2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

百花繚乱春爛漫

年度末だからきれいにまとめましょう。 昨日の日記に名古屋へ出かけたことは書いた。イベントは「ウィルあいち」で開催された。友達のパセリくんと行ったのだが、金山で「蕎麦でも食おうか」という話になって、いつも行っている駅プラザ2Fの「そじ坊」が改…

フリークス

昨日、名古屋で「名言塾 春の特別講義:映画『フリークス』を読み直す」が開催された。スピーカーは評論家の呉智英さん、車いすの市会議員斎藤亮人さん、哲学者の加藤博子さん。 映画は、おそらく知らない人が大半だと思うけれど、原題の『FREAKS』は…

左降

『続日本紀』の天平勝宝2年の項に、吉備真備(きびのまきび)の話が出てくる。吉備真備と言えば、ワシャの好きな『吉備大臣入唐絵巻』に出てくる空飛ぶ真備ちゃんのことね。そのあたりのことはここに書いてあります。 http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/2012…

禅と俳句

「秋の航一大紺円盤の中」中村草田男の傑作である。「あきのこう いちだいこんえんばんのなか」と読む。 船旅の途中、秋晴れの大天気、海は大きな紺青の円盤のようだ、と詠んでいる。なんとスケールの大きな句であろう。 ただ、やはり奥行きとか広大さを「古…

芭蕉の旅立ち

《弥生も末の七日、明ぼのゝ空朧々として、月は在明にて光おさまれる物から、不二の峰幽かにみえて、上野・谷中の花の梢、又いつかはと心ぼそし》 芭蕉、おくのほそ道への出立の場面である。「弥生も末の七日」とあるから、旧暦の3月27日ということになる。…

武士道

まだ『禅と日本文化』に関わっている。読書会のメンバーから推薦されたが、この本にはかなりはまった。 第3章の「禅と武士」に柳生但馬守のエピソードが出てくる。ざっとこんな話だ。 徳川宗家の剣道指南の但馬守のところにとある旗本が訪ねてきた。「それ…

笈の小文(おいのこぶみ)

「古池や 蛙とび込む 水の音」 芭蕉の名句である。 このところ『禅と日本文化』から離れられない。この新書の第7章が「禅と俳句」である。 大拙は《古池は孤独と閑寂を表象するもの》と解し《それに飛びこむ蛙とそれから起こるものは、周囲をとりまく一般的…

莫妄想(まくもうそう)

万巻の書に当たった哲学者よりも、野辺の石仏に手を合わせるだけの老婆のほうが死に逝くのに安らかなのかもしれない。 スリランカ仏教のスマナサーラ長老は「モノに執着するな」と言われる。モノに執着すると、生命のエネルギーを漏電させてしまう。「死」を…

禅について

司馬遼太郎の『この国のかたち』の中に「日本と仏教」という一編がある。その中のフレーズを引く。 《鎌倉仏教はその後日本人の思想や文化に重大な影響をあたえるのだが、その代表格はなんといっても親鸞における浄土真宗(教団成立は室町時代)と、禅宗にち…

メモ

昨日、NHKラジオで舞の海秀平さんが、日馬富士に厳しい指摘をしていた。 「横綱は多少調子の悪いところがあっても、テーピングやサポーターなんか仰々しくしてきてはいけません」 日馬富士が2日前くらいから、右手にテーピングをしている。舞の海さんは…

強制引退

朝日新聞の大相撲担当のキャップがつまらないことを言っている。3月19日の朝刊のスポーツ欄に「強制引退へ器量を示せ」と題した持論を展開している。 《いま、40代力士が3人いる。(中略)2人は幕下に出世したことすらない。》と、前置きをして《一定年齢…

落語会

地元で落語会。お寺の本堂を借りて年に4回開催される。その内の3回が江戸落語で、こちらは瀧川鯉昇が仕切る。1年に1回だけ、上方落語になるのだが、上方の世話人は桂文也が務める。 今回は上方落語で、文也師匠が、露の新治、桂米紫(べいし)、露の眞(…

メモ

いやー、昨日というか今日は久しぶりに午前様だった。都合、5軒も梯子をしたわけか。近年、まれにみる壮挙といっていい。まだまだ元気だなぁ。 そうそう、飲み屋に行く前に、本屋に寄った。「e−hon」が届いていたんでね。受け取ったのは、内沼晋太郎『…

IPCC報告書案

「IPCC」(気候変動に関する線俯瞰パネル)の最終報告書案が出たそうな。2050年までに、気温が最大で6.4度の上昇をし、熱中症死亡は最大で現在の13倍になるという。これを回避するには、世界の温室効果ガス排出量を2004年比で40〜70%の削減をしなければ…

ワシャはシールと闘った

シールがベタベタと貼ってあったガラスをきれいにするというのは、なかなか大変な作業だった。シールは取れるのだが、接着部分が残ってしまう。これが手強い。最初はガラスクリーナーで試したんだけど、そんなものではビクともしない。ネットで調べると除光…

