災難は忘れていなくてもやってくる その1

 一昨日、名古屋で友だちと飲んでいて、午後10時過ぎに帰路につく。最寄りの金山総合駅にゆき、東海道本線の上り快速電車を待っていた。ところが予定していた快速電車はなかなか来ない。北よりの冷たい風が吹くホームでずいぶん待たされましたぞ。

 そして、昨日の夜のことである。刈谷市で読書会があった。課題図書は、日垣隆『こう考えれば、うまくいく』(文藝春秋)。駅前の総合ビルの会議室で2時間ほど、読書にかこつけた激論を戦わせる。
 〇○市の市長選に敗れた△△さんが今回の県議選に出てまた敗北を喫した。このことについてワシャと政治家の友人の間での会話。
ワシャ「政治家というのは出処進退を潔くしなければならない」
友人「いやいや△△さんは65歳を過ぎて、それでも一所懸命に選挙運動をしていた。あれは偉いと思うなぁ」
ワシャ「他の自治体にもいるが、市長がだめなら県議があるさ。県議がだめなら市議でいい。とコロコロ変わるのは、一体全体なにをやりたいのかが有権者から見えない」
友人「△△さんの落選の話をしても意味がない。結局、そういうことを言う人は評論家でしかない」
ワシャ「違う。△△さんのことをあげつらって楽しんでいるのではない。あなたの前でこの話をすることで、あなたに政治家としての出処進退の大切さをわかってほしかったのである」
友人「ぼくは進退については潔くあろうと常々思っている」
ワシャ「それならばけけっこうである」
 なんてことを2時間もやっていたんですね。その後、駅前の居酒屋に席を移し、午後10時頃まで飲んでいた。この会は深酒をする会ではないので、軽くほろよいで店を出た。駅の建物の中にある居酒屋なので、すぐに改札を通ってホームに降り、乗客の列に並ぶ。待つこと9分。22時17分発快速列車が入ってくる。席は空いていたが、一駅のことなので出口付近に立つことにした。さぁ、出発だ……と思ったら、なかなか発車しない。そのうちに車内放送が状況を伝えた。
「22時10分頃、安城駅三河安城駅間において、下りの電車に不具合が発生いたしました。点検のためしばらくお待ちください」
(下に続く)