一つの中国のまやかし

《「一つの中国」に縛られず=貿易や外交政策次第―次期米大統領
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161212-00000003-jij-n_ame
 今日は新聞の休刊日なので「天声人語」に逃げられない(泣)。仕方ないのでネットで探した。
 トランプ氏が台湾の蔡英文総統との電話会談をした。これに対して中国共産党は反発を強めている。「中共と台湾は一つの中国アルヨ」が崩れるからだ。

 有名な話なんだけれど、毛沢東率いる中国共産党大日本帝国とは戦っていなかった。むしろ蒋介石の国民党(後の中華民国)と血で血を洗う内戦を繰り広げていた。どちらかと言えば毛沢東一派は日本軍と連携して国民党と戦っていた。国共合作と言いながら国民党の軍事機密を日本軍に売っていたのである。売国奴も極まれりなのだが、とにかく支那人内部の権力闘争を勝ち抜くのが先で、そのためなら悪魔とでも手を結ぶというのが毛沢東のやり方だった。よく保守系の人の言う「今の中国共産党とは戦争をしていない」というのはこのことなのである。ホントにしていないし、連携して蒋介石と戦っていた。日本と戦ったのは、アメリカ、イギリス、オランダ、ロシア、蒋介石の国民党(台湾)だったのである。
 ようやくトランプ氏もそのことに気がついたか。わりと頭のいい人なのかもしれない。

トランプ氏の経済顧問、スティーブン・ムーア氏が先んじて「中国の感情を害しても知ったことではない」と言い放っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161206-35093246-cnn-int
《ムーア氏は、中国がアジアで威嚇的な行動に出ていることを批判し、対中強硬路線で知られたレーガン元大統領と同じように中国に立ち向かうべきだと強調した。》
 おそらくこれが最後のチャンスかもしれない。中国共産党の力はなんのかんのと言われても増強の一途をたどっているし、民主主義陣営は、衆愚政策が極まって、にっちもさっちもいかなくなっている。そもそも独裁国家と選挙で体制の入れ替わる国が長期的にガチンコで勝負できるわけがない。
 この4年で東アジア混迷の打開策が示されなければ、おそらく10年後に台湾は、ウイグルチベットと同じ運命に陥るだろう。次の10年で日本は「カエルの楽園」になり果てる。日本人の末裔は、21世紀初頭になんの手も打たなかった祖先を恨むことになるだろう。