首長とは

 昨年の11月15日の日記

https://warusyawa.hateblo.jp/entry/2023/11/15/093715

に、愛知県東郷町の三流町長のことがニュースになったのでワシャの考えを書いた。今、読み返しても「そのとおり」だと思う。

 ついで11月28日にも書いている。

https://warusyawa.hateblo.jp/entry/2023/11/28/095922

 あれから5カ月が過ぎる。東郷町の三ちゃん、この間にいったい何をしていたのか?何も考えていなかったんだね。

 今朝の朝日新聞。ネットでは相変わらず「有料」「チラ見せ」商売をしている。ワシャは紙を買っているのだ。それなのにネット情報を見せないとは・・・。そりゃ購読数を減らすわなぁ(蔑)。

 そんなことはどうでもいい。総合面にあったこの記事のことである。

《地方トップ ハラスメント辞職》

https://www.asahi.com/articles/DA3S15921057.html

紙の記事ではと大きな見出しを打って、パワハラ三ちゃんの写真と、直近でセクハラ町長として名をはせた岐阜県池田町の岡崎町長(76)の記者会見時の写真がデ~ンと載せてある。

 三ちゃんの件は、上記2つの日記に書いているので、ここではセクハラ町長について触れたい。セクハラ町長、昭和41年に町職員になった。年齢からすると高校を出てすぐに就職している。

 まあこの頃の小規模自治体は、高卒が当然であったから、特段、そのことでセクハラ爺さんの能力を問うつもりはない。凸凹商事でも有能な上司、先輩で尊敬している人は高卒の社員が多かった。でも三ちゃんなら「三流大学も出ていないくせに」と責めるのだろうね。

 そんなことはどうでもいい。セクハラ爺さんは、池田町でがんばった。事務方のトップである総務課長にまで登り詰めた。事務的には仕事のできる人物だったのだろう。その後、助役になっている。やはり三流大学など出ていなくても優秀だった。

 ただ手癖が悪かったことは間違いない。おそらく総務課長のあたりから部下の女性への手出しはしている。こればっかりは「女好き」の「モラルなし」には病気のようなものである。ワシャの周囲にも、飲むと近くにいる女性にすぐに手を出してしまうバカはいる。そいつらは決して悪いヤツではないが、「え、この女性に手を出すの?」と驚くような鬼瓦さんや雪だるまさんにでも抱き着いていく。見境がないと言うか、女性を美醜で分け隔てしないというある種の平等意識を持っているというか・・・。

 

 ワシャはかつてこんな経験を持っている。

 凸凹商事の忘年会だった。40人くらいの仲間が料理屋に集まって宴を楽しんでいた。そうしたらワシャの背後で「キャッ!」という小さな悲鳴が聞こえた。振り返ると、性格のいいことで評判の高かった女性が、体格のいい男の社員(ワシャの後輩)に後ろから抱きかかえられて、男の手は胸元を押さえていた。

 速攻だった。ワシャの右掌が後輩の顔面をビシッと捉えていた。波動砲を出そうかとも思ったんですよ。でもそうすると宴席自体が壊れてしまうので、掌ミサイルを発射しました(笑)。

 後輩は「何が起きたのか?」と女性から離れたので、ワシャはこれまた速攻で、そいつの首を袈裟固めにして、耳元で「何やってんだよ」と低い声で囁きました。後輩は、ワシャだということに気が付き、全身から力を抜いて降参したのです。

 当然、女性はワルシャワさんに感謝の目を向けてくれました。めでたしめでたし。

 

 なぜこんな話をしたかというと、この手の男はけっこう多いということが言いたい。元来、男は女が好きでスケベーなのだ。だから人類は大繫栄をしている。ワシャのような聖人君子はめったにいないのだ(アホ)。

 ご多分にもれず、池田町の岡崎町長もこの手のスケベーでしかなく、スケベーだからといって仕事ができないわけではなかったから、総務課長、助役、町長とその地位を上げてきた。

 ここに陥穽があった。部下であるときは理性のある上司がいればいい。しかし、自分がお山の大将になってしまうと、閉鎖された役場という世界の中で、スケベーを抑止する術はない。

 とくに池田町、職員110人程度だと、すべてが町長の意のままになる数であり、20年も町長を務めれば独裁体制は完璧だったと言える。

 

 この記事の下に地方自治を研究している大学教授の意見が載っている。

1「首長が任命権や人事権を持つため、職員が声を上げたり、逆らったりすることができない構造がある」

2「『自分が一番偉い』という誤った考えを持つ首長もいる」

3「首長が誤ったリーダーシップの取り方をしていては、新たな社会をつくるための政策議論はできない」

4「選挙時の公開討論会などを通じて、政策だけでなく、人格まで分かるような工夫をすることも必要だ」

「1」「2」はそのとおりで、だから力のあるサブを首長の下につけなければいけない。あるいは総務部長(課長)、人事部長(課長)企画部長(課長)に根性のある職員を登用すればよかった。東郷町などは副町長が、まったく町長を諫めることのできない盆暗と見た。帳面付けの上手いおとなしい職員が選ばれたのであろう。失敗だったね。

「3」は違うね。先生、地方自治の現場を見たことがあるのか?おおかたの首長に「新たな社会をつくるための政策議論」などできない。1700首長の内で、ごくごくわずかな人財しかいない。

「4」なんかできるわけねーだろ。

 例を出す。

 東京都知事がしっかりした「政策議論」していますか?彼女が出したマニュフェストの何が政策実現していますか?

 愛知県知事がしっかりした「政策議論」していますか?ジブリパークとか目立つことしかやっていませんよね。

 いわんや小さな自治体においてをや。

 いかんいかん、どうも首長や地方自治の話になるとついつい長くなってしまう。失礼いたしました。