IPCC報告書案

IPCC」(気候変動に関する線俯瞰パネル)の最終報告書案が出たそうな。2050年までに、気温が最大で6.4度の上昇をし、熱中症死亡は最大で現在の13倍になるという。これを回避するには、世界の温室効果ガス排出量を2004年比で40〜70%の削減をしなければならない。そんなことはどう考えても無理だ。現在、温室効果ガスの排出量は支那中国がトップだが、その国はなんの対策も取っていないばかりか、今後も経済発展をめざし、ガンガンとエネルギーを燃やしてCO2を排出しまくるだろう。下手な報告書を書いて喜んでいるのではなく、いいかげんな排出規制すらできない国の排出量を抑えこむ手立てを考えたほうがいい。
 ただ、「IPCC」のほうもいいかげんだ。彼らの未来予測には、太陽活動が織り込まれでいない。太陽のわずかなゆらぎで地球環境は大きく影響をうける。学者の中には太陽の黒点の状況から、「温暖化どころか寒冷化に向かっているのではないか」とすら言っている人もいる。
 以前にも書いたが、温暖化と寒冷化、どちらがいいかといえば、これは温暖化のほうに手を挙げざるをえない。寒くなれば植物は生らなくなるわけで、そうなれば食料調達が難しくなる。暖かく、二酸化炭素が豊富にあれば、植物の育成はすすみ、植物をベースとした生態系は活発になっていくだろう。
 この冬、何人の人が雪や寒さのためになくなっただろうか。暖かくなれば、熱中症で亡くなる方もあるだろうが、少なくとも外で寝ていて死ぬようなことはなくなる。寒い世界はイコール死の世界でもある。
IPCC」は、関東以西での米の品質が落ちるとことまで心配してくれているが、大きなお世話だ。日本人は、その時、その時代に努力をしていいものを造ってきた。それが今の世界一の農産物につながっている。言われなくたってきっちりと品種改良をして暖かい所でも美味しい米を作ってみせまんがな。
 なにしろ「IPCC」のもっともらしい言説に惑わされてはいけない。彼らの言っていることは可能性の一つでしかないし、その論拠に重要な要素を省いてものを言っている。乾いた雑巾をさらにしぼるようなことではなく、となりにダブダブと泥水をたっぷりと含んだ大雑巾があるじゃないか。それに対して厳しい指導・勧告をするのが手っ取り早いんじゃないの。パチャウリくん。