2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

官僚たちの黄昏

3.11の大災害が発生し、その後、当時の菅首相が雨後の筍の如く粗製濫造した会議の議事録が見つからない問題について、官僚たちは「緊迫した状況の中で多忙を極めており、議事録・議事概要に対する認識が不十分だったため、作成されなかった」と言ってい…

闘う救急車

先日、救急隊に所属している友人と飲んでいて、こんな話を小耳に挟んだ。 119番通報があった。通信班が患者の状況を確認するのだが、電話をかけてきた家人はモゴモゴ言うばかりで要領を得ない。状況がつかめないが、救急隊はとにかく出動する。 通報から…

泪の茶杓

明日、2月28日は利休忌である。豊臣秀吉の茶頭であり、茶道の神様といってもいい存在だった。その利休が、京都聚楽第の利休屋敷で切腹する。切腹の直前、利休は茶をたてている。その時に使った茶杓が「泪の茶杓」だった。 今、徳川美術館で利休忌の前後の…

復活はセミナーで

今だから言えるが、先週は調子が悪かった。21日(火)にメンタルヘルス研修なるものを受けたのがいけなかった。 ジャーナリストの日垣隆さんが『折れそうな心の鍛え方』(幻冬舎)の中でこんなフレーズがある。 不幸な人生をおくり死病にとりつかれた人を…

底の浅さを露呈したようだね(笑)

河村名古屋市長の「南京事件なかった発言」についてコラムニストの勝谷誠彦さんがこう言っていた。 《河村たかし名古屋市長の「頑固さ」は時に弊害を招くが(苦笑)しかしここではその一念を貫いて欲しい。》 ワシャも依怙地な河村さんが、どこまで強情を張…

ある宴会の話

今日の送別会が面白かった。 主賓は、以前に別の部署で上司だった人である。本来は、かつての部署のメンバーで送別会をするべきなのだが、問題の多い課長だったので、メンバーたちが嫌がって参加しない。結局、その部署のメンバーでは開催を断念した。 仕方…

「若さ」は「バカさ」

サル山に花火を打ち込んだ少年が書類送検をされた。 http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201202230052.html サルたちも迷惑だったろうが、頭の悪いガキなどサルと大差のない存在だから、「ウッキィー」と笑って許して欲しい。少年たちは反省をしてサル山の…

水位が下がっている

いやー、このところパワーが落ちている。なぜかというと、やりたくない仕事をむりやりやる羽目に陥っているからである。ワシャを知っている人には頷いていただけると思うが、ワシャは細かい事務仕事ができない体質なのだ。 例えばこんなことをやっている。ま…

言い訳

朝起きて、パソコンの前に座ったのだが、ひょいと横を見ると、司馬さんの『新選組血風録』(角川文庫)が目についた。 昨日、文筆家を自称する人のヘタな文章を読むはめになった。だから、少し名文に餓えていたのだろう。手に取って読み始めたら、あっという…

週末の雑用

この週末は忙しかった。日曜日に出勤もして、寒い社屋で残務処理をしていた。それは織り込み済みだったのだが、大変だったのは、昨日も書いたけれど、物置の封印を解いてしまったことである。 だから、昨日は古本屋のオヤジになった気分でしたね。なにしろ、…

元気がなにより

いやー、ホッとしましたぞ。 楽しみにしているウラシマさんのブログ http://frompdk.blog.fc2.com/ の更新が1カ月以上途絶えていた。どうなさったのだろうと心配していたが、お元気そうでなによりなにより。 お元気と言えば、「このところワルシャワさんの…

リリーが尾を引いている

午前4時起床。夕べは先輩たちとしこたま飲んだ。 「飲んだ翌日は、日記の更新が遅いですよね」 と、友だちがら言われたことがある。おおむねそんなところだが、今朝はちょっと違う。リリーが尾を引いていたのだ。 一昨日の夜、「男はつらいよ」第15作で3…

恋愛について

おばちゃんこと三崎千恵子さんの訃報に接し、「男はつらいよ」のDVDを改めて観る。選んだのはシリーズ第15作「寅次郎相合い傘」である。再度、浅丘ルリ子をマドンナに向かえ、シリーズの中でも屈指の名作と言われる作品だ。 ワシャは洋画では、「ローマ…

ほらほら早速ケチつけられてやんの(笑)

本物がまがい物に対してついにクレームをつけた。 http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0215/san_120215_4175937441.html 目立てばいいということで、大阪の猿まねをするだけではダメだということ。 橋下さんは怒っている。 「統治機構を変えるのか、話し合…

さよなら、おばちゃん

どんどんと寅さんの痕跡が消えていく。また、大切な家族が彼岸に旅立たれた。「おばちゃん」こと三崎千恵子さんである。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120214-00000081-spnannex-ent 1993年、まず御前様が身まかる。1996年にはタコ社長が逝…

