エアクラフトキャリア

 先週、友人が横須賀に行った。護衛艦「いずも」に乗艦するためである。ワシャも誘われていたのだが、先に仕事が入っていたので、泣く泣く断念した(泣)。
 護衛艦「いずも」は全通甲板を有するヘリコプター搭載護衛艦で、平成27年に就役した。カテゴリーとしては空母(エアクラフトキャリア)に分類される。
http://www.mod.go.jp/msdf/formal/gallery/ships/dd/izumo/183.html
全長248メートル、満載排水量2万4000トン、乗員470名、これが横須賀港を母港にしている。
 そして同じ港内にアメリカ第7艦隊の航空母艦ロナルド・レーガン」も停泊している。
https://trafficnews.jp/post/45201/
全長333メートル、満載排水量11万トン、乗員5000人を超えるというからその大きさたるや他を圧している。横須賀が母港である。これらの艦艇が日本近海をちょろちょろと動き回る不審国の軍艦に睨みを利かせているのである。
 友人は港内遊覧で「ドナルド・レーガン」にも接近して間近に見ることができたそうな。羨まし。

《中国空母「遼寧」、太平洋を航行 軍事力拡大を誇示》
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161228-35094406-cnn-int
 西太平洋で支那初の空母が遠洋訓練をしたんだとさ。こういうつまらないことをやるので、日米ともに緊張を強いられるわけである。だから「いずも」も「ドナルド・レーガン」も気が抜けない。誰が平和の海に波を立てているのか。翁長知事やサヨクらが媚を売る支那ではないのか。支那普通の国で、かつて満州族の国だったころのように大陸の中に泰然と座っていてくれれば、日本もアメリカも台湾も余分な国防費など計上しなくてもいいのである。しかし残念ながら中国共産党の思惑は現体制維持のために、漢族の生存空間を拡大しなければならない。そうしなければ共産党が保たないからだ。極めて私的な思惑のため、南シナ海に舌を出し、東シナ海に触手を伸ばしているのである。沖縄にはすでに十分な工作を施し、知事までを己のエージェントにしてしまった。翁長知事はアメリカの悪口を喚きたてるが、支那中国の悪口を言ったという話を聞いたことがない。
 ちなみに「遼寧」の大きさは、全長305メートル、満載排水量6万7500トン、乗員2000名である。いろいろな欠陥はあるが、艦首にスキージャンプ台を備える本格的な航空母艦であり、もちろん「いずも」よりでかい。

 日本も本格的な空母を有するべきだという人たちもいる。戦艦好きなワシャも大きな船が見てみたい(笑)。しかし航空母艦ともなると左傾からの反発も強いし、その運用が、人的・コスト的に見合うものなのかは大きな疑問だ。むしろ現在の日米関係を維持していく方が日本にとって負担は少ない。もちろん支那が海洋領土拡大の野心を捨てればもっと安くつくが……。
 現実を見れば、安倍首相がパールハーバーで演説したように日米同盟は「希望の同盟」であろう。「ドナルド・レーガン」なくしては沖縄沖に展開する「遼寧」に対抗できなのだから。残念ながら左傾の工作により日本は楯しか持てない。「いずも」も楯的要素の強い軽空母だ。鉾を担うのは米軍である。楯と鉾がそろってようやく大陸の軍事帝国にモノが言えるようになる。このあたりを日本人はもっとリアルに考えるべきではないか。

 各国の空母を見ていて、ふと思った。