今朝の中日新聞の地方版に落語のような噺が載っていた。
《「スパイ防止法」の問題点探る学習会》
ネット上で調べたけれど記事は見つからなかった。要するに、高市自民党総裁らが目指す「スパイ防止法」に反対する集会の噺である。市民団体「秘密法と共謀罪に反対する愛知の会」という大仰な名前の極々少数の左巻き団体の代表(日弁連の弁護士)が一席ぶったというお粗末。
「具体的な犯罪行為ではなく、スパイと定義された人を処罰すること」
「社会の中に敵と味方を分ける考え方がまん延し、敵と決め付けた人間を属性だけで攻撃するようになる」
「周囲と違うことが言えない風潮がつくられようとしている」
こんなことを羅列されていて、読んでいる途中で笑ってしまった。ホントに落語よりおもしろそうだ。行けばよかった。
でもね、ワシャのような見るからに左巻きでなさそうな人物が参加すると、住所や電話番号などを根掘り葉掘り確認されるんですよ。要は、仲間の集会に変なヤツ、保守系スパイが入り込むのを警戒しているんですね。テメエらはスパイを防止しようとしているじゃん(笑)。
今、日本は「スパイ天国」と呼ばれている。スパイ防止法がないのだから、スパイが大手を振って社会の至るところまで浸透し、国防や企業情報にいたるまで、ことごとくを母国の情報機関に送っている。
岩屋とかいう外務大臣の議員宿舎には、誰もいない時を見計らって、見知らぬ女性(国籍も不明)が何時間も滞在していた事件があったでしょ。腐っても日本国の外相ですよ。そのプライベート空間に知らない人が入り込んでいて、その後、なんの情報も出てこないっておかしくないですか?
淫乱な市長がラブホに行っても連日大騒ぎのニュースになっていたが、外相はいいんだね(怒)。
スパイ防止法がないと外相の周辺だってザルのような有様になっている。これを糺して、日本の貴重な情報を他国、とくに敵対国家には絶対に渡さないという毅然たる態度を示さなければダメだ。
「スパイ防止法」に反対する輩は、要するにその対象となるからだろう。こういう連中はさっさとスパイ認定して監獄に放り込めばいい。
ここからが本当の落語の話。
昨日、安城市民会館で「安城落語会」と銘打って、三遊亭小遊三、林家たい平の二人会が開催された。もちろん落語通のワルシャワは駆けつけましたがな。
開口一番は桂枝平が「動物園」を掛ける。前座にしてはなかなか上手い。今後に期待できそうだ。
その次が小遊三で「短命」を掛ける。ううむ、小遊三師匠、笑点のほうがおもしろいかな(笑)。師匠の落語は生で何度か聴いているが、落語はあまりお得意ではないようで。
中入り後、太神楽の翁家和助(おきなやわすけ)で、これが見どころ満載の曲芸尽くし。「五階茶碗」に「土瓶の曲」、 皆様ご存知「傘回し」などを披露する。この太神楽の集中力は只者ではない。今日の中では一番良かったかも。
いえいえ(笑)、トリのたい平師匠の「馬のす」も、それなりに面白かったです。でもね、「馬のす」ってあんまりメジャーな噺ではない。興津要の『古典落語』全6巻にも収録されていないし、「馬のす」という言葉自体に馴染みがないでしょ?
『日本国語大辞典』で調べましたぞ。そうしたらね、「馬の毛」と書いて「うまのす」と読むんだとさ。意味としては「馬の尾の毛、馬尾(ばび)」のこと。これが題となっている一席で、登場人物は兄貴と弟分の2人。だから大舞台にはならず、どちらかといえば前座噺かなぁ。
まぁマクラで石破首相の物まね、次に新作の高市総裁の物まね、トランプや五代目圓楽の物まねも出て大爆笑だった。落語を終えてから花火の打ち上げでも大いに盛り上がったので、合格ということにしておこう。