2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

昨日のいろいろ

26日に遊歩道で捩花(ねじばな)を見つけたことを書いた。 その花を観察したかったので、昨日は10分ほど早めに家を出る。そうして、捩花が群生しているところで、しばし足を止めた。 捩花はおもしろい。時計回りの花、左巻きのやつ、まばらなの、規則正…

市場(しじょう)

岩明均(いわあきひとし)の名作コミックに『七夕の国』がある。特殊な能力を持った宇宙人の末裔の話で、クライマックスは末裔を排除するためにやってきた武装集団との闘いとなる。最後に生き残った末裔と武装集団のリーダーの会話。 リーダー「……まったくわ…

井戸の茶碗

昨日の続き。 トリは春風亭小柳枝。演目は「井戸の茶碗」。 噺から逸れるが、これがその井戸茶碗、銘を「細川」と言う。 http://www.ebara.co.jp/csr/hatakeyama/display/2008/spring.html 「細川」もいいが、ワシャは「喜左衛門」がいい。 http://homepage3…

梅雨の落語

昨日の朝、遊歩道を歩いていると捩花(ねじばな)の群生を見つけた。ピンクの小さな花が、三十ほど連なって咲く。それがくるくるとねじってある可愛い花だ。ねじり戻してみるのだけれど、またもとに戻ってしまった。 しかし、昨日は忙しかったわい。午前中に…

消費税増税

ワシャは基本的に消費税増税反対である。いずれは増税しなければならないと思っている。しかし、そのタイミングは、まず改革すべきところを改革し、それでも税収が足りないから、国民に増税をお願いするというプロセスを経なければならなければいけない。 あ…

恩賜の軍刀

昨日の「たかじんのそこまで言って委員会」で、司会の辛坊さんがこんなことを言った。 「僕の同期でも、勉強してこなかったコネ入社の連中のほうが、秀才の多い一律入社よりも優秀なんですよ」 続いて、コラムニストの勝谷誠彦さんが、辛坊さんの話を補強す…

六月大歌舞伎(夜の部)

昨日、御園座に行った。歌舞伎仲間の皆さんと一緒である。演目は新作の「石川五右衛門」のみ。昼の部も短かったが、夜の部も終わってみれば午後7時過ぎ、6月の空はまだ明るかった。 さて、五右衛門物と呼ばれる狂言がいくつかある。最も有名なものは「楼門…

呑み過ぎシール

いやー、ついつい呑み過ぎましたぞ。社員20人ほどで中華料理屋の座敷で宴会だった。中華料理は嫌いではないが、中華で宴会はいただけない。好物の生の魚介類がないし、ごてごてした味がそもそも日本酒や焼酎に合わないのだ。やはり繊細な酒には、繊細な料…

魑魅魍魎

魑(ち)は虎の形態をした山神、魅(み)は人間の体にイノシシの頭を持つ沢神、魍魎(もうりょう)は鮫龍(みつち)、つまり龍の形をした怪物のこと。昔はこんなのが、山や川、森や沼、いたるところにいて、人に害をなした。 しかし、最近はどこもかしこも開…

知識の連関

18日の日記で、お能の「善界」について触れた。能楽堂で演じられたのは「是界」という字を当てている。「善界」は観世流、「是界」は宝生流、たまたまワシャの持っている『謡曲集』が観世のものなので、「善界」を好んで使っている。どちらにしても「ぜが…

台風一過

午前4時、東に向いた小窓が白みはじめる。午前3時ごろから本を読んでいたのだが、夜明けの匂いを嗅いで、南の掃き出し窓に立ててある雨戸を開けた。 おお、風は落ち着きを取り戻している。上を見れば、雲に濃淡がある。とすれば、やがてそこに切れ間ができ…

文化祭今昔

昨日、所用があって某高校の文化祭に顔を出した。 「え、今時分に文化祭?」 最初、誘われた時には違和感を持った。そもそも文化祭というのは「秋」の季語だろう。なぜ、梅雨の最中に文化祭をやるのか、よく分からない。 訊けば、秋は体育大会やらコーラス大…

善界

昨日は丸の内界隈を散策した。丸の内と言っても、東京丸の内ではない。名古屋の丸の内である。丸は城郭のことを指し、丸の内は城郭の内部ということなので、ある規模以上の城下町ならば大なり小なりこの地名は見受けられる。 名古屋であれば、名古屋城の南、…

浜松町界隈

田舎侍と職人風の酔っ払いがもめている。あ!酔っ払いが侍に唾を吐いた。 「おのれッ……武士の面部へ唾を吐きかけたな」 「……唾をかけて怒る面(つら)か。面目ないつらしてやがって……まごまごしていると、素首(そっくび)引っこ抜いて胴がらン中へ叩き込む…

今日も東京

本日、都内でセミナーがある。今回は、通い慣れた西早稲田ではなく、浜松町界隈での開催だ。場所は増上寺の東、かつては学寮や塔頭がならぶ寺町だったあたり。 浜松町で降りたことはないが、新橋を拠点にして、その周辺を歩き回っているので、このあたりの地…

