酒文化?

 石弘光という政府税調会長が「発泡酒やビール風酒類は酒文化を損なう」と仰せられた。この人、一橋大学の学長様であらせられ、その他にも国立大学協会副会長、中央審議会臨時委員、国立大学等の独立法人化に関する調査検討審議委員、財政制度等審議会特別委員を同時に兼任されておるというご立派な大先生なのである。
 そんな大人物が庶民の飲む酒に関して、庶民がつくる酒文化について、いくら自分が偉いとはいっても偉そうなことを言うんじゃない。庶民は不景気のなかでわずかな金をやりくりして酒文化を守っているんだ。毎日飲む酒なんだぞ、50円違ったって貧乏人には大変なことなんだ。日々の銭に困らない人間が、発泡酒を選択せざるを得ない庶民の文化について御託を並べるな。そんな暇があったら税金の使い道をきっちりと検証したらどうなんだ。
 この人、とても立派な経済学者様で毎日エコノミスト賞も受賞しておられるまさに日本経済を指導してきたお方なのである。と、いうことはこの平成不況の責任の一端がこのバカ(あ〜ぁ言っちゃった)にもあるということじゃないか。庶民がビールを飲めずにビール風に甘んじているのは誰あろう無能な経済学者のお陰じゃないか。
 酒には好悪があるだろうが、左党にとっては仕事が終わってさ、安酒を一杯あおるのがどれほど至福の瞬間か、気取ったところで一本何十万円もするような高級酒を浴びているような輩にはわかるまい。
 唯一、頼みの綱はアル中中川大臣だ。アル中ならアル中らしく左党仲間を守ってくれ。大臣様も高級酒がお好きで発泡酒なんか飲まないか……。