ワシャの親しい友人のティラピアくん(以下はTくんと略す)がこんな話をしていた。
Tくんは公務員である。先日、名古屋で200人ほどが集う事業報告会があって、Tくんは発表者の一人に選ばれた。そこで自転車道設置事業について一席ぶったそうだ。コメンテーターの評価も上々、会場の反応も極めて良好だったそうだ。よかったね、Tくん。
翌日、役所に出勤すると、報告会に参加していた職員から「いいプレゼンだった」とほめられて気をよくしていた。ところが、そこに1本の電話が入った。県警の交安担当からだった。
「昨日の発表を聴いたが、非常に腹立たしかった」
突然、電話の主は、Tくんにそう言ったんだそうな。初対面の人から、急にそんなことを言われればびっくらこきますわなぁ。なんのことかいな、とTくん、思い起こしてみれば、昨日の発表の中で、コメンテーターから「事業の展開をするのに苦労したことはありませんか」という質問があって、Tくんは自転車道の工事で、県警の交安との協議が大変だったことを思い出して「交安協議のハードルがけっこう高くて苦労しました」と答えたのだ。それには、会場に詰め掛けていた多くの自治体関係者が頷いていた。
電話の相手は言ったそうだ。
「これからの交安協議は厳しくするぞ」
やれやれ。
ワシャは、現在、もっとも守旧的な役所が警察であると思っている。情報公開についても消極的だし、縄張り意識や縦割り行政の弊害も多い。未だに中央からキャリアをいただいてお守をしているところなんぞも、古い古い。
あんまり攻撃するとTくんが苛められるといけないのでこのくらいにしておくが、今日もあちこちで警察の不祥事が続出した。他者に対して厳しくするばっかりじゃなくて、内部に対しても厳格であってほしい。基本的にワシャは合法的な暴力装置としての警察機構は必要だと思っているんだから。