会議は続くよどこまでも その2

(上から続く)
 先日も我が社の防災の対応で、防災担当と議論になった。宮城県に行って津波被害を直に見てきた防災担当が言うのは「津波対策」をどうするのかということだった。現地を見ていることは強みだが、それを生かすためには地震津波に関する基礎的な知識が必要である。残念ながら、彼にはその部分が欠落していた。彼の発言のベースを支える知識はマスコミ報道の域を出ないのだ。このために現地でも目先のことにしか意識が行かず情報収集が充分ではなかった。少なくとも、防災担当ならば、河田惠昭『津波災害』(岩波新書)、北原糸子『日本災害史』(吉川弘文館)くらいは読んでおけよ。
 
 なんでこんなことを言っているかというと、被災地にワシャも行きたかったからに他ならない。原田知世ではないが「私を被災地に連れてって」なのじゃ。トホホ……。