忘れてしまったのか

手元に、「週刊ポスト」平成23年4月1日号がある。巻頭のカラーグラビアは「爆発する福島第一原子力発電所」、爆発によるキノコ雲は建屋の十倍以上立ち上がっている。まがまがしい写真だ。この爆発による放射能の拡散は都内にも及んでいる。その後の大混…

罪深きものに鉄槌を

ゲーム感覚で連続強姦をしていたようなバカは、無期懲役でも足りぬくらいだ。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120613-00000152-yom-soci 性犯罪を犯すものは累犯傾向が強い。懲りないのである。ある意味で病気なのかもしれない。とするならば、何の罪…

割り箸から考えた

「おう、もうできたかい、ばかに早(はえ)えじゃねえか。こうじゃなくっちゃいけねえや。こちとら江戸っ子だ。気がみじけえから、あつらえものの遅(おせ)えってのはいらいらしてくらぁ。ああ、ありがとうありがとう。おや、偉いなぁ、おめえんとこじゃあ…

「猫っ可愛がり」は猫を弱くする

今朝の朝日新聞社会面に「学食での食事 親が把握」という見出しがあった。記事の内容は、見出しそのまま。 《一人暮らしを始めた子供の食生活は今も昔も、親の心配のタネだ。そんな親心に応えようと、学食で食べたメニューを保護者がインターネットなどで確…

六月大歌舞伎(昼の部)

昨日、御園座に行く。歌舞伎仲間と名古屋駅で駅弁を買って繰り込む。演目は「夏祭浪花鑑」(なつまつりなにわかがみ)と「素襖落」(すおうおとし)の二題。ううむ、少し薄いような気がする。もう一演目欲しいところだが、長谷川社長から御園座の奮闘を聴い…

いつか来た道

この道はいつか来た道 ああ そうだよ アカシヤの花が咲いてる 関東軍を山東に出兵した昭和2年に作曲された童謡「この道」である。 戸部良一編『失敗の本質』(中公文庫)の冒頭に「ノモンハン事件」の事例研究があり、その中で著者はこう言っている。 《ノ…

地名という大切なもの

大阪府泉佐野市のことである。 コラムニストの勝谷誠彦さんが、昨日のメルマガで《地名をカネにしようとした泉佐野市のあほなどは典型》と言っていたのに触発された。 ワシャは土地の歴史でもある地名を大切に思うものである。手元にある『古代地名語源辞典…

ニュースから

カリスマの家元がみまかり立川流は集団指導体制へと移行する。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120607-00000920-yom-ent 代表に、総領弟子の土橋亭里う馬を据えて、理事に、左団次、談四楼、談幸、志の輔、志らく、雲水の6人が名を連ねる。あれれ、談…

汐見坂

ホテルオークラの周辺は坂が多い。汐見坂、江戸見坂、霊南坂、榎坂、桜坂、鼓坂、スペイン坂、三谷坂、道源寺坂……。 虎ノ門界隈は坂の町と言っていい。 江戸の頃、この辺りは江戸城虎之御門(とらのごもん)南に広がる武家屋敷だった。ホテルオークラ本館は…

あっという間の東京

昨日は、急きょ東京出張になった。虎の門で大きな会議があって、そこに社長の代理で出席する。関係各所のお歴々が集まるので、ワシャのようなペースケは、早めに会場入りして神妙に座っていなければならない。午後1時の会議だったが、少なくとも30分前に…

どっちに転んでも批判か

拓殖大学教授の森本敏さんが防衛大臣に就任する。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120605-00000011-yom-pol 賛否はあるが、知識に関して言えば、前任の田中さんの1万倍ほど持っている。講演会を聴きにいったことがあるが、発言にぶれはなく、質疑応答…

プロとして研ぎ澄まされているか

羽田雄一郎参議院議員が国土交通大臣に抜擢されるんだとさ。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120604-00000509-san-pol 父親の羽田孜衆議院議員は、アルツハイマーでほとんど使い物にならないが、民主党重鎮として、年間2億円余の税金を懐に入れている…

泣く泣く医者へ

本当のことを言おう。ワシャは、実は医療行為がとても苦手だ。注射は大嫌い。打っているところを見ることすらできません。だから献血などもっての外。一度、どうしても成分献血をするはめになって、3時間ほどベッドに縛り付けられたことがある。あの時は生…

岩手の現実

昨日、岩手県の災害状況をかなり詳細につかんでいる人と昼食を共にした。その人の話は具体的かつ客観的で、偏向したテレビ報道では伝えられないことがいくつも出てきた。 その時の話をいくつかご披露する。 まず、瓦礫についてである。瓦礫について言えば、…

蝸牛(かたつむり)

「点滴に うたれて籠る 蝸牛」 パラパラと雨が降ってきた。ひょいと見ると、蝸牛が雨のしずくにうたれて、殻にこもってしまった。蝸牛は雨が好きではなかったのか。 これは蕪村の句である。「でんでん蟲蟲 こまい雨 今めざめたやうだナ 目の先に 目やにがホ…