都市銀行という旧態

土曜日のNHKスペシャル「“魚の町”は守れるか」 http://www.nhk.or.jp/special/onair/120211.html がおもしろかった。 被災地復興のために必死に戦う信用金庫、確かに地域がなくなれば、自分たちの立っている基盤そのものが崩壊することを意味している。そ…

蕎麦と熱燗

昨日、御園座に行った。 昼の部「義経千本桜」から「渡海屋の場」と「大物の浦の場」。主人公の平知盛を松緑が演じる。「女伊達」は時蔵。華やかな踊りが時間を忘れさせてくれる。 昼の最後は、「直侍」だった。片岡直次郎を菊之助が演じる。以前、この狂言…

菜の花忌

2月12日は司馬遼太郎の命日である。大人が逝って、もう16年も経つのか。司馬さんが、この福島の惨状を目の当たりにしていたら、菅直人を始めとする無能なものども、ウソをつく連中を烈火のごとく怒っていたことだろう。 『街道をゆく』を読んでも、司馬…

維新塾に殺到する人々

橋下大阪市長が旗揚げをする「維新政治塾」に2750人が殺到した。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120211-00000033-mai-pol 注目はされているようだ。しかし、、北川正恭元三重県知事が言っているように、人材をよく見極めないと、石ばかりになる恐…

祝 建国記念日

建国記念の日である。建国をしのび、国を愛する心を養う日、元は四大節の一つの「紀元節」(神武天皇即位の日)。 もちろん我が家の玄関の脇には日の丸がはためいている。めでたし。

「文藝春秋」3月号

今号は待ちに待っていた。 芥川賞を受賞した田中慎弥氏の発言に対する石原慎太郎氏の選評が楽しみだった。石原さんが「共喰い」をどう評しているのかが気になるじゃないですか(笑)。 《読み物としては一番読みやすかったが。田中氏の資質は長編にまとめた…

ご存知、河内山

この週末に、再度、御園座へ行く。昼の部を鑑賞するためにである。演目は「義経千本桜」、「女伊達」、「雪暮夜入谷畦道(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)」の3本。「義経千本桜」についてはすでにこの日記で説明した。 http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20…

名せえゆかりの弁天小僧菊之助たァ……

日曜日に、御園座で「青砥稿紅花彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」の通し狂言を観た。役者には不満だが、御園座だから仕方がない。 観終わって、一緒に行った友だちからこんな話が出た。 「言っていることがわかるといいのに」 ということで、有名なセリ…

政治家の評価

『正論』の3月号に「2012年注目の政治家50人を値踏みする」という特集がある。いろいろな政治家が取り上げられているが、得点の高いところを列挙しておく。 麻生太郎⑦、安倍晋三⑨、石原慎太郎⑨、稲田朋美⑩、江口克彦⑧、大村秀章⑦、亀井静香⑦、城内実⑧…

政治家の殺し方 ―地方政治の闇―

中田宏『政治家の殺し方』(幻冬舎)を呼んだ。中田さんに関する女性スキャンダルの裏側が見えたようでおもしろかった。 中田さんを陥れた誹謗中傷の罠は2008年12月発売の「週刊現代」から始まった。その後、中田さんの不倫相手と称する女まで登場し、…

合わせ鏡

ワシャについて「酒を飲むと乱暴な口をきく」とか「怒る」とか、根も葉もない噂があるらしい。 これが実は根も葉もある。確かにワシャは、時に厳しい飲み方をする場合がある。それはこんなケースだ。 〈ケース1〉 数人の仲間と楽しく居酒屋の小座敷で飲んで…

清盛と頼朝の違い

NHK大河の「平清盛」が、地頭のない知事にけなされたおかげで、注目を浴びている。人間、どこでどう役に立つかわからないものだ。 マヌケな知事のことはどうでもいい。今日の話題は清盛の曾孫である。名を六代丸、またの名を妙覚という。 治承3年(11…

私の嫌いな恵方巻き

歌舞伎に「雪暮夜入谷畦道」という狂言がある。「ゆきのゆうべいりやのあぜみち」と読む。これが今度、御園座に掛かる。遊び人片岡直次郎と、その色である三千歳(みちとせ)の悲恋を描く。 その見どころに「入谷蕎麦屋の場」で直次郎が蕎麦を食うところがあ…

地球が寒くなっている

いつものぞいていただいている皆さんには周知のことだと思うけど、ワシャは環境問題について興味を持っている。 以前に、社の環境部門に配置換えになったときに趣味にしてしまったのだ。そしてワシャの読書の師の教え「フラットな気持ちで本に当たれ」「30…

義経千本桜

時代は、鎌倉の初め。平家を討滅し、京都に凱旋した源義経に後白河院が「初音の鼓」を与える。ところが頼朝、義経の兄弟仲を裂こうと画策する左大将の藤原朝方は「鼓を打てとは、兄を討てという意味で、頼朝追討の勅命が下った」と言うのである。 この「初音…