2004-01-01から1年間の記事一覧

若いって恥ずかしい

貧相な顔をした高校生が信号待ちをしていた。黒い学生服の下から白いシャツが見えている。頭髪は坊主頭、こめかみのところから三本のラインが放射状に剃りこんである。それも両側。数年前に流行した奇天烈なヘアスタイルだ。本人はカッコイイと思っているら…

役人の姑息

国土交通省の多治見国道事務所の暇人が勤務時間中にソフトボールに興じてストレスを発散した。人事院の例外規則をつかって勤務時間内にずーっとやっていたのだそうだ。さすが国家公務員、ルールを曲解するのはお手のものなんだね。 で、ここからがいかにも小…

酒文化?

石弘光という政府税調会長が「発泡酒やビール風酒類は酒文化を損なう」と仰せられた。この人、一橋大学の学長様であらせられ、その他にも国立大学協会副会長、中央審議会臨時委員、国立大学等の独立法人化に関する調査検討審議委員、財政制度等審議会特別委員…

潔さ

昨日、平成の米騒動について触れたが、57年前の10月11日は、戦後の食糧難時代に己の職責に真摯であったがために飢え死にした東京地裁の山口判事の命日である。彼は闇取引を裁く法の番人として闇米を食することを潔しとせず、栄養失調になって死んでし…

1994年 その1

10年一昔と言うけれども、もう10年経ってしまったのかというところが実感である。 10年前、1994年のことだ。まだ初々しかったイチローはオリックス入団3年目で200安打を打って、この年のパリーグのMVPに輝いている。当時のイチローは今の修…

1994年 その2

プレイステーションが発売されたのもこのとしだった。えーっ、もう10年になるのか。永六輔の「大往生」もこの年に出されている。愛知県西尾市で中学2年生の少年がいじめを苦に自殺をした事件もここらではついこの間のような気がする。生きていれば大河内…

心象

昨夜、寺田寅彦随筆集を読んでいて不覚にも涙ぐんでしまった。「昼顔」という作品だ。寅彦の子どもの頃の思い出を書いたごく短い文章だったが、文中の「砂山の頂まで登る事ができなかった」というフレーズが琴線に触れた。 昔、友人の家族とうちの家族とで旅…

痴呆分権の旗手

梶原岐阜県知事のご高説が朝日新聞の「私の視点」に載っている。論旨はこうである。「全国知事会を始めとする地方6団体ががんばったので地方分権改革が進んだ。このために「市民政治」の時代が幕を開けようとしている。情報公開や住民参加により日本に真の民…

愛知万博まで171日

愛・地球博を企画運営する万博協会には度々驚かされる。 今度は「弁当・ペットボトル持ち込み禁止」である。何を考えていることやら(何も考えてないと思うけど)・・・ 弁当は、夏場の食中毒対策だというが、それならば小中学校の遠足を例外にするべきでは…

犯罪者は増殖中

「渡る世間に鬼はない」この言葉は死語になった。 今や「人を見れば盗人と思え」「人を見たら鬼と思え」「明日は雨 他人は泥棒」「疑いは安全の母」というご時世なのである。 見ず知らずの会社から、職場に電話が入れば、「マンションを買いませんか?」とい…

お伊勢まいり その1

昨日、伊勢神宮へいってきた。理由は「伊勢うどんを食べたい」という単純なもので、伊勢湾岸、東名阪、伊勢自動車道を走って、2時間で神宮会館の駐車場に到着した。午前11時を少し回っていた。 天候は小雨、傘をさしておかげ横丁を遊歩、目的の「伊勢うどん…

お伊勢まいり その2

お土産を買うために参集殿に立ち寄る。パンフレットをながめていると、ナップザックを背負った小柄な男性がお土産を見ていた。誰かと思えばYMOの細野晴臣さんではないか。「やあやあ、お久しぶり」と声を掛けても、こっちが一方的に知っているだけだから…

ケチな人々

ある自治体の広報担当から聞いた話である。その自治体、年に一回、公共施設の無料使用券を広報紙に刷り込んで市民向けに配布をしている。何百円か払わなければならない施設が広報紙を受け取ることのできる市民のみ「ただ」になる。 年に1度の市民サービスな…

台風報道

各紙とも三重県に被害が広がりだした9月29日の夕刊から大きく取り上げている。「土石流住宅数棟埋まる」「経験ない豪雨 住民恐怖」(中日夕刊)、「台風21号 大雨、民家に土石流」「猛雨」(朝日夕刊)、「台風21号 三重全域で豪雨」(毎日夕刊)この中では…

型あればこその個性かな その1

朝日新聞に、学校教育に関するシンポジウム「義務教育 どう変える ― 地方分権の流れの中で」のディスカッションの一部始終が掲載されていた。相変わらず教育についての議論は喧しい。 かつて、といってもつい2〜3年前のことだが、「ゆとり教育」などという…

