どこが問題なのか(昌平高校丸坊主の一件)

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 埼玉県の私立昌平高校で11人の男子生徒がカンニングをした。担任の熱血教師が自分の指導が悪かったとして頭を丸めた。そのことに意気を感じた生徒たちは自分たちも丸坊主になろうということになった。そして、せっかく丸坊主になるのならちょっと遊んでやれということで、「2」「0」「0」「9」「・」「元」「旦」「う」「し」の、それぞれ1字になるように髪をカットして、ずらりと頭を並べて写真にとって年賀状に仕立てた。
 少しふざけ過ぎだとは思うが、それでも高校生ならこの程度のバカをやってもいいだろう。11人のカンニング高校生たちには、少しほろ苦いが、いい思い出となったに違いない。
 この件が、3ヵ月も経ってから表沙汰になった。どうしてかと聞き耳を立てていたら、案の定、卑怯な父兄がPTA会長のところに匿名でたれこんだんだそうだ。このため、30代の担任は謹慎処分を受けることとなった。え、なんで?
《保護者は「子どもが悪いことをしたとしても、ひどすぎる」と批判。高校側は今月になって生徒に謝罪した。》
 と記事にある。カンニングは悪いことだ。それに生徒たちは自主的に頭を丸めたというではないか。そのどこがひどいのか、ワシャには解らない。
 担任は少し軽躁なところは見うけられるが、生徒たちにきちんとけじめをつけることの大切さを教えたという点では、いい先生だと思う。こういった人材を「卑劣な匿名野郎」のたれこみで畏縮させてはいけない。ワシャはこの先生を支持する。そして、人権をひけらかしジョークを理解できないたれこみ父兄を嫌悪する。