語る恐さもひしひしと感じています。ご隠居や熊さん、八っつあんなどは沢山いますが、新井白石のようなモノのいい学者は見当たりません。ディオゲネスの白昼のランプですね(泣)。

市長と副市長の物語

[この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません(笑)]

 国の官僚が地方自治体に出向することはままある。県クラスであれば課長、部長待遇、中小の自治体なら副市長(デプティメイヤー)に請われて市長を補佐する。

 某市のこと。ある市議会議員が40代で市長になる。1期目は政敵の前市長が県から連れてきた助役(デプティメイヤー)が補佐をした。しかしその人が100条委員会が絡むような案件の事実上の責任を取らされて退職をする。次の2期目に助役になったのは市職員から叩き上げた人(№2、以下「ツーさん」)と、もう一人が国から招聘した若き官僚(№3、以下「スリーさん」)だった。市長と助役2人のの3人体制で市政が進んでいくのだが、すぐに弊害が発生した。悲しいかな若き市長(といっても50代)に魅力が乏しかった。市議会議員の頃から詰まらない質問すら年1回しかしない平凡な存在で、政敵の前市長を追い落とすために同僚議員に担がれた軽い神輿でしかなかった。

 そんなことは市の職員も市政にからむ市民も、2~3年接してみれば見透かしてしまう。だからトップを無視して、ツーさん、スリーさんのところに人が集まった。

 そりゃそうだわ。行政のことを知らない市長に相談するよりも叩き上げの副市長のほうが的確なアドバイスがもらえる。また元官僚の副市長は市長よりも若く頭もよかったので人望が高まっていた。どこに行っても、市長を押しのけて副市長のところに人が集まった。権力争いで担がれただけの無能な人物はそこにいるだけの置物の存在になった。

 その置物市長の2期目の最後の1年になった頃から、次の市長、副市長の話が囁かれ始めた。

 なにしろ市長は何もしない、何も言わない、無口な市長だった。ルーティンの業務はツーさんを中心に適切に回し、新規事業についてはスリーさんを核にして動き始めていた。

 しかしそれでは市長がおもしろくありまへんはなぁ。無口だけど、腸(あらわた)は煮えくりかえっていたでしょう。

「僕チンが主役なのにスリーばかり目立っている」                                                                                                                                                                                                                                                  

 国の官僚を退職して副市長になってもらい、新規事業をいくつも動かしているにも関わらず「僕チンの気分が悪いから1期の任期で辞めてもらう」という算段をした。

 職員の多くは、スリーさんがあと4年を副市長として勤め、その後、置物市長の後継として市長になるのが市のためには一番いいと思っていた。市民の多くもそうだったろう。ところが置物市長、官僚を辞し、その市に骨を埋めようと思っている人の首をいとも簡単に切ってしまった。

 当時の職員たちは、この副市長が市から去ったことを心から残念がっていた。反対に置物市長はほくそ笑んでいたに違いない。スリーさんがいなくなってから急に溌溂と空回りをするようになっている。

 捨てる神やあれば拾う神あり。首を切られた後、しばらくして別の自治体から声がかかった。人財を遊ばせておくのは勿体ないからね。

 たまたま別の自治体の市長が官僚として活躍していた当時のスリーさんを知っていて、「あの人なら」と確信をもって副市長に迎え入れた。

 そこで、なんと通算で11年を副市長として働き、大きな仕事を次から次に成し遂げている。

 スリーさん、ある大規模な施設を造り上げた。そのオープンセレモニーの際のことである。当然ながら市長の挨拶が準備され、その原稿は副市長が書き起こしたもの。

 市長の話が進み、副市長は「私の書いた通り話されている」と思ったそうな。ところが挨拶の最後ところで、書いていないことを話し始めた。

「この施設が完成しましたのも、ひとえに副市長の尽力があったからに他なりません。この人がいなければ、これから何十年も市民を支えていくこの施設は陽の目をみませんでした。ありがとう、副市長」

 というようなことを述べたという。

 いい話ですよね。こういった公式の場で市長というのは当たり障りのないことを喋るというのが普通で、この挨拶は異例中の異例ですね。こういう市長であったなら、某市ももう少しまともな自治体になっていただろう。

