市長三態

 三重県鳥羽市が土地の取り引きなどでトラブルになっていた地元の男(要するに悪質クレーマー)の要求に応じて男の土地を購入していたことが明らかになった。鳥羽市長が「要求を蹴るのは無理だった」と語っている。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/3075007971.html
 この手のクレーマーはどこの自治体でも見受けられる。おそらく介護事業所の経営者をやっているところからみて、鳥羽市内のあちこちに土地を所有する資産家であろう。土地があるから、いろいろなところで道路事業、土地改良などに事業の地権者になることが多くなる。そして交渉過程や契約に際し、小さな行き違いが生じる。これがクレーマーにとってみれば「まってました」なのである。このことを楯にとって窓口に現われる。そして暇なんだろうね。1時間でも2時間でも自治体職員をつかまえて己の主張を延々と開陳していく。大多数の公務員はおとなしい。たまに変なのもいるけれど、大概は反撃を食らわないから、つけあがってストレス解消に大声を挙げている輩を、行政の窓口を通りかかると何人も見かけますぞ。
 鳥羽市のクレーマー、別の件でも副市長から200万円を脅し取ったと書いてあるから、生半のクレーマーではない。繰り返すが、そんなのは全国のどの町にもいるからご注意を。

 名古屋城の木造化が3度目の継続審議となった。朝刊には載っていたが、午前7時の段階でネットニュースでは見つからなかった。
 ともかくも500億円を超える市費を使う割に、河村市長の案は大雑把で、「木造天守閣が出来れば観光客がわんさか名古屋にやってくる」程度の理由では議会も首肯するわけにはいかないだろう。河村市長、悪い人ではないのだが、なにしろどの施策も中身が生煮えで、思いつきでやっているとしか思えない。

 美濃加茂市長が忙しい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161207-00000009-asahi-soci
《逆転有罪判決の美濃加茂市長、出直し選へ 月内にも辞職》
 おおもとは設備会社社長から市議会議員時代に設備導入に便宜をはかってもらったお礼に30万円を受け取ったとした事件である。密室で金のやりとりがあったか、なかったか、こればっかりは藪の中でよく判らない。ただ、設備会社社長は別件の詐欺でもつかまっているらしく、胡散臭さは強い。