2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧
刈谷のシンポジウムの続きである。 映画の中に、広島への原爆投下の映像があった。そこにも「ムーンライト・セレナーデ」が流れている。オバマ大統領が広島訪問をされた直後だったので、目にも耳にもちょうどの時分だった。その衝撃映像に続いて敗戦国のみじ…
ワシャは夏目雅子という女優を高く評価している。というよりの大ファンなんですね。彼女の出演した映画はことごとく鑑賞したし、彼女の追悼本も掻き集めてきた。その中でも篠田正浩監督、田村孟脚本の「瀬戸内少年野球団」の教師役がよかったなぁ。 敗戦後間…
「中日文楽」の夜の部に行ってきた。演目は「壺坂観音霊験記」と「本朝二十四孝」。 「壺坂」は、座頭の按摩の沢一とお里夫婦の信心の話で、この二人以外は、途中で観音様がぼうと出てくるだけで、登場人物は少ない。見どころは、崖から沢一、お里が別々に身…
伊勢神宮から志摩へ。G7の首脳たちの滞在中はまずまずの天候だった。伊勢神宮の内宮正殿前の記念撮影では、やさしい陽の光さえ射し込んだ。天照大神が雲間から覗かれた。 雨や荒天が予想されつつも、伊勢志摩の空はなんとか保ってくれた。天佑といっていい…
三代目市川猿之助の愛弟子である市川右近が「右団次」を襲名する。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160526-00000115-spnannex-ent 三代目の芸を忠実に継承しているのは右近だと思っているので、「猿之助」の名跡が甥の亀次郎に移ってしまった時は、残…
舛添氏が有名になっていく切っ掛けをつくったようなビートたけしさんが強い口調で批判している。 《20日の会見で舛添知事が「第三者の調査に委ねる」と繰り返したことに「第三者って誰なんだよ。どうせ自分で選んだ間抜けな弁護士だろ?精査なんかしなくた…
畢生(ひっせい)、辛うじて読めたが書けないし、ワシャの日記の中でも使った覚えがない。それが司馬遼太郎『「明治」という国家』(NHK出版)の下巻の帯にあった。 「巨匠畢生の日本論」 いかにも司馬さんの本の帯らしい。 「畢生」、命の終わるまでの間…
昨日の産経1面に、相変わらず舛添東京都知事の記事が載っていた。見出しは「舛添氏視察 展覧会が突出」。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160522-00000052-san-soci もうボロボロだ。「公」と「私」が支離滅裂になっている。 司馬遼太郎のエッセイに…
昨日、久しぶりの床屋。予約をして午後から顔を出す。席は3つあるのだが、満席だった。少し待つと、真ん中の席が空いた。そこに案内されて神妙な面持ちで座る。なんで神妙なのかというと、ガマの油ではないけれど、大きな鏡に己の姿を映しだし、じっくりと…
宮部みゆき『ソロモンの偽証』(新潮文庫)を必死に読んでいる。 小説は好んで読まない。人物の相関図や物語の構成をイメージするのが辛くなっている。だからなぜそんなことをしているかというと、2日前に、金曜ロードショーで「ソロモンの偽証」が放送され…
戦国期の毛利家と織田家を比較した文章がある。 《毛利は、なるほど堅実で律儀であろう。しかし家風に弾みがなく、暗く、華やぎというものがない。 (そのことは、致命的である) と官兵衛はおもっていた。官兵衛がおもうに、人も家風も、華やぎ、華やかさと…
百田尚樹さんの『至高の音楽』(PHP新書)がおもしろい。そして直近に出版された『この音楽が凄すぎる』(PHP)も楽しく読んでいる。この人の知識の深遠さに驚かされる。クラシック解説だけを読んでも、この人がレベルの高いまともな分析力を有してい…
「新撰組」で検索すると10件、「新選組」であれば5件、過去の日記に出てくる。わりと書いてきたつもりだったが、わずか15回だけだったか。 「文藝春秋」6月号である。伊集院静さんの連載「文字に美はありや」で近藤勇と土方歳三の書が取り上げられた。…
昨日、会社の関係者の集まる30人ほどの宴があった。社外委員の人も参加しており、その人たちと情報交換できたことは有意義だった。 その中で某県の某知事についての話題が出た。あくまでも某知事ですから勝手に具体的な想像をしないように(笑)。 たまた…
勝谷誠彦さんに教えてもらった。 朝日新聞の「日曜に想う」が、熊本地震の当夜のことに触れている。 総務省から出向していた官僚が、熊本県の総務部長だった。その人が任期を終えて東京に戻ることが4月中旬に決まった。その送別の宴の直後に最初の大きな地震…
