政治の貧困

 ようやく選挙が終わったので言わせてもらう。愛知6区のことである。それにしてもこの程度の人材しかいないのだろうか。当選したのが丹羽秀樹(38)、典型的な自民党世襲議員である。この貧困さこそが日本の政治の限界を浮き彫りにしている。
 彼は、いわゆる小泉チルドレンとして2005年に政界デビューを果たしている。ただ、その前の2003年の立候補では、さすがに賢明な愛知6区の有権者は、丹羽を落選させている。父方の祖父、母方の祖父ともに衆議院議員、大叔父に県議会議長、大伯父に衆議院議員という華々しい土台があっての落選だ。この人物の底が見えよう。
 2005年に当選したといっても、小泉旋風の突風のフォローを受けて辛うじて議席を拾った。党首が小泉さんでなければこの人は政治家になれなかっただろう。
 その後、衆議院議員になって杉村太蔵くんたちとワイワイやっていたのだが、なにしろ目立たない。丹羽議員、政治家としてなにをしていたのだろう。
 2009年の総選挙では、先般の名古屋市長選に打って出た石田前犬山市長に大敗を喫して浪人中の身だったが、石田氏の退職に伴い再び議席を拾った。

 その他の6区の顔ぶれも、こんなのしかいないのか、というラインナップだ。河村ミャーミャーと大村チンのうだつの上がらない顔が朝日新聞社会面に載っているが、たしかにこの凸凹コンビが叫ぶバカの一つ覚えは、名古屋以外で通用するまい。河村ミャーミャーの肝いりで東京からやってきた川村昌代さん、世襲で存在感のない丹羽さんにダブルスコア以上をつけられていてはダメでしょう。川村さんご本人に魅力がなかったというのもあるだろうが、これは間違いなく地域政党減税日本」の黄昏と言っていい。ご愁傷様。チ〜ン。
 
 今回の地方選の総括は、また後程。