呑みながら福島支援

 このところ、宴会続きで少々疲れぎみである。でも、昨日は歌舞伎研究会の仲間との食事会だったので深酒もせず品のいい宴となった。宴席は私鉄駅の西にひろがる住宅街の一角にある隠れ家のような店。ご夫婦で、週に3日だけ開く。カウンターが9席、奥に10人ほど入れる個室がある。午後6時に5人で入店して2時間ほどは貸切状態だった。静かにジャズの流れる粋な店で、その一日前の、向こうっ気の強い酒豪とのつぶし合いのような宴会とはえらい違いだ。
 生誕200年を迎えるピアニストのリストの話から始まり、謹慎中の海老蔵の噂、法華経の話題から石原莞爾になり、そこから石原の目指した大東亜共栄圏宮沢賢治イーハトーブとの類似性の話に発展した。
 この会のリーダーはワシャより一回りほど年上なのだが、該博な知識をもっている人で、話をしていて飽きない。また他のメンバーも音楽や古典に造詣が深く、それぞれに知的好奇心の多い人ばかりで会話がはずむ。
 料理も美味しかった。リーズナブルな値段で、とくに贅沢な食材を使っているわけではないのだが、例えば豆腐ひとつとっても、調理方法を替えて一口サイズのものを4種色とりどりに並べてみせる。さっぱりしたヤッコ風のものから、こってりした揚げ出しまで、バラエティーに富んで味覚が飽きない。
 そして酒である。このところ努めて福島の酒を飲むようにしている。昨日の店では、廣木酒造の「純米吟醸 飛露喜」を飲んだ。口当たりがよくワインを飲んでいるようだ。咽ごしが滑らかなので女性にも人気があるらしい。
 一昨日は、郡山の渡辺酒造の「純米吟醸原酒 雪小町」を呑んだ。自宅では、榮川酒造の「大吟醸 榮川」を買い占めて晩酌を楽しんでいる。

 こんな支援しかできなくてお恥ずかしいが、まだまだ頑張って福島の酒を呑みまくりますぞ。
 嗚呼、今日も宴会。こんな生活でえーんかい。