まともな相手はそうそういない

 今日の天声人語は石像・銅像の話。いつものように何を言いたいのかよく解らないし、スパイスも効いていない。ただその中に「独裁者は権力の威光を示すために己の巨大な像を造るのが好きだ」というニュアンスが含まれていて、それが4面の国際面の「カストロ前議長を埋葬」という記事につながった。
 カストロ議長が現役の頃から、北朝鮮カストロが権力者であったならどれほど幸せであったろうか……と思ったものである。
 カストロも金家同様に何十年も国家元首の立場にあった。もちろん独裁者である。しかし、この自身に対する対応はみごとに愚かな独裁者たちとは一線を画した。
 銅像やモニュメントの建立をしない。建物や道路に、一例を挙げるなら「日本特殊陶業市民会館」などという間抜けな名前をつけない(笑)。もちろん死体に防腐措置をほどこし、生燻製保存をしない。こういった点を見ても、カストロがまともな人だったことが理解できる。でも、そんな独裁者はめったに出るものではない。キューバは運がよかった。
 彼の半島国家では三代待ってもまともなのは出ないし、大陸の王朝では二千年待っても理想のリーダーは出現しない。そんなものなのだ。

 そうそう、環境ゴロのシーイタチでしたっけ。日本の捕鯨船を執拗に攻撃する団体。
http://buzzap.jp/news/20160823-sea-shepherd-won-settlement/
《米シーシェパードが和解金で日本の捕鯨妨害活動を永久に中止、ただし妨害実行犯の豪シーシェパードには関係なし》
 日本の対応は甘い。アメリカイタチと和解しても、そんなものオーストラリアイタチに和解金が回るに決まっているし、それは妨害資金になることが目に見えていた。そんなもの和解金など出さず、海上自衛隊を出せばいい。日本の艦船に攻撃がなされたのであれば、これは自衛である。南氷洋にあの下品な船を沈めてやれ。