文句をつける

 ある官庁に務める友達から聞いた話。
 公的機関には相変わらず「クレーム」が多い。なにかにつけ文句をつけてくる人は連日連夜に及ぶそうだ。まぁその手の輩のクレーム文書が正倉院文書にもあるくらいだから千年前から存在していたことが分かっている。いつの時代も変わらない。
 建設的なクレームでいろいろなことが少しずつ改善されていけばいいわけで、それは組織にとってメリットになる。しかし強烈な破壊的なものも混じっていて、日々窓口などで一所懸命に「クレーム」対応している方々にただただ感謝。
 昔は、といっても15年くらい前とかのことである。その頃は郵送でのクレームが主だった。もちろん、窓口クレームも多かった。まぁ直接文句を言いにいく人は今も昔も変わらない。
 窓口クレームで覚えているのは、窓口で担当の答えが気に入らなかったオジイが、隠し持っていた鍬をふるって(どこに鍬を隠し持っていたんや)パソコンを何台か破壊して、その場で御用になったという新聞記事があった。やっぱり15年くらい前の話だったと思う。このオジイなんかも大物クレーマーと言っていい。
 郵送に代わって、今はメールが増えているという。郵便によるクレームに比べるとかなりハードルが下がった。思いつけば、その場でスマホから「クレーム」をつけることができる。便利な時代になったものだ(笑)。
 ただ、イヤーなメールもあるという。名を名乗らない。住所も書いてない。どこの何兵衛なのかわからないが、事細かに「クレーム」をつけてくる。そしてその「クレーム」の回答を自身のメルアドに送り返せというのではない。ホームページで公開しろと求めてくる。もちろん公開しているそうだが、どういう人なのだろう。要は当事者になりたくないということなのだろうか。ホームページに公開された回答を遠巻きにして、第三者として眺めたいということなのだろう。
 
 You Tubeの「虎の門ニュース」
https://www.youtube.com/playlist?list=PLdoANlSaeHve-kT14L4OaVhBd8m4KVMYt
で、百田尚樹さんと石平さんが毎日新聞をこき下ろした。それに対して毎日新聞が抗議文を内容証明郵便で番組宛に送ってきた。それはそれでいい。どちらも言論で立つ人、立つ社なので、どんどん言い合い議論し尽くせばいい。
 ところが毎日新聞はやってしまった。抗議を羅列し、法的措置も取るとしながら、「この内容については公表するな」と言ってしまった。そりゃ「虎の門ニュース」サイドは大喜びだ。もちろん公表するに決まっている。そんなこと百田さんとか石平さんの性格を考えれば簡単に推測できると思うのだが……。

 これも「クレーム」のひとつなのかなぁ。
「電車の下もぐり男」
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20161215-00000012-ann-soci
 このバカは何に抗議しているのだろう。どんな理由があろうとも、多くの人に迷惑をかけたことは許されることではない。

 これも「クレーム」のひとつなのかにゃ〜。
山本太郎
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161214-00000554-san-pol
 この人が「プライムニュース」に出演しているのを見たことがあるが、何を言いたいのか、何を抗議したいのか、まったく解らなかった。