2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

運命はめぐる指輪のおそろしき

グリム童話だったか、教科書で読んだような記憶があるが、裕福な女が「私が貧乏になることなど決してこない。この指輪を再び見ることのないのが確かなように」と豪語して、身に着けていた指輪を海に投げ捨てた。 数日後、裕福な女の家の女中が魚を買い求め、…

太秦ライムライト

8月12日の日記 http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20140812/ にも書いたけれど、斬られ役5万回の大部屋俳優の福本清三さんのことである。凶相というんでしょうね、おそらく飲み屋で隣り合わせれば、ついつい無口になってしまうタイプのお顔である。でもね、…

朝日新聞は楽し

ワシャは朝日新聞をとっている。けっこういい読者だと思う。同じ敷地内に同居している父親も昔は朝日新聞だったが、もう20年くらい前に中日新聞に切り替えてしまった。だから我が家は二紙とっていることになる。え、その昔は朝日新聞を二紙とっていたとい…

正真正銘

俳優の米倉斉加年(まさかね)さん http://talent.yahoo.co.jp/pf/detail/pp12222 がお亡くなりになられた。ワシャの大好きな『男はつらいよ』シリーズにもいろいろな作品に登場する。なくてはならない出演者のお一人であることは間違いない。 準主役で登場…

ハルパゴスの凄み

ヘロドトスの『歴史』の中に、メディア王国(BC625〜BC550)の将軍をつとめたハルパゴスという男が出てくる。 《ペルシア人はインド=ヨーロッパ系のアーリヤ人の一派で、イラン高原南部に移ってきてメディア王国に服属していた。前550年、その王キュロス2世…

糺すべきは糺す

いまだにこの人の号泣会見がおもしろおかしく画面に流されているが、罪は罪としてさばくにしても、晒し者にするのはもうそろそろいいのではないか。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140825-00000004-kobenext-l28 あまり59元県議にばかりスポットを…

語呂合わせ

昨日の続き。 「42」がダメなら「13」もダメでしょう。「四苦八苦」につながるから「49」も「89」もよくない。「666」なども不吉だと思う人には嫌だろうし、見るからにアホボンが「888」だったら「パッパラパー」なのでそれはそれで悲しい。 …

病院行のバスのナンバー

ワシャは高校時代に部活でサッカーをやっていた。大学時代はスキーとウインドサーフィンに凝ったのでサッカーからは遠ざかった。就職して、たまたま会社にサッカー部があったので、先輩に勧誘されたこともあってサッカーを再開した。5年くらいブランクがあ…

氷水より冷水を

2日前に書いた「アイス・バケツ・チャレンジ」の関連でこんな事故が起きた。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140822-35052704-cnn-int だから「アイス・バケツ・チャレンジ」がよくないなどと言うつもりはない。だけど、その撮影に消防車両、消防士を…

水の流れ

広島の大惨事のことである。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140821-00050165-yom-soci 今朝の朝日新聞では、死者・不明者が90人になっていた。土砂災害の被害としてはかなりひどい。朝日の一面は昨夜の午後7時ごろに瓦礫に埋まった現場で作業する…

不幸の手紙

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140820-00000011-flix-ent ニュースの全文はこうだ。 《動画内で浜崎は、流ちょうな英語で「ALSアイス・バケツ・チャレンジに挑戦します」と宣言。すると後ろで待ち構えていた男性からバケツいっぱいの水を頭からかけら…

ジュゴンのいる海

マスコミの喧伝することに疑り深くなったというか……(自嘲)。 とりあえずメディアが大騒ぎすることは疑ってかかるというのが、見方を誤らない最善の方法だと言われて久しい。 http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20140817-1352452.html ジ…

水のごとく

前にも書いたけれど、7月に摂津伊丹に出かける予定だったのだが、台風と重なり中止となってしまった。その時に黒田官兵衛ゆかりの摂津有岡城跡を立ち寄ろうと考えていた。といっても、史跡公園の一部に石垣、土塁、井戸、堀などが残っているだけで、市街化…

盂蘭盆会

先週、盆の供養で旦那寺から若住職に来てもらった。ありがた〜いところをちょこちょこっとあげてもらって、あとは茶をすすりながらの雑談になった。若住職「最近、葬式の形態が変わってきましてね。家族葬というんですか。ごく限られたお身内だけで、それこ…

日本の刑務所は平和だ

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140815/chn14081516110002-n1.htm 《中国の刑務所を7日に出所した人権派元弁護士、高智晟氏が服役中の当局の拷問により、肉体的、精神的に「完全に破壊された」状態になっている》 状況はよく判らないが、戦国時代に伊…

農民の画

ワシャの仕事に長期の盆休みはない。だけど、今週1日だけ仕事の隙間ができたので、急きょ休みを取った。それでね、ずっと行けなかった福本清三さんの主演映画「太秦ライムライト」を名古屋の新栄にある名演小劇場まで観に行った。 福本さんの主演男優賞受賞…