 他者をちゃんと評価できるメイヤーを、しっかりと仕事のできるデプティメイヤーが支える、これが地方自治の一番いい形ではないだろうか。

 無能な市長、パワハラ町長、おねだり知事にテドロス知事、こんなのがトップでは地方の夜明けは遠い。

風は吹いたり吹かなかったり

 昨日、川口市駅前での事故。

《埼玉・川口市で突風か 飲食店の看板が落下・男性の頭に当たりけが 男性は意識あり》

https://news.yahoo.co.jp/articles/354b1fd8bc82801e8d487a8da551e005597ed7ea

風によって中華料理屋の看板が落ち男性が怪我をした。

 一昨日の日記にも書いたが、自転車で風のように走ってきた男性がコインランドリーの看板に突っ込んで怪我をした。

 東西で似たような話があるものだなぁ。

 

 朝日新聞を寛げていたら「週刊文春」の広告があった。そこにトップで扱われていたのが《兵庫県知事[斎藤元彦46]はなぜ辞めないのか?》という記事だった。さらに、

《2か月半で自殺者2人を生んんだ“おねだり男”》

《父が代表、住所は実家[後援2団体]が[事務所費900万円]》

《夏も冬も・・・アダ名は「FENDI」[東大チャラ男伝説]》

《「知事になりたい」一点張りで[泉房穂]呆然「維新の責任」》

《[ワイン]だけじゃない[10万円]播州織ブランド服もゲット》

《[側近]離反、知事室に[弁護士]だけ「パワハラ三昧」の末路》

 これだけ衝撃的な文言が並べば、「週刊文春」を買わなくっちゃ、ということになりますわなぁ。おそらく記事はそれほど突っ込んでもいないのだろうけど、今から書店に買いに走ります(笑)。

 それにしても、2人もの職員が自殺を選択するとは、どちらにしても知事の監督責任は問われてしかるべきだと思う。

 思い起こせば、平成29年7月、兵庫県知事選挙があり、あの時に立候補をしていたコラムニストの勝谷誠彦さんが官僚出身の無能な現職老人を倒していれば、2人の職員の命を失わずに済んだのだが・・・。

 勝谷さんはかなり早い段階から兵庫県知事の無能さを見切っていた。だから平成29年7月の知事選に出馬することを明言しておられた。しかしそれを察知した無能知事が自民県連から手を回し安倍首相を動かした。

 安倍さんは浪人中、勝谷さんと温泉に行ったりして仲がよかった。その安倍さんから直々に「勝谷さん、今回の知事選は出ない方向で・・・」とか言われて、躊躇してしまったことが敗北につながった。出足の遅れが風を吹かせられなかった。

 もう安倍さんも勝谷さんも彼岸に逝ってしまったので、どうしようもないけれど、クズのような知事が跋扈する現状を勝谷知事が誕生していれば少しは改善できたのではないか・・・と思っている。

 さらに言えば、安倍さんの政治仲間として勝谷さんが兵庫県知事に座っていれば、下手をすると安倍さんの銃撃事件すら回避できたのではないかと考えてしまう。

 勝谷さん、豪快な発言とは違って、極めて繊細な人だった。あるいは勝谷さんなら兵庫県警を使って安倍さんの危機を察知していたかもしれない。

 平成29年に勝谷知事が誕生していれば、当然のこと、官僚知事から官僚知事という世襲はないし、2期目も勝谷知事で兵庫県政が回っていれば、2人の職員は絶対に死ぬことはなかった。

 ワシャは何度か勝谷誠彦という人と接点を持っている。東京で何度か、名古屋の西にある平和町うどん屋でもお会いした。丹波篠山でも楽しくお話をさせていただいた。それよりもなによりも懸賞コラムで勝谷賞を貰ったこともあるんですよ(笑)。

 普段の勝谷さんを見て、この人はパワハラなどする人ではないことが理解できたし、自分のことを三流大出の三文コラムニストと自嘲していたくらいだ。

 作家の豊田有恒さんがご著書の『東大出てもバカはバカ』(飛鳥新社)の冒頭で、《特に東京大学を卒業した秀才が、とんでもないことを仕出かし、世の中を騒がすケースが、相次いでいる。》と言っている。この本は令和2年に出されているので、もちろん豊田さんは斎藤知事のことを知らない。知っていれば斎藤知事は大村とか米山と肩を並べられたのにね(笑)。

 最後にもうひとつだけ。

 昨日の大相撲である。全勝の横綱照ノ富士に関脇の大の里が土をつけた。体じゅう包帯だらけの横綱をきれいな関脇が突き落とした。風が吹いたと言える。

相撲の美しさ

 横綱照ノ富士が全勝で独走態勢に入りつつある。まぁ横綱が強いというのは結構なことなんだけど、あの土俵に上がる格好は如何なものか? 

