中国包囲網

南シナ海で狭まる「中国包囲網」、友好国マレーシアも態度硬化》と題したロイター電である。
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140301-00000025-biz_reut-nb
 要するに、ボルネオ島マレーシア領)の沖合い80kmあるジェームズ礁を、1800kmも離れている支那帝国海軍が「主権宣言式」を行なったんだとさ。「この島は我が国のものアルヨ」と言ってしまったわけね。日本近海でいえば、支那中国が伊豆大島の主権を宣言したようなものなのだ。
 友好国のマレーシアにすらそういうことをする非常識な体制なのである。あるいは人民解放軍の独断の行動なのかもしれないが、そうなると党のグリップがかなり弱くなってきているのだろう。
 びっくりしたマレーシアは反支那ベトナムやフィリピンと連携を模索し始めた。ついに支那中国のシンパは北朝鮮と韓国だけになってきた。ここは安倍さんにがんばってもらい、6億人の人口を擁するASEANをまとめて、支那中国の対抗軸を構築しなければならない。これに12億人のインドを加えれば、さしもの支那も簡単には海洋進出などという暴挙には出ないだろう。ここはアジアの理性として日本国が機能して、きっちりと仁義を通していくことが肝要である。

 日本人の持つ「奥ゆかしさ」というものは、実に素晴らしいものではあるが、国際社会では通用しない。言うべきは言う、行動すべきは行動する、これなくしては傍若無人な体制に対抗すべき術はない。「平和教」の信者にかたには理解していただけないだろうが、日本は率先してASEAN諸国に軍事支援をすべきである。ASEAN諸国は6億人の人口を有しているとはいえ、軍備については脆弱である。しかし、彼らが日本のシーレーンを守っていてくれている。ここを支那中国に蹂躙されれば、日本は動脈を押さえ込まれることとなり、ことは国家の存亡にすら関わってくる。これはASEAN諸国とて同様で、一党独裁国家の伸張は、必ずやASEANにとって災厄となるであろう。ASEANのあちらこちらでチベットウイグルのようなことが起きるのだ。
 おそらく、ここ10年が勝負だろう。丹羽宇一郎に代表される経済最優先の守銭奴どもに騙されてはいけない。支那中国と手を握らなければ日本国が立ち行かなくなるわけではない。まだASEAN、インドなどが海の道でつながっているのである。そこと強い紐帯で結びつくとき、支那の横暴は終焉をむかえ、あるいはその後に本当の友好関係が構築できるかもしれない。
 支那中国も朝鮮も日本にとって重要な国であると思っている。ワシャは政治、経済とも円滑に交流が深まっていくことを望んでいるものである。
 真の交流をするためには、一時、彼の国々とぎくしゃくしても仕方がない。産みの苦しみと言ってもいいのかもしれない。やがて双方の誤解が融け、国レベルでも民間レベルでもいい交流ができるようになればいいと思う。