割り切れないジェントルマンだらけ

甲南大学法科大学院の園田教授の言われるとおりだと思う。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140814-00000005-wordleaf-soci&p=1 「同情できる面もあるが、制度的なパニックを引き起こす可能性もある」 「真犯人であっても名誉毀損、恐喝罪となる可能性…

大漁、サイン本

昨日、仕事の帰りに市街地にある「BOOKOFF」に立ち寄る。どうだろう、小一時間もいただろうか。『新潮日本文学アルバム』などが何冊かあって、結局19冊を買った。 8月5日の日記「いいこと」 http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20140805 でサイン本を見つ…

大マスコミが邪魔

フジテレビが製作したドキュメンタリードラマ『8.12・日航機墜落30回目の夏』 http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2014/140722-298.html が夕べ放送された。かなり見ごたえがありましたぞ。科学的な進歩によって、ボイスレコーダーの解析が進み…

どこかで誰かが見ていてくれる

ワシャは物心ついてから、ずっと時代劇を見てきた。それは祖父と一緒にテレビで時代劇を見ていたということもあるのだけれど、それよりも祖父が地元の劇場主と仲がよく、映画の時代劇にちょくちょく連れて行ってもらった。そのことが時代劇ファンになった要…

楽しきかな地方議員

台風一過。東海の空は午前6時の段階で青空がのぞいていた。いやー台風の中、一所懸命に働いて、今日が休みでよかった……と思っていたら、午前9時にはすっかり曇ってしまった。 今日のニュースから。 ううむ、人の覚悟というものは顔に出る。 http://headlin…

青頭巾

『雨月物語』の中に「青頭巾」という物語がある。主人公は快庵禅師。美濃国竜泰寺 http://www15.ocn.ne.jp/~akatsuki/ryutaiji/ で夏行(げぎょう)を終えて雲水の旅に出る。その途中に下野の富田(現足利市)に立ち寄るところから事件が起きる。快庵がとあ…

生者と死者の交わるところ

今朝の朝日新聞「オピニオン」の欄に映画監督の大林宣彦さんが登場する。大林監督といえば、生者と使者との不思議な交流を描く監督としても有名だ。お盆が近いということもあるのだろう。その大林監督が生者と死者について語っている。 「かつては生者と死者…

怖くない妖怪

柳田国男が昭和37年に亡くなっているが、その頃までは、日本のあちこちに妖怪が棲んでいた。まだ夜が深かった時代である。それが今や、大物妖怪の雪女でさえスプレー缶に追い立てられ居場所を失った。 「妖怪ウォッチ」が入手困難だと話題になっているが、…

怖い人たち

ワシャがビビリであることは昨日のべた。だから歌舞伎の「四谷怪談」でもビビリまくっている。高岡早紀が主演した映画「忠臣蔵外伝 四谷怪談」は怖かった。高岡早紀のファンだったことと、もちろん「四谷怪談」という名手鶴屋南北の作品を高く評価しているこ…

いのち

ワシャはいい年をして度胸がない。まず、活造り系が苦手だ。アジとかヒラメとか、魚がまだ活きていて身だけ刺し身になっているのがあるでしょ。絞めていないのでピクピクと動く。これがいけない。魚の命を玩んでいるようで、ちっとも美味くない。でも、手を…

いいこと

いやー、夕べはちょいと飲みすぎた。夏休みをとっておいてよかったわい。このところ酒を飲むと、眠りが浅くてよわっていたのだが、昨夜はぐっすりと眠れた。記憶にないけど、午後10時ごろに寝て、気がついたら午前6時前だった。7時間は寝ているはずだから…

厚して征かしめよ

漢の劉邦が皇帝になった年(紀元前206年)、はからずも漢帝国の北に強大な遊牧民族国家が成立した。冒頓単于(ぼくとつぜんう)が統べる匈奴である。 中原に成立する中華誇りをしたい帝国から言えば、周辺の民族など後進性の強い獣の集団のような扱いでしか…

敬して遠ざけよ

徳川家康の四天王に本多忠勝という猛将がいる。忠勝、五十をこえる合戦に出陣した。そのたびに矢玉の降りそそぐ戦場で、名槍を振るい敵兵をなぎ倒してゆく。その姿は敵からも高く評価されている。 「家康に過ぎたるものは二つあり からのかしらに本多平八」 …

未来を奪ったものの未来

去年の10月10日の日記 http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20131010 に「三鷹のストーカー殺人事件」について書いた。倉本聰さんの姪ごさんの巻き込まれた事件である。その判決が昨日出た。才能の豊かなお嬢さんのすべての可能性を抹殺した卑劣な男に下さ…