風呂で読む

 昨日、仕事帰りに本屋へ立ち寄る。ワシャにとっては本屋に寄るというのは、歯を磨いたり顔を洗ったりするのと同じ生活の一部となっている。時折、無意識に本屋に入ってしまうことがあるので、そろそろヤバイかもしれない。
 昨日も気がついたら書棚の前に立っていた。ワシャは基本的に週刊誌は買わないのだが、「週間現代」で日垣隆さんの新連載『通といえば!販』が始まったので、お祝い購入する。ついでに村山貢司『台風学入門』(山と渓谷社)も、これから台風シーズンになるので記念に買っておこう。
 棚を眺めていて、ふと白いモノが並んでいるのに気がついた。ありゃま、一列みんな白い本だ。これが全部、世界思想社の『風呂で読むシリーズ』だった。ワシャはそれを見て大きなショックを受けた。
「本というものは風呂で読むものではなかったんですか!」
「わざわざ『風呂で読む』などと冠するということは、普通の本は風呂で読んではいかんのですか!」

『風呂で読むシリーズ』のことはどうでもいいので、横に積んであった山本ひろし『君だけの物語』と『歴史群像シリーズ満州帝国』をゲットしたので、今日は大人しく帰ることにする。
 早速、家に帰って湯舟に浸かりながら『風呂で読んではいけない本』を読んだのじゃった。
 極楽極楽……

※山本ひろし『君だけの物語』(小学館)はなかなかの名著ですぞ。ユッキィさんにまた教えてあげようっと。