昨日、三河の幸田町で邦楽祭があった。その中の出演者に義理があって、午前中から川こえ山こえ知人とでかけた。行ってみればなかなか盛況で、地元の邦楽ファンや芸者衆なども来ていて楽しかった。それとは別に、ちょいと仕事がらみの話もあって、そっちのほ…
昨日、某所で講演会があった。登壇したのは佐藤正久氏。ヒゲの隊長で有名ですよね。講演後に少しお話をする機会があった。その時にサインをしてもらった『安全保障の授業』(ワニブックス)を友だちに見せたのだが「ふ〜ん」という反応しかなかった。う〜ん…
司馬遼太郎が言っている。 「もともと権力というのは、権力維持のために、国家の名を藉りておこなう私的行為が多い」 国家を「都」と言い換えればいい。 口では「都民のために」とか格好のいいことを言っているが、結局、舛添氏は、己の権力を維持するために…
舛添東京都知事の政治資金問題。夕べのBSフジ「PRIME NEWS」に緊急生出演となっていた。これは視聴率を稼いだね。 http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/day/d160512_0.html 詳しいことはここに。 http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20160513…
《「やめられなかった」女性教諭が教え子とわいせつ行為、恋愛感情があっても犯罪?》 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160510-00004629-bengocom-soci 女教師と男子生徒、字面がなかなかセンセーショナルだ。 《この女性教諭は、男子生徒から学校の悩…
田舎者がたまに上京したので、まだ東京にこだわっている。お許しを。 上野界隈である。上野のお山とはよく言ったもので、広小路あたりから北西の方向を見上げると森が郄くなっていて山に見える。交差点の南は御徒の町である。小さな屋敷が秋葉原のあたりまで…
黒田清輝はおもしろかった。午後3時前に入館して、見終わったら5時を回っていた。もちろん本館にも足を運んだ。でも1時間で見られるボリュームではない。せいぜい2部屋を駆け足で通り抜けるのがやっとこさだった。とはいえ、三十三間堂の千手観音様、東…
小学校の頃に切手ブームがあった。もちろんワシャもその渦の中に巻き込まれていた。小遣いをはたいて切手を何枚も買い、ストックブックに収めたものである。でもね地元の有力者の倅なんかは、ジイサンバーサンの代からの切手を所有しているし、資金も潤沢で…
昨日、友だちに誘ってもらって東京に出かけた。それこそ数年前までは、月に1〜2度は上京していたものだったが、このところ西三河に引きこもっていた。やっぱり行けば行ったで楽しい。 ハードスケジュールであった。始発のこだまに乗り、午前9時30分には…
只今、新幹線で三島あたりを通過中でしゅ。 今日はちょいと所用で東京をうろうろするでヤンス。 朝、パソコンをカバンに入れるのを忘れてしまってケータイから打っているでガンス。 語尾がヘンなふうに変化しているのも、そのせいでゴンス。ご容赦くだされま…
今朝は新聞が休刊なので、昨日の朝日新聞「声」の欄から。 埼玉県の元タクシー運転手の方の投稿である。題は《「お客様は神様」ではないはず》。内容を要約するとこうなる。 《長くタクシーに乗務してきて、ほとんどが寸時の接客だったが、お客のちょっとし…
もう地上波ではほとんで見るべき番組がない。夕べもそうだった。芸人が並んで「あーだこーだ」御託をならべるバラエティばかり。それでなくても悪い頭が、さらに悪くなりそうなのでテレビを切った。そこで閃いたのが書庫の奥にしまってあるDVDだった。「…
時間があれば古本屋を巡っている。古本屋と言っても三河あたりでは、本来の古本屋は絶滅危惧種になっており、中古本を漁ろうと思えば「ブックオフ」にいくしかない。神保町のように古書を扱っている店舗は、名古屋まで足を延ばさなければありません。 ブック…
4月25日の日記で百田尚樹さんの『カエルの楽園』(新潮社)の話をした。その本を入手するのは「寓話」であるということで少し躊躇した。カエルが主人公では感情移入できないし、資料として残すほどのこともあるまい。パイロットの宮部久蔵や、海賊と呼ば…
組織の中で、上が下をつぶすのは簡単である。とくに上が殺生与奪の権を持っていればあっけないほどだろう。 例えば織田信長の場合。部下の明智光秀は他の武将の前で面罵されることが度々あった。また客の供応の仕事を全否定されてもいる。真綿で包むようにし…