 両膝を包帯でプロテクターのようにぐるぐると固め、両肘はサポーター、手首、足首まで合計8カ所にテープを巻いている。これほど見苦しい姿で土俵入りをする横綱を見たことがない。

 平幕の遠藤は、体調の悪い箇所があっても、土俵に上がる時、サポーターや湿布、テープ、包帯を外して綺麗な姿になる。これが相撲取りの矜持であろう。

 やはり平幕の千代翔馬、初日から5日目まで休場していたが、6日目から復帰した。その意気や良し。しかし、土俵上の姿を見て顎(あご)が外れた。褌(まわし)の尻の部分(立てまわし)、結び目のちょうど下あたりに、肌色のテープが放射状にそれも乱雑に何枚も貼ってあった。それが小汚い。貼るにしてももう少し丁寧に目立たないようにできないものか。

 本来は「まわし以外に何も身に着けない」という大相撲の美学を貫いてほしいところだが、怪我もあって、多少の包帯やテープはやむを得ないところもあろう。だがそれでも美しさを追及は忘れないでほしい。

「そんなことを気にするより勝負が優先だ」ではないのだ。「美しく勝つ」、このことが大切なのである。とにかく力士は土俵の上では格好いい存在でなくてはならない。

 包帯ぐるぐる巻きの格好悪い横綱に対して、舞の海さんが苦言を呈している。

舞の海氏「照ノ富士に文句を言ってるわけではないんですよ」/名古屋場所

https://www.sanspo.com/article/20240723-YNIZINYRIZEGHOPKFNWZGARLNM/

《「これは照ノ富士に文句を言ってるわけではないんですよ」と前置きした上で、「いいときは出てくる、駄目なときは休場または途中休場、これを繰り返せるのであれば、過去の横綱も『えっ、だったら俺たちももっと長くやれたのにな』って思う横綱もいますよね。出てきますよね」と語っていた。》

 横綱はどれだけ休場しても、その地位は保証されている。横綱審議委員会あたりから指導が入るかもしれないが、最終的に進退を決するのは横綱自身である。

 その点で大関以下は悲惨だ。昔は「公傷制度」というものがあったが、今はなくなってしまって、小兵で幕内の土俵を沸かしていた炎鵬が、今、最下層の序の口で相撲を取っている。

 大関以下とは違って特別なのだからこそ、矜持をもって己を律せよということ。身も心も綺麗な相撲を見せてくれ。

 

 そうそう、昨日の向こう正面の溜り席に綺麗な人がいた。ちょうど、紺野美沙子さんとか大村崑さんが座っていた辺りなので芸能人枠でもあるのだろうか?

《えらい美人が…大相撲中継に映り込んだ女性にファン騒然「背筋が良い」「芸能人オーラスゴい」強烈インパクトを残したスー女タレント》

https://news.yahoo.co.jp/articles/d5a9bd461f196d1359c1e7b9823e0a96f47e6c19

 テレビ桟敷で観戦していたが、画面の右端に髪の毛の長い女性がチラチラと映りこむ。中日を過ぎて、会場にオシャレをした若い女性が増えてきたが、その中でも群を抜いていた。皆藤愛子さん似のお嬢さんで、白系の肩出しワンピースも上品だし、座った姿勢がいい。鳥取美人ということだが、スー女でもあるという。こういう素敵な応援団が現れている。その人の目の前に、テープをベタベタと貼った汚ねえケツ見せてんじゃねえぞ。

事故に遭遇

 昨日の午後のことである。たまたま豊田に所用があったので、長そでシャツにジャケット、スラックスという堅めの格好で車に乗った。さすがに豊田市中心市街地まで流星号(自転車)では行けない。

 自宅から出て、住宅街の道をゆっくりと走る。わき道から子供が飛び出してくることもなきにしもあらずだからね。ゆっくり住宅地を抜けて、県道沿いにあるコインランドリーのところで市道から県道に左折すれば豊田方面に行ける。

 コインランドリーに差し掛かったところで、前方30mの県道の歩道を右の方から走ってくる自転車に気がついた。とはいっても30mあるので、ワシャの車と交差点で出くわすタイミングではない。歩道の手前の停止線に到達する前に過ぎてしまうだろう。

 そうしたら!

