最後のパレード

 さっきまで風呂で泣いていた。上司に苛められたわけではない。好きな人にふられたというわけでもありまへん。中村克『最後のパレード ディズニーランドで本当にあった心温まる話』(サンクチュアリ出版)を風呂読書して泣いていたのだ。
 3月8日の朝日新聞でこの本のことを知り、早速、ネットで注文したけれど「現在品切れのため、お取り扱いできません」とのメールが返信され泣きそうになってしまった。取り敢えず予約だけしておいたところ、後日「入荷しました」という連絡が入った。その本が届いたので、読んでいたというわけじゃ。
 号泣というわけにはいかなかったが、ホロリホロリ……と落涙した。すべての出来事が泣けるということでもないが、何篇かはいい話がある。
 ワシャはね、もともとああいった作られた空間というものが好きではない。それに行列に並んだり、アトラクションを1時間も待ったりすることが嫌いだ。だからディズニーランドを「出銭ー(デゼニー)ランド」と呼んで避けていた。しかし、この本を読んで、ほんの少しだけ見直しましたぞ。