消費税10%時代

「たけしのTVタックル」で高市早苗が吠えていた。
 発言の趣旨は「消費税10%導入、サラリーマン増税、金持ち減税」てなところだろう。自民党執行部に「副幹事長」でもぶら下げられたか。大した勢いだった。今日ばかりはプアなワシャは、300万円の森永先生や共産党の小池議員に共感してしまいましたぞ。
 ワシャは本来税率というものを累進課税でよいと思っている。高額商品を買えば高税率、たくさん使えば高税率、収入が多ければ高税率でいいのだ。ベンツと自転車が同じ消費税率ということがおかしい。極論を言えば、ヘリコプターと大根だって同じ消費税5%なんですぞ。
「それは違うよ、ワルシャワくん」
 おっと誰かと思ったら、高額納税者の大鐘餅男さんではないですか。
「金持ちが1,000万円の外車を買うよね。そうすると5%の消費税が掛かる。そうすると50万円だよね。貧乏人が1万円の自転車を買ったとしよう。500円の消費税を払うことになる。ほら、金持ちのほうが49万9500円も余分に税金を払っているじゃないか」
 でもね、年収2億円の金持ちが5%の消費税を納めたとするよね。そうすると1000万円ということになる。年収200万円の年金生活者が5%を納めると10万円だわさ。一見すると平等のように見えるけれど、残る金額を考えてもらいたい。金持ちは手元に1億9000万円が残るけど、貧乏人は190万円しか残りまへんで。
「残りまへんでって、あなた、収入が元々違うんだから仕方ないじゃない」
 元々収入が違うものに、同じ率で消費税を掛けるということに無理があるんじゃないの。
「俺たちは身を粉にして働いて、そのお蔭で高収入を得ているんだ。なんで貧乏人に遠慮して高い税金を払わなければいけないのよ。不平等じゃん」
 高い徳目を持っている人、高い収入を得ている人がある程度の社会貢献をすることは義務といっていい。あなたは守銭奴だから徳目で社会貢献はできないよね。だったら銭で貢献しなさいよ。例えば年収2億円なら70%を税金として払っても6000万円が手元に残る。それでも貧乏人の190万円より遥かにいい生活ができる。
 芦屋かどっかのバ金持ちが言っていた。
「車は外車ばかり8台持っています」
 お前はタコか!
 基本的に金持ちほど脱税(おっと節税でしたっけ)が巧い。サラリーマンの税金はガラス張りだ。
 現代の低所得サラリーマンは太閤検地の時代の農民よりも酷い扱いを受けているということをそろそろ自覚したほうがいい。