百花繚乱春爛漫

 年度末だからきれいにまとめましょう。
 昨日の日記に名古屋へ出かけたことは書いた。イベントは「ウィルあいち」で開催された。友達のパセリくんと行ったのだが、金山で「蕎麦でも食おうか」という話になって、いつも行っている駅プラザ2Fの「そじ坊」が改装中でお休みなので、堀川沿いの「天狗」にしようかと南口に向かっていると、すぐ北口の近くに蕎麦屋があるという。じゃぁそこでもいいかと、行ったんですが、立ち食いをうたっているにも関わらず座って食える。値段も安い。でもそれだけだった。まぁ軽い腹ごなしと思えば許せる範囲ですが2回目はないな。
 その後、地下鉄名城線で市役所前まで行って地上に出る。ここは名古屋城の東にもあたるわけで、お堀沿いの桜が、どうだろう三分咲きといったところか。ワシャの目的地の「ウィルあいち」は市役所をはさんで東側にある。だから出来町通を東に15分程歩く。この道にもソメイヨシノが覆いかぶさっている。ここらも三分、ところによっては五分の開花が見られる。
「ウィルあいち」の北側に「名古屋市市政資料館」がある。
http://nk.xtone.jp/archives/shisei-shiryokan.html
建物は旧名古屋控訴院地方裁判所で、現在は重要文化財に指定されており、名古屋市が設定する「文化のみち」の起点に位置付けられているんですね。建設されたのは1922年(大正11)というから100年近くの風雪に耐えてきたわけですな。
 その資料館を囲む庭に桜が満開だった。淡いソメイヨシノではない。トウカイザクラ、ヤマザクラというソメイヨシノよりも紅のつよい、どちらかというと濃厚な女性を感じさせる樹種である。ワシャは淡白な少年を想わせるソメイヨシノよりも、トウカイザクラなどのほうが好きなんですね。とくに建物の西側は花のトンネルになっていて、その上に桜吹雪まで待って、建物は紅緋色の煉瓦に彩られている。今にもその通用口から背筋を伸ばした大正期の官吏が顔を出しそうな趣だった。
 本日、東海地方は朝から好天に恵まれている。これでソメイヨシノの開花は一気に進むだろう。桜に先行していた雪柳もほぼ満開だ。スミレ、タンポポ、キスイセンヒョウタングサ、アズマギク、アネモネなどなど百花繚乱の様相を呈してきた。
 さて、年度が改まる。古いコートは脱ぎ棄てて、新しいステージに上がりましょうかねぇ。