2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「農奴」の余韻 その1

余韻をまだ引きずっている。農奴の苦悩の眼差しが脳裏にこびり着いている。この一点だけでも彼の映画は名作と言えるのではないだろうか。だから、その余熱を利用して、何冊かチベット問題の本を読み直しましたぞ。 その中の一冊に、「チベット平和解放に関す…

「農奴」の余韻 その2(朝日新聞の濃度)

チベット問題を今日の社説で取り上げている。ううむ、さすがに朝日新聞だ。中国政府に追従する文章は読んでいて胸が悪くなった。内容はこちらを読んでいただきたい。http://www.asahi.com/paper/editorial.html 北京五輪以降、ダライ・ラマの特使と中国当局…

「農奴」という虚構

昨夜、名古屋の今池で映画会があった。年末も押し迫っているのに出掛けましたぞ。でもね、この忙しい時に観に行くだけの価値のある映画会だった。 上映作品は「農奴」(1963年)という中国映画だった。舞台はチベット、封建制の中で牛馬の如く酷使される農奴…

格差の年末年始

名古屋駅西の中村公園で炊き出しが始まった。この寒空に野宿を強いられている人々に対して牛丼と味噌汁が250食配られたそうな。丼を大切に両手で受け取った男が呟いた。「あったけぇ」 片や、中部国際空港には、年末年始を海外で過ごす脱出組があふれかえっ…

おもいでの夏

中学2年生の男子と性的な関係をもったということで24歳の女性教諭が懲戒免職になった。http://www.asahi.com/national/update/1225/NGY200812250014.html このニュースを読んで、ワシャは「おもいでの夏」という映画を思い出しましたぞ。ニューイングランド…

泡盛

沖縄のお土産で泡盛をいただいた。アルコール分43度の古酒である。ワシャは個性のはっきりしたクセの強い酒が好きだ。だから芋焼酎をメインにして泡盛なども時々飲む。早速、グラスに透明な液体を注ぎ、そのままを口に含む。米のもろみの香りと、ほんのりと…

軍靴の音が聞こえますか?

気象関係者がつまらないことを言っている。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081225-00000030-yom-soci「ゲリラ豪雨」という言い方が戦争を連想させるので気象庁は使わないのだそうだ。NHKの気象キャスターも「分かりやすければ、どんな言葉を使って…

イブの名古屋駅東口

この時期に、名古屋駅を降りて桜通方面に出ると、暗澹たる気持ちになる。JRセントラルタワーズ一帯が光の洪水なのだ。夜なのに目を開けていられないほど明るい。確か名古屋市はCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)を開催するんじゃなかったっけ…

エコという欺瞞

「オール読物」1月号に、「エコブームはどこへ行く!?」と題して池田清彦(生物学者)、篠田節子(作家)、福岡伸一(生物学者)が鼎談をしている。 以下はワシャが気になったことろ。《そもそも環境問題というのは、一つのことばかり一生懸命やると副作用が…

飲み過ぎシール

いやー、昨日はいささか飲み過ぎたわい。いろいろなゴタゴタがあってむしゃくしゃしていたので部下を誘って駅前の居酒屋に飲みに行った。そこで火鍋(ホーコー)を食べたのだが、これが美味かった。ピリッと辛味の利いた脂肪のこってりとついたホルモンが堪…

M−1グランプリ その1

最近、テレビのバラエティ番組とパチンコ台との区別がつかなくなってきたので、駄話だけのバラエティは、極力、見ないようにしている。お蔭で読書の時間も確保できるようになりましたぞ。 でもね、「M−1グランプリ」だけは見ることにしている。http://head…

M−1グランプリ その2

(上から読んでね)【ザ・パンチ】http://talent.yahoo.co.jp/talent/11/g09-0227.html?frtlnt=talent591点、最下位、ワシャ的にも最下位。パンチ浜崎は味があるが、ノーパンチ松尾の「死んで〜」というツッコミが最悪だ。審査員もよく見ている。あのスタイ…

ややこしーわい

現在、午前5時、書斎(物置ともいう)の机の前で朝刊を広げている。 およよ、2009年度予算原案及び今年度の2次補正案が示されているではあ〜りませんか。 まず、どうしようもなく下らないので目についてしまうのが「定額給付金」の2兆円。わざわざ徴収しな…

坂を落ちていく雇用情勢

ここにきて総理大臣がそんなことをしている場合か!http://www.47news.jp/CN/200812/CN2008121901000234.html「何かありませんかと言うんじゃ仕事は見つからない。目的意識がないと雇う方もその気にならない。何をやりたいか決めないと就職は難しい」 とぼけ…

連絡です

メールをいただいたtakapliさんへ gmailで返信を送ったのですが、なんだかシステムの不具合が出てしまって、ワシャの技量では現段階でどうしようありません。届いていなかったらまたメールをください。

風のガーデン(最終回)