型あればこその個性かな その2

シンポジウムではお偉い先生たちがいろいろと物申しておられる。「教師の潜在的な能力は非常に高く、自己革新の力をもっている。しかし、それを引き出すシステムに問題がある」と言われる。100人ほどの先生を知っているがろくでもないのが多いように思え…

今朝の新聞から

(中電損害賠償 前会長に4億円請求へ) オオタワケ前会長、社費を使って古美術をむやみやたらに買いまくった。総額5億8千万円なり。よほどの目利きらしく誰にも相談せずに買ったので、鑑定価格は1億円ちょっと。あとの4億円はどぶに捨てたわけだ。この…

内閣改造

政治家はすごいことになっている。 今回の第2次小泉連立改造内閣のメンバー18人中、いわゆる2世議員が11人もいるのである。割合にして60%になる。前回の内閣では2世議員が10人だったから、1人増になった。世襲議員以外は、民間登用から入閣し、その後、…

秋だから模様替え

日曜日をまる1日かけて自室の模様替えをする。スチールラック2本を新たに入れ床に積まれた書籍を整理した。夕方までにはおおよその目処をつけるつもりだったが、深夜になっても片付かない。結局、週末までとっちらかしたままということになった。それでも棚…

帝国の終焉

鉄の結束を誇っていた平成研究会(自民党橋本派)が崩壊しようとしている。下野したとはいえ橋本派の大番頭だった村岡兼造が立件されるかもしれない。当事者の橋本さんは、どこぞの病院の個室で一人新聞を読みながら舌打ちをしていることだろう。 かつてこの…

土曜日の名古屋快晴

御園座へゆく。海老蔵襲名披露である。あー楽しかった。それにしてもさすがに歌舞伎の宗家、よくぞ海老蔵を産みにけり、である。 先々代の海老さまも人気も凄かったが、十一代海老蔵もなかなかの人気だ。上京して歌舞伎座に行ったが、当日券は買えなかった。…

向う岸

彼岸である。「暑さ寒さは〜」というけれど、夕刻に墓参りにいったのだが、曼殊沙華の咲き乱れる土手の方から吹く風は秋だった。 さて彼岸。お彼岸、彼岸会ともいう。「お彼岸ってなあに?」と子どもに質問されて「うっ!」と詰まってしまった。なんて言えば…

今朝の新聞から

(残虐なゲーム、販売規制も) 愛知県が条例を改正して殺人などを仮想世界で楽しむ下劣なゲームソフトを排除していくことにした。当たり前だ。最近、バカによる殺人が増加しているが、根底にはテレビゲームによる悪影響が横たわっていることは間違いない。県…

弱肉強食とはいうけれど

この世では才能があって野望があってもなかなか出世できないことがある。一人では現状が打破できないのである。そんなとき、才能があって野望のある男は徒党を組む。仲間からエネルギーをもらい一団となって壁を突き破り、ついには花の東京へ打って出てくる…

牛丼

9月17日からすき家が牛丼を再開した。さっそく試してみる。350円と、少し値上がりはしたが、味はゴボウの風味があって、肉はやや固めだったが許容範囲である。オーストラリア産牛肉で試行錯誤しながら、ようやく従来のものに負けないだけの商品開発に成功し…

四字熟語 その1

(拳魂一擲) 私は野球をまったく知らないのでストになろうが球団が減ろうがそんなことは関係ない。むしろシーズン中のどのチャンネルをひねっても「野球、野球、野球、大リーグ」という状態が不愉快である。そして今回の日本野球機構と日本プロ野球選手会と…

四字熟語 その2

(無芸退職) 不甲斐なし、大関陣。横綱の朝青龍が取りこぼしているのだ。だからこそ勝ちつづけて星二つの差をもって終盤戦に臨まねばならぬところを、連れしょんでもあるまいに、ぽろぽろと黒星を連ねてあっというまに2敗でならんでしまった。6日目で大関…

唯我独尊

最近、好んで政治屋の伝記、自伝を集めている。鳩山一郎、春日一幸、中曽根康弘、後藤田正晴、変わったところで玉置和郎。県知事もある。愛知県知事の桑原幹根。市町村では岡崎市長だった中根鎮夫、清洲町長の林建伸なんてのもある。 これらの本を眺めてみて…

巷は殺人者であふれている

いったいこの国の治安はどうなってしまったのだろうか。新聞の社会面は血まみれだ。栃木の兄弟は生きたまま川に投げ込まれ、愛知の母子殺人事件はまったくらちがあかない。岐阜では主婦が自宅で撲殺されているし、福岡では元夫の2人を殺害した女が逮捕され…

今朝の新聞から

今朝の新聞から(梶原岐阜知事、勇退へ) 全国知事会長でもある梶原拓知事(70)が次の知事選に出馬しないという。いいことである。多選は水のよどみを生むし、70を越えたらいくら優秀な頭脳でも硬直化してくる。「引き際はよし」だね。ただし、後継者を外…