 自転車に乗っていた白髪頭のオジサンが、県道と指導の交差点に差し掛かる前に、足先を進行方向に伸ばすような恰好で宙に浮いた。自転車はそのまま交差点に突っ込んで倒れ、カゴに入っていた荷物を周囲にばらまいた。

 オジサンが、スローモーションを見ているように、ゆっくりと歩道上に落ちる。落ちるというよりも叩きつけられた・・・そんな感じか。

 おかしいでしょ?人が自転車から突然宙に浮いて、足から頭まで一直線、道路と平行になったんですぞ。

 ワシャはあわてて、車をコインランドリーの駐車場に停めて、舗道に真っ直ぐに倒れているオジサンのところに駆け寄る。その時におおむねの情況が分かった。歩道とコインランドリーの駐車場は一体となっている。当然、両者の境界には側溝があり、そこはしっかりとコンクリートの蓋が被さっている。その境界にコインランドリーの看板が立っていた。この看板の下部に白髪オジサンは顔面をぶつけて転倒したのである。

 オジサンがむくりと起き上がった。額から右頬、右肩のあたりに血が流れている。これは大事だ。ワシャは車にもどってティッシュの束をつかむと再度オジサンのところに駆け戻って、「傷口を押さえなさい」とティッシュを手渡した。さらに「救急車を呼ぼうか?」と問いかけると「いい」とぶっきらぼうに答える。その間も血が滴り落ちている。

 そこへロードレーサー(自転車)に乗ったオジサンが通りかかった。こっちのオジサンはヘルメット、自転車用スーツ、手袋と完全装備の人。やはり白髪オジサンに「どうしたの?」と声をかける。しかし白髪オジサンはワシャのティッシュで額を押さえたまま、無言でコインランドリーに向かう。

 白髪オジサンの後方を走っていた中学生4人も駆けつけてきて、「大丈夫ですか?」とか口々に白髪オジサンの心配をする。

「前を走っていた人が急に飛んだんだよな」

「目の前でひっくり返ったからびっくりしちゃった」

「血が出てる」

「こんな事故見たの初めて」

 とかなかなか喧しい。

 ちょうど学校の先生のような恰好をしていたワシャが「ありがとうね、でも大丈夫だから心配しないでね」と子供たちの整理をすることになった。

 ワシャが中学生担当になってしまったので、ロードレーサーが必然的に怪我人対応となった。白髪オジサンはコインランドリーに入って洗面蛇口のところで傷口を洗っている。

 しばしそれを見守っていたロードレーサーは、踵を返してワシャのところへ来た。

「もう少しティッシュペーパーないですか?」

 というので、車に乗せていたティッシュボックスを丸ごと手渡した。

 子供たちも心配している様子(好奇心かも)でコインランドリーの内外をウロウロしていたが、ワルシャワ先生が、「よーし、そろそろ解散しようか」と子供たちに声尾をして、コインランドリーから外に誘導した。ロードレーサーもワシャのほうを見て頷いていた。

「もう君たちは行きなさい。転ばないように気を付けて行くんだぞ」と声をかけると、中学生4人は「は~い」と元気よく返事をし、ヘルメットをかぶると中学校の方へ走っていった。

 コインランドリーを覗くと、ロードレーサーが白髪オジサンと何かを話していて、振り返るとワシャに向かって、掌を見せて振った。ガラス越しだが「大丈夫?」と聞くと、ロードレーサーはコクコクと頷いた。

 で、ワシャはロードレーサーに頭を下げると車に乗って豊田に向かったのだった。

何でも知っている(笑)ご隠居さん

 数量政策の高橋洋一さんが池上彰氏のいい加減さについてはいろいろと暴露している。これなんかもそうだよね。

https://gendai.media/articles/-/50502

 平成28年の年末特番で、池上氏がとうとうとだべった話がほぼデマだったということで、高橋さんは「ゴールデン番組でやってはいけないレベル」と言っている。

 また、平成30年に元通産官僚の八幡和郎氏は、池上氏のスタッフから取材を受け「番組の方針で、番組ではあなたの意見ではなく池上の意見として紹介したい」と言われたんですと(笑)。

 同様なことは、高橋さんやジャーナリストの有本香さんも経験しているとのことで、池上氏の知的レベルというのがどれほど底の浅いものかは推して知るべし。

 どの番組でも、スタッフに調べさせたネタを覚えてオウムのように囀っているだけのことで、それが分かってしまうと、池上発言の軽薄さが目について、耳について、最近は池上氏の顔が映るとチャンネルを替える用意している。

 そうしたらまたこれだ。

池上彰氏のテレ朝番組内容に異論「テレビで放送すべきではありません」著名国語辞典編纂者が指摘》

https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202407210000307.html

 浅薄な知識しか持ち合わせていない池上氏が、知ったかぶりをして「『日本』の読みが『ニッポン』から『ニホン』になったのは、せっかちな江戸っ子が早口で話したため」と、ご高説を開陳陳されたのだ。これが丸見えのフェイクだった。

