格差の年末年始

 名古屋駅西の中村公園で炊き出しが始まった。この寒空に野宿を強いられている人々に対して牛丼と味噌汁が250食配られたそうな。丼を大切に両手で受け取った男が呟いた。「あったけぇ」
 片や、中部国際空港には、年末年始を海外で過ごす脱出組があふれかえった。27日だけでも2万人が出国したという。不況の風などものともしない人々が間違いなく存在している。
 バリ島に行くという女が満面の笑みでこう言った。「円高なので買い物を楽しみにしてます。ブランド物ですね」
 こんな状況でも、「定額給付金」を一律に配る意味があるんだろうか。