鉄の結束を誇っていた平成研究会(自民党橋本派)が崩壊しようとしている。下野したとはいえ橋本派の大番頭だった村岡兼造が立件されるかもしれない。当事者の橋本さんは、どこぞの病院の個室で一人新聞を読みながら舌打ちをしていることだろう。
かつてこの派閥は、田中角栄という稀有のリーダーをいただいて興隆を極めた。配下に金丸信、二階堂進、竹下登、梶山静六、小沢一郎を始めとして錚々たる面々がそろっていた。ところが今の平成研はどうであろう。橋本元総理を除けば、綿貫だの津島だの保利だの久間だのなんだか小ぶりな政治家ばっかりである。現在の平成研にかつての吸引力はなく、参議院の青木がすでに分派行動を起こしているところを見ても末期的であると言わざるをえない。そんな状況で引退している元議員なんか救済するわけがない。できれば責任を全部ひっかぶって、留置場でぽっくり逝ってくれればそれに越したことはないと考えている。
黄昏大派閥の断末魔は、明日の内閣改造人事で聞こえるかもしれない。楽しみじゃ。