昨日、仕事帰りに本屋に寄った。週末に読む本を何冊か購入して帰路についた。ワシャの町を幹線道路が南北に貫いている。その道路を渡らないと家に帰れないので交差点で信号が変わるのを待っていた。
雨のせいもあるのだろうが幹線道路は大渋滞である。交差点の中まで車が侵入している。ドライバーの皆さんのストレスたるや、大変でしょうなぁ。
ワシャが待っていた横断歩道の信号が「青」になった。それと同時に幹線道路の信号の先の車がすーっと捌けた。ワシャの前の歩行者信号が「青」ということは幹線道路の信号が「赤」のはずなのだが、渋滞に辟易としているドライバーたち「赤」でも、交差点の先のスペースをめざして突進してくる。危険なのでワシャは幹線を横断することができなかった。
20年前にこういった傍若無人な運転をするのは「その筋の人」で、ヘアスタイル、ファッション、車など一目でそれと判る人か、あるいはネジの緩んだ「クソガキ」と相場が決まっていた。しかし、今はフツーの車に乗るフツーのサラリーマンや、上品そうなご婦人が赤信号にガンガン突っ込んでくる。どう見てもその人たちは「その筋の人」ではないし、「クソガキ」でもなさそうだ。どうして、一般の人たちが「傍若無人」な人に変身してしまったのだろうか。
多分、意味もなく1分1秒を争そっているんでしょうね。「狭い日本、そんなに急いで大衆よ、どこに行く」
ああ、また歩行者用信号が赤になってしまった。そんなに急いでいない大衆は、買ってきたばかりの本を出して街路灯の明りで読み始めたら、次の信号でも渡りそびれてしまったのじゃ。