読書会

 イレギュラーなのだが、今日、ワシャんちで地元の読書会を開催することになった。通常は平日の夜、刈谷で会議室を借りて実施しているのだが、年末で平日の夜の日程が調整できなかった。それなら日曜日の日中にやりましょうという話でまとまった。
 それにね、読書会のメンバーにお目出度いことがあったんですわ。だったら、そのお祝い会も兼ねてやりましょうということになった。実はワシャにも小さな祝い事があるんだが、そんな些事はどうでもいい。
 今回の課題図書は、月刊誌の「WiLL」1月号にした。特集が「田母神論文」だからである。この論文、発表されるやいなや、政府やマスコミは蜂の巣を突ついたような騒ぎとなった。その結果、田母神空幕長は更迭され、退職を余儀なくされた。その後、保守陣営から田母神擁護論が噴出して、その極みが「たかじんのそこまで言って委員会」であり、「WiLL」1月号だろう。
 こういった田母神論文を肯定するムードを危ないと見ているのが元防衛大臣石破茂氏である。彼は「文藝春秋」1月号に「田母神前空幕長を殉教者にするな」という論文を寄せている。また、田母神氏本人も「週刊現代」に「米軍撤退核武装宣言」などというエキセントリックな題の文章を上梓した。まだまだ甲論乙駁の様相を呈している。こういうのがワシャらの読書会には合うんですな。

 今日の朝日新聞の国際面に「尖閣 中国が強硬姿勢」という記事があった。
http://www.asahi.com/international/update/1213/TKY200812130242.html#Contents
 ブッシュ共和党が終焉を迎え、親中のオバマ民主党がまもなく誕生する。それにアメリカは未曾有の経済危機で東アジアの安定どころの話ではなくなっている。そこを見透かした中国がゾロリと動きはじめた。攻撃のできない日本の国軍など恐くないし、その国軍を握っているのが屁たれ政治家である。そんな中途半端な国など物の数ではないと思っているのである。そりゃそうだ。小さな韓国にすら文句が言えないんだから、大国中国は強硬な態度にでるわさ。
 尖閣諸島は、明治18年以降、沖縄県が現地調査を行って無人島であること、清国の支配が及んでいないことを確認して日本の領土として編入している。下って昭和33年には中国が、昭和40年には台湾が尖閣諸島を日本領と認める地図を発行している。このころまで尖閣諸島などという絶海の孤島にはまったく興味がなかったと言っていい。それが日本の弱腰外交を見て、脅しをかけてきた。一種のヤクザのいちゃもんである。こういった現実も踏まえて読書会に臨むとするか。