経済発展は絶対か その1

 ウラシマさんにはいつもいい情報をご紹介いただいている。
http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=106046&log=20110422
 今回は、前福島知事の佐藤栄佐久さんの発言を教えてもらった。
http://eisaku-sato.jp/blg/2011/04/000052.html
 この中で佐藤さん、今回の福島原発の問題についてするどい指摘をしている。彼は今回のチェルノブイリを超える大惨事を「防げた」と断言する。佐藤発言を読んでいただければ納得していただけると思うが、東京電力経済産業省原子力推進派の学者連中がまともであれば、この事故は発生しなかったと言う。しかし、残念ながら、東電、経産省、御用学者らが阿呆だったので事故は必然的に起こってしまった。
 その理由をかいつまんで書いておく。
 佐藤さんは、日本の原子力政策には以下のロジックが存在するからダメなのだと言う。
まず、大前提として「日本経済は停滞させてはいけない」という金科玉条がある。このために《日本経済に必要な電力を供給するには、絶対に原発が必要である》となる。そうなると《原子力発電は、絶対に必要である。だから、原子力発電は、絶対に安全だということにしないといけない》わけだ。その結果として《必要だから必要なんだ》にならざるを得ない。
 この有無を言わさないロジックには国会議員だろうと誰だろうと立ち向かえない。
《例えばドイツやフランスは、原発政策を変えるときなど、何年も何年も、議論を尽くします。あらゆる過程に、市民の声が入る工夫をしています。そんな悠長なことをしていると、日本経済がダメになる、と政府や電力会社は言うでしょう。これが、きょう私が申し上げた「絶対に必要だ、だから原発は安全だ」という原発絶対主義につながるのです。》
 佐藤さんのおっしゃるとおりですな。
(下に続く)