 この恥ずかしい珍説を、本物の専門家日本語学の飯間浩明先生が「間違っている」と指摘された。

「これはきわめて明白な俗説中の俗説で、『諸説あり』と断ったとしても、テレビで放送すべきではありません」

 詳細は日刊スポーツの記事をご覧いただきたいが、このことも、前述の八幡和郎氏の件などからも、池上氏のいい加減さがよく見えると思う。だけど、池上氏のコアな信者がいるようで、飯間先生もいろいろな迷惑を被っているんでしょうね。

 『週刊こどもニュース』で、ニュースに詳しい「お父さん」程度で終わっておけば、恥をかかなくて済んだのに。

 本人も、池上教の皆さんも、モノ(人)を客観的に見る訓練をしましょうね。

シティプロモーションについて

 昨日、大相撲の中継を観ていて正面の溜り席に女優の紺野美沙子さんがいることに気がついた。

《「気になって仕方ない」 大相撲の溜席で何度も映った63歳女優がトレンド入り「相変わらず美しい」》

https://news.yahoo.co.jp/articles/7abe52900fb33e95652c7e1024afd5fc25088c1d

 そりゃあの場所ですから、みんな気がついたんですね。それに言っちゃなんだが、他の場所に比べて綺麗な人が少ないのが名古屋場所で、せいぜい「みさ錦」の団扇を持った錦三丁目のみさ姉さんとかが目立っているくらいだ。

 また芸能人・有名人の顔が見えないのも特徴的で、せいぜい東の升席に大相撲のアナウンサーだった杉山邦博さんが座っているが、杉山さんの場合、どの場所でも毎日、そのあたりで観戦しておられるからね。

 それが昨日は向正面の審判委員の左の方向にすらっとした女性が座っていて、見れば紺野さんだった。この方は相撲ファンなら誰もが知っている好角家で、スー女の先駆けのような人である。現在は横綱審議委員会委員に就任し、大相撲とは深い関係にある人だ。

 さて、紺野さんの話と、今日のタイトルの「シティプロモーション」となんの関係があるのか・・・ということである。

 実は、紺野さん、いろいろと西三河との関係があってね、西三河に大きな図書館複合施設ができた時に、そこの館長が「名誉館長に紺野美沙子さんはどうだろうか?」とトップや上司に相談したんですわ。でも、まったく相手にされなかったという。でね、今では、同時期に開館した岐阜県図書館名誉館長にご就任あそばしている。トップらは紺野さんがたいへんな読書家であることを知らなかった。

 西三河安城市、ここにデンパークという産業文化公園が平成9年にできた。「産業文化公園」ってなんじゃい?という地方自治体のネーミングのセンスのなさはさておき、それでも花の公園として近隣などから一定の来場者が未だに絶えない。

 このオープン時に「花の大使」ということで協力していただいたのが紺野さんだった。清楚な感じの女優さんで、チューリップというよりコスモスというイメージでしたね。

 そういうご縁が安城市にはある。さらに、平成27年には安城東高等学校創立40周年の記念で、国連開発計画親善大使として講演をされている。結構、安城市という無名の地方都市とは縁のある人なのである。

 さて、ここからじゃ。

 紺野さんの中では、愛知県の小さな町「安城」というのは確実に定着している地名である。その人が好角家横綱審議委員会委員なのだ。

 さあて(笑)、安城市のもののいい職員は気がついたかな?

 安城市二所ノ関部屋

https://nishonosekibeya.com/introduction/

が来ている。市の北部、県道に面した敷地に力士の幟旗が何本も翻っているんですよ。二所ノ関といえば、頭のいいことでは定評のあった横綱稀勢の里が率いている名門の部屋である。それが片田舎の安城市に部屋宿舎を構えている。

 二所ノ関親方十両の白熊が市長表敬訪問をしたようだが、それで終わらせてはいけない。ここで横審委員の紺野さんとくっつけるのさ。今場所はえらいが、来年のこの時期にデンパークのイベントなどと絡めて、紺野さんと二所ノ関親方の対談などをやればいい。そのついでに安城つながりでネットワークを組んでいただき、安城市のプロモーションにも一役かってもらう。

「しかし二人を絡める効果が見えない」

 ということなかれ。そんなことをしていては無名の安城を売り出すことはできない。とにかく小さなチャンスも逃さず、将来への布石とする。二所ノ関親方の故郷である茨城県牛久市との防災協定を考えてもいいしね。他にもネタはいくつもありまっせ~(笑)。

 二所ノ関部屋の大の里が西の関脇で4勝3敗。十両の白熊も5勝2敗と頑張っている。先場所優勝の大の里は今後、大関横綱さえ目指せる大器である。取り込んでおくなら今がチャンスなのだ。

 動け、安城市