牛丼

 9月17日からすき家が牛丼を再開した。さっそく試してみる。350円と、少し値上がりはしたが、味はゴボウの風味があって、肉はやや固めだったが許容範囲である。オーストラリア産牛肉で試行錯誤しながら、ようやく従来のものに負けないだけの商品開発に成功したわけだ。(拍手!)従来のすき家牛丼は、吉野家のものと比較して味が今一歩だったが、今回の商品は従前の吉野家牛丼と比較しても遜色はないと思われる。(久々の牛丼なので舌が混乱したかもしれないけどね・・・)
 それにしても老舗の吉野家はどうしたんだろう。牛丼の吉野家に牛丼がなければどうしようもないだろう。牛丼販売中止から随分の時間が経過している。その間、吉野家の研究チームは何をしていたのだろうか。ただアメリカ牛肉の輸入再開を祈っていただけだとしたら、ずいぶんと間抜けな話である。消費者のニーズを考え尽くして、プロアクト(予想される物事や事態に先行的に手を打つ)志向で対処していかなければ企業として生き残っていくことは難しいのではないか。
 学生時代に吉野家の牛丼で飢えをしのいだ世代は、吉野家の牛丼の復活を心待ちしているのである。なんとかせいよ、吉野家さん。