1994年 その2

 プレイステーションが発売されたのもこのとしだった。えーっ、もう10年になるのか。永六輔の「大往生」もこの年に出されている。愛知県西尾市で中学2年生の少年がいじめを苦に自殺をした事件もここらではついこの間のような気がする。生きていれば大河内くんは24歳、立派な若者に成長していることだろう。いじめた連中はいじめたことすら忘れたふりをしてのうのうと生きているに違いない。
 また北朝鮮から韓国に亡命した男たちが「北は核爆弾を5個保有している」と証言している。あれから10年、その問題はどう進展しているのだろうか。10年あればよほどの頓珍漢な技術者でない限り核兵器などとっくに作り上げているだろう。
 10年は長いようで短い。ついこの間のような気がしてならない。歳をとってきたせいだろう。時間は飛ぶように過ぎてゆく。
「少年老いやすく 学成り難し 一寸の光陰 軽んずべからず」
 人生の秋ともなると、この言葉が心に響くなぁ・・・