2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

リーダー論

「トップは寡黙のうちに先見力を発揮して信頼と期待を得るべきである」これは、昨日の日記にも登場した書誌学者の谷沢永一さんの著作『統率術』に出てくるリーダー像である。トップは寡黙でなければならない。もちろん有弁ではあるべきだが、こと部下の評価…

読書

夕べ、読書会。課題図書は、有馬哲夫『こうして歴史問題は捏造される』(新潮新書)だった。韓国が喚く「戦時売春婦」、中国が騒ぐ「南京戦闘」などを正確な一次資料で考えていこう、というのが有馬氏の主張である。フィクションや人の発言に依るものは証拠…

坂村真民

坂村真民の詩がいい。そのことはかつてここ http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20130421/1366517310 に書いた。 最近、『坂村真民一日一言』(致知出版社)を手にした。366日の日めくり感覚で一日ずつ真民の詩が言葉が楽しめる。2月の表紙が真民の直筆でこう…

ミュージカル

その昔、作家の鈴木輝一郎さんが名古屋の栄で小説講座を開催していたことがあった。ワシャは友だちに誘われて、講座終了後の一杯が楽しみで参加したものである。講座には20人くらいが参加していた。老若男女が机を並べて小説論や文章論を勉強する。2週間…

図書館の役割

作家の百田尚樹さんが女優の中江有里さんの発言を苦笑いしている。苦笑の原因はこの発言である。 《図書館と書店は本を守り、読者育成という立場では同じ》 http://www.sankei.com/column/news/180222/clm1802220004-n1.html 中江さんの文章を要約する。 〇…

品格

この人はどうしてこうも品格がないのか。 名古屋市長の河村ミヤーミャーさんだ。昨日の中日新聞に、名古屋グランパスの社長と面談した記事が写真入りで載っていた。 グランパスのユニホームを着用して社長たちと肩を組んでいる。そのだらしない姿、しまらな…

感動

夕べ、刈谷市で開催していた9回にわたる連続講座が終わった。講師は歴史研究家の舟久保藍さんで、延べ13時間半にわたって、刈谷を語りつくした。最終回というのに大きな会議室は受講生で満員だった。この状況は初回から変わっていない。刈谷市民の「刈谷史」…

送別会

市内の料理屋で先輩の退職祝い。ワシャは主賓を除けば最年長なので「送辞」をやることになった。仕方がないので、お面やパネルを使ってビジュアル的に解りやすい「送辞」を8分程咄す。受けた。 先輩の顔を模した面は4面作って持っていったので、部屋中に先…

お茶を濁す

先週、前文部科学省の事務次官だった前川喜平氏が名古屋の中学校に来て講演をしたんだとさ。年末には三河の西尾にも現われて、「子どもたちの未来のために私たちに今できること」を騙っている……間違えた、語っているのだった。間違えていないか(笑)。 前川…

展示会に刺激されて

先週、名古屋市博物館で開催中の展覧会に行ってきた。『レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展』である。でもね、「ダ・ヴィンチ」と謳いながらダ・ヴィンチの作品は一点もなかった。手記が展示されてはいたが、コピーだった。要は絵画展では…

成すあろう

己の容器(うつわ)を見極めるというのは、はなはだ難しい。ワシャは自分自身のことがよくわからない。自らが何を成すべきか、何もしなくてもいいのか、客観的に自己の枠組がしっかりと規定・構築できていないから、途方にくれている。 「成すあろう」とはして…

内務官僚もバカだけれど

昭和18年、黒澤明監督の第一作「姿三四郎」が完成する。当時は、監督が最初に作った映画を「監督試験」の対象として、内務官僚が試験官になって吟味をするそうだ。立ち合いは小津安二郎などそうそうたる映画監督なのだが、試験をするのはあくまでも内務官…

アンギアーリの戦い

ワシャの家にある資料では1440年に北イタリアであった「アンギアーリの戦い」は、検索が至難の業であった。『世界大百科事典』(平凡社)には載っていないし、ギボンの『ローマ帝国衰亡史』(岩波文庫)でも見つけられなかった。『世界の歴史』(中央公…

今年も早々と七味五悦三会

日曜日に岡崎シビックセンターで、エドガー・モローのチェロコンサートがあった。 何と全16曲を堪能して3000円だった。これはお得だった。 特に良かったのがチャイコフスキーの「感傷的なワルツ」。次が、グラズノフの「吟遊詩人の歌」、う〜ん、サン=サーン…

