春の東京、冬の愛知 その2

(上から続く)
 4時間に及ぶ勉強会は有意義だった。あっという間に午後5時になっていた。内容は面白すぎて、危険すぎてここでは書けましぇ〜ん。
 久しぶりにお顔を拝見する勉強会のメンバーとも懇親を深めたかったのだが、如何せん年度末で仕事がたまりきっている。ワシャの業種は一般的には暇な仕事だと思われているのだが、それはトンでもない誤解だ。副社長直属のプロジェクトチームに正月はなかった。仕事を道楽だと思わなければやっていけまんへんで。そんなわけで、本当は勉強会仲間と市ヶ谷界隈で一献かたむけたかったが、潔く市ヶ谷駅の改札を通ってしまった。後ろ髪がずいぶん抜けましたぞ。
 東京駅、午後5時56分発のこだまに乗りこんで持ってきた新書を読み始めたのだが、なんと三島を過ぎた頃には読み終わってしまった。今回は日帰りなので本を2冊しか持っていない。単行本の方は来る時に読んでしまった。ワシャとしたことが不覚じゃったわい。届いたばかりのロバート・B・チャルディーニ『影響力の武器』(誠信書房)を持ってくればよかった。仕方がないので、今日、配布された「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」、「死刑判決に関する新聞報道」のコピーも読んだんですが足りません。靖国神社のパンフレットも隅から隅までずずずいーっと舐めまわし、それでも足りずに「いっちゃんまんじゅう」の原材料名まで読んで、それでも静岡だった。窓の外は真っ暗だし、車内はガラガラで観察する人もいない。一時間も手持ち無沙汰でしたぞ。
 さて、こだまが三河安城に到着してホームに降り立ってびっくらこきました。三河地方は冬に逆戻りをしているではないか。北西から強く吹いている伊吹颪はコートを着ていない体に突き刺さる。東京とのギャップがありすぎて体調を崩しそうだ。職場に寄ろうかとも思ったが、この寒さでは事務所は冷えきっているに違いない。体調を崩しては元も子もないので、芋焼酎のお湯割りが待っている家に帰ることにした。めでたしめでたし。