名古屋城

 昨日、『レンズが撮らえた幕末日本の城』(山川出版社)を入手した。五稜郭から首里城まで、日本の城が満載である。
 名古屋城の往時の写真が39葉も載っている。その中でも辰巳櫓から本丸御殿、天守閣をのぞむ写真は圧巻だ。もちろん人にやさしいエレベータが天守閣の横っ腹にくっついていないので、それは素晴らしい絵になっている。
 現在、復元中の本末御殿も、写真の中では健在で、これが残っていればさぞや名古屋城は名城といわれたことであろう。
 それでも、名古屋市民が一所懸命に復元をしているので、5月29日に再建がなった後に、拝見に行こうっと。
『レンズが撮らえた幕末日本の城』には134の城が出てくるが、その中の多くが米軍の空襲により焼失してしまった。
 日本の大切な文化遺産を射的場の的に如く狙い撃って喜んでいたアメリカ軍兵の文化レベルの低さが嫌いである。
 それでも日本人は失われた故郷の風景を取り戻すべく、あちこちで城の復元を続けている。もちろん名古屋城もそうだ。横っ腹に無粋なものをくっつけてしまったことが惜しまれてならないが、その他のところは往時の雰囲気を回復することができている。本丸御殿もそのあたりに配慮されて造りこんである事を祈っている。
 行くのが楽しみじゃ。