ローリングタイトルにかぶせてショパンのノクターンが流れた。感動的なラストである。テーマ局でもある平原綾香の「カンパニュラの恋」もよかった。 ただ、緒方拳さんはあれでよかったのだろうか。緒方さんは、この10月5日にお亡くなりになられた。ちょうど…

暗黒の時代

神奈川県が、勤務中の喫煙を午前1本、午後1本の合計2本だけに制限することにしたそうだ。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081217-00000008-kana-l14いよいよ喫煙者には厳しいご時世となったのう。 かつて、ワシャはヘビースモーカーだった。1日80本を吸…

政治家という脅威

いやー、ウラシマさんの日記は勉強になる。http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=106046&log=20081215 麻生首相がこれほど歴史に詳しかったとは驚いた。武田信玄が騎馬(鹿)隊を率いて近江まで侵攻していたとは知らなかった。信玄は甲斐、信濃を抑える…

老害と衆愚

自民党の派閥の領袖たちが、麻生政権を支えていくということで結束した。http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_bunmei_ibuki__20081215_3/story/20081215_yol_oyt1t00706/ ご苦労なことですな。呼びかけたのが、対馬派の津島雄二である。御歳78…

公開討論会の疑問

違和感があった。先月の1日に行われた知立市長選の公開討論会である。 選挙自体は、1期目の自民現職に新人が挑戦するという選挙戦となった。結果は、清新で真面目な新人候補が、ダーティな噂の絶えない現職を大差で破った。現職は、当初から危機感を持ってい…

読書会

イレギュラーなのだが、今日、ワシャんちで地元の読書会を開催することになった。通常は平日の夜、刈谷で会議室を借りて実施しているのだが、年末で平日の夜の日程が調整できなかった。それなら日曜日の日中にやりましょうという話でまとまった。 それにね、…

落語三昧

夕べも落語会に行く。瀧川鯉昇(りしょう)、春風亭柳橋(りゅうきょう)、春風亭べん橋、瀧川鯉斗(こいと)など。 前座話で鯉斗、演目はこの間、桂ひろばで聞いた「動物園」。とある男がアルバイトで動物園のライオンに成りすますことになる。ライオンに成…

風のガーデン

フジテレビ系で放送されている倉本聰の「風のガーデン」が佳境に入っている。全11話の10話目が昨夜だった。この作品は、ドラマの最後に確実に「死」というものが横たわっている――それは主人公の「死」であり、これが遺作となった緒方拳の「死」でもある―…

未曾有の大不況

司馬遼太郎が「昭和恐慌」についてこんな文章を残している。《身の毛のよだつような時代だった。倒産や夜逃げはざらで、失業した人は故郷に帰ろうにも旅費がなく、野宿をしながら歩いたりした。十五世紀の“応仁の乱”と同様、日本史上の大事態だった。不況は…

1億総ヤクザ

昨日、仕事帰りに本屋に寄った。週末に読む本を何冊か購入して帰路についた。ワシャの町を幹線道路が南北に貫いている。その道路を渡らないと家に帰れないので交差点で信号が変わるのを待っていた。 雨のせいもあるのだろうが幹線道路は大渋滞である。交差点…

論語と忘年怪

日曜日に論語塾があった。ちょうど「郷党第十」が終了し、論語の半分まで読んだことになる。ここまでを上論(しょうろん)と言う。「千進第十一」以降が下論(かろん)となる。呉先生によれば、「上論より下論のほうがおもしろかろん」とのことだった。 道半…

変な「声」

昨日の朝日新聞「声」に「負の歴史学ぶドイツ軍新兵」という投稿があった。無職の70歳のオジさんは言う。「ナチスの強制収容所に立ち寄った時に、ドイツ陸軍の新兵たちが団体で見学に来ていた。ドイツ軍兵士は負の歴史を教育されている。ドイツ軍は偉い。…

落語会に行く

葬式の後、落語会に行く。桂ざこば、月亭八方、林家正蔵、林家いっ平など。 前座話で桂ひろば、ざこばの弟子である。演目は「動物園」。とある男がアルバイトで動物園の虎に成りすますことになる。虎に成りきっていると、ライオンが檻の中に入ってきて決闘を…

葬式に行く

友人というとおこがましいが、仲良くしていただいた82歳の先輩が亡くなった。矍鑠(かくしゃく)としたお元気な方だった。それが春先に小唄の会でご一緒した時、杖をついておられた。「どうしたんですか?」と尋ねると、「いやー、ちょっと足を捻ってしま…

行きも帰りも渋滞かよ!

昨日、名古屋の某大学で「新エネルギー」のシンポジウムがあって、一席ぶってくれという依頼があったので出掛けましたぞ。車で三河を出発した。国道1号を名古屋に向かったのだが、途中で集中豪雨と雷に見まわれてびっくらこきましたぞ。「rain cats and dogs…