上海総領事館員自殺事件

2004年に、上海総領事館に務める日本人男性が自殺するという事件があった。当時は新聞や週刊誌で取り上げられ、日中間の激しい情報戦争を垣間見せる重大事件だったと記憶している。この件について作家の百田尚樹さんから拡散依頼がありましたので。お急ぎの…

悲劇だけど喜劇

日曜日にBSプレミアム「たけし誕生」という番組をやっていた。北野武が主役で彼の来し方を、本人や関係者へのインタビューで構成してある佳作だった。そこでクローズアップされたのが「深見千五郎」という浅草芸人だった。彼は北野武の師匠であり、浅草で…

梅見月

梅の前に菜の花の話をひとつ。 本日は、「菜の花忌」である。司馬遼太郎さんの御命日ですね。合掌。鬼籍に入られて早22年。司馬さんがお亡くなりになる直前に書かれた『濃尾参州記』で嘆いておられたように、清らかな日本がどんどんと消失しております。今…

ある葬儀

昨日、葬儀があった。場所が遠いところで、岐阜の山間の小さな集落。ワシャの最寄駅からでも3時間はかかる。広島に行くほうが近いじゃん、という辺鄙なところである。それでも午前11時の葬儀ときいていたので、早朝に家を出た。乗り換えること3本、田舎の…

カッカッカ

カッカッカ(高笑いね)。 《日本特別扱いに中国反発=台湾地震の救援めぐり》 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180209-00000014-jij-cn ニュースによれば、台湾は支那中国の支援を断って、日本の救援チームを受け入れたそうだ。正しいじゃないか。 別…

冷や汗が出ましたぞ

昨日、ワシャの職場に後輩が訪ねてきてくれた。前の職場で一緒に仕事をした仲間である。会議室でちょっとした打ち合わせをしたのだが、その最後、彼の口から「遼東の豕」という言葉が出てきたので、「ゲゲゲー!」と驚愕したのだった。 「読まれているかも」…

日田の話

大分県の日田から、視察団が来た。半月ほど前に部下から「偉い人たちだから冒頭に挨拶してくれ」と言われていたが、ワシャは公式の挨拶というやつがからきしダメなのだ。心のこもっていない型どおりの式辞というのを話すのが苦手というか、口が回らない。部…

七人の侍

2月3日の日記で、キネマ旬報の順位で、小津安二郎の『東京物語』に次いで第2位だったと書いた。しかしどう考えても『七人の侍』がダントツの1位のような気がしてきた。小津ももちろん素晴らしいのだが、エンタティメントとしては『七人の侍』になるなぁ。…

やめ時じゃないの

昨夜のBSフジ「プライムニュース」。秋元優里アナが出てこないのでちょっと寂しいが(笑)、とんでもないゲストがいておもしろかったでゲス。テーマは「名護市長選」であった。 主賓席には、萩生田光一自由民主党幹事長代行、山下芳生共産党副委員長と元宜…

仕事が好きですな(笑)

昨日も、部下と打ち合わせたいことがあって職場に出向く。顔を出すと、週末に指示しておいた資料が出来上がっていた。それを読み込んで、何か所かの修正を指摘し、二、三点の課題について打ち合わせをする。休日だというのに、ワシャも仕事人間ですなぁ。こ…

笑い三題

昨日、仕事上で関係のある隣町の会社の補佐と打ち合わせがあった。まぁ大した話でもなかったのだけれど、ワシャの仕事の役に立つのではと、情報提供をしてくれる。ありがたいことなので、休日だったけれども、その話にしばし付き合った。 その人、仮にSさん…

感動してください

ワシャは昭和の中期の生まれである。世は高度成長期に入っていた。遅ればせであってもテレビ、洗濯機、冷蔵庫が、家の中に登場してきた頃である。 そんな時代に先駆けて一本の映画が上映された。終戦後9年しか経っていないのに、これだけの映画を作り出せる…

よく寝てしまった

いかんいかん……寝床が気持ちよくてついつい寝過ごしてしもうた。書く時間はほとんどない。さすがに30分では新聞を寛げる時間もありませんぞ。だから『学生を戦地へ送るには』の感想はまとまりそうにない。 と言いながら、髭をあたりながら新聞をチラチラと…

読書会

昨日、読書会。課題は、佐藤優『学生を戦地へ送るには 田辺元「悪魔の京大講義」を読む』(新潮社)であった。この本は10月に行った東京メンバーとの読書会の折に紹介された本だった。すぐに入手はしていた。しかしなかなか触手が動かず未読本の棚に長く置…