友だちの話

 大阪の友だちが、「なんと死刑になる夢を見た」のだそうな。ツイッターにこのまんま書いてあった。ワシャは「夢見るオッサン」で、一晩で3話の違う夢物語を見るなんてこともよくある。しかし「死刑になる夢」というのは体験したことがない。友だちは「強烈だった」と書いているが、そんな夢は見ようと思って見られるものではない。おもしろい夢を見られましたね。
 ワシャの夕べの夢は……夕べといっても午前5時くらいまではこたつでテレビをつけたまま寝ていて、それから寝室にいって寝なおしてから見た夢なので、朝の夢ってところですが、これが嫌な上司の夢なんですな。このオッサン、よく登場する。ワシャの夢のレギュラーと言ってもいい。夕べも、何かを手にして(これが特定できない)、その扱い方について、ワシャの横にいる同僚に「グチグチグチグチ……」文句を言っていた。夢の中でもワシャに直接言うわけではないんだ。そういった再現性は正確だった。どうせ夢の中だから、いっぺん殴ってやろうかと思うのだが、う〜ん、夢の中でもワシャは理性的なんですな(笑)。
 友だちが京都に行ってきたという。今週の平日に東山界隈の散策を楽しんだ。うらやまし。あいにくの曇天で、紅葉も一週間遅かったそうな。雨も少し降っていたような。
 でもね、紅葉って、真っ青なベースに合せるよりも白地(つまり曇天)にのせたほうが映える。それに雨が降って葉が洗われるとくすみが取れるし、水気が葉に残って輝きが増す。なにごともピークであるより、少しかげりが出てきた方がいいじゃぁあ〜りませんか。美しい女性がいたとして、強烈なスポットライトを浴びて溌剌とした弾けんばかりの美を主張するより、少し憂いや陰があったほうがいいと思いますぞ。「陰翳礼讃」でんがな。
 それに紅葉のピークだと「チャンワチョンワ」の皆さんが押し寄せるので風情もへったくれもない。散る間際の美を静かな古都で眺める。いいなぁ。