大相撲の明日

昨日は午後から掃除をしていた。とくに窓を重点的にきれいにしましたぞ。居間の周辺は4時過ぎにするようにスケジュールを組んだ。だって掃除をしながら大相撲を観なければならないんでね。 大砂嵐は7連勝、強いねぇ。今日は遠藤との取組らしいから、これは…

稔るほど頭を垂れる稲穂かな

大相撲春場所がおもしろい。 初日を観た後に、大砂嵐、千代丸の話題をこの日記で出した。昨日もこの二人の話を書いた。今日の新聞を読んでもこの二人の健闘が光っている。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140315-00000104-san-spo 大砂嵐は6日目で全…

どうでもいい話

タクシー代で「1460円です」と言われて、1460円が出せない。2千円払って「どうも〜」と言って車から降りてしまう。要するに「釣りはいらないよ」ということなのだが、格好をつけているわけではない。「バカじゃないの」と思われるかもしれないが、500円程度…

書く気力

コラムニストの勝谷誠彦さんが、昨日の有料メールで「天声人語」に憂いている。 《これまででもっとも意味不明、「ダサい」どころか文章として成立していない「作品」である。》 看板コラムを「文章として成立していない」とまで言われたのである。ぜひ、皆…

いろいろあります

なかなか人生と言うものはおもしろい。 あることについて師匠に相談したのだが、師匠は「また邪魔がはいると思うが頑張れ」との激励のメールをいただいた。 それが見事に的中した。ワシャが前に進もうとすると、強烈な邪魔が入るんですね。師匠、ご賢察! 相…

本を読んで震災を忘れないでおこう

もう大震災から3年になるのか。人の記憶の風化が早いというか、東北以外ではあの大災害は過去のものになりつつある。我々は決して大震災を忘れてはいけない。 昨日も仕事帰りにブックオフといつもの本屋に寄った。このところムカつくことが多かったので本を…

久ぶりに大相撲

昨日、相撲の話題を出した。だから大相撲を書庫の整理をしているときにテレビをつけたままにしておいた。昨日は「本場所が面白くなくなってきた」と書いたが、やはり面白い取り組みはある。例えば、大関鶴龍と髷の結えない遠藤との一番も面白かった。遠藤の…

大一番

今日から春場所が始まる。だけど最近、テレビ桟敷にも実際の桟敷にも座ることが少なくなった。頑張っている力士たちには申し訳ないのだけれど、本場所があまり面白くなくなってきたのだ。 平成6年11月場所千秋楽を覚えておいでだろうか。覚えてないっすよね…

冷静沈着

コラムニストの勝谷誠彦さんが昨日の有料メールで、ボクシングの試合前の心境を書いておられた。 《ゴングが鳴る。そうなるともう恐怖心などどこかへ行ってしまい、闘争心だけが突き上げてくる。戦場の兵士というのはこうなのだろう。》 勝谷さんは、この文…

We won

遊就館の「靖国の神々」というコーナーがあって、戦没者の写真などが展示されている。その一角にバロン西の遺影が掲出されてあった。 バロン西、これは愛称で、本名は西竹一という。男爵家に生まれたためそう呼ばれている。この人、昭和7年のロサンゼルスオ…

ついている日

昨日、隣町に飲みに行った。日中は雨が降っていたのだが、夕方からあがって「ついているなぁ」とツレと笑いあったものである。 常連としてかなり通っていた居酒屋が年末に閉められた。ビルの取り壊しに関わるもので、残念だが仕方がない。 年が改まり、その…

中国包囲網

《南シナ海で狭まる「中国包囲網」、友好国マレーシアも態度硬化》と題したロイター電である。 http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140301-00000025-biz_reut-nb 要するに、ボルネオ島(マレーシア領)の沖合い80kmあるジェームズ礁を、1800kmも離れ…

きな臭いニュース

張成沢(チャンソンテク)氏を粛清した崔竜海(チェリョンヘ)氏が監禁されたという。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140301-00000416-chosun-kr ナンバー2を排除してナンバー2になったと思ったら今度は自分が粛清されちゃったりして。 「SAPIO…

金継ぎ

神田の某所で気の合った仲間たちと飲む。 のど黒の刺身があったのでそれを注文し、酒は岩手の酒「南部美人」を熱燗で頼む。やがて酒が運ばれ、猪口が並べられた。艶のある白磁に藍色でそっけない風景が描いてある。浅い高台の上品な染付で、おそらく有田のも…

九段の杜にて

靖国神社、遊就館でのこと。1階の「靖国の神々」のコーナで、関西から来たらしい65〜70歳の老夫婦とその娘だろうか。ちょうどワシャの前をべちゃくちゃと話をしながら展示を見回っている。 ワシャは右翼ではない。平和を愛するごく一般的な国民である。しか…