四字熟語 その1

(拳魂一擲)
 私は野球をまったく知らないのでストになろうが球団が減ろうがそんなことは関係ない。むしろシーズン中のどのチャンネルをひねっても「野球、野球、野球、大リーグ」という状態が不愉快である。そして今回の日本野球機構日本プロ野球選手会との一連の騒動だ。テレビニュースも新聞も「プロ野球スト決行」一色で、おいおい他に事件はなかったのか、と言いたくなってくる。
 そんな野球無関心の人間でも、日本野球機構側の不誠実な対応は目に余った。いくら選手会の連中が古田を除き筋肉バカばかりだとはいえ、「たかが選手」をなめているとしか思えない言動や行動なのである。
 にやけ顔で古田に握手を求められ拒絶された瀬戸山が口にした「誠心誠意」という言葉、言ったはなから腐っている。
 こうなったら選手会の皆さん、上げた拳を下ろすんじゃないよ。
(全町多難)
 役場に勤める友人が飲んだ席でかなり酔って一人ごとを言っていた。要旨はこうである。彼は選挙管理委員会の仕事をしており、選挙人名簿を整備するために犯罪者の資料が回ってくるのだが、その数がおびただしく空恐ろしくなるというのだ。街中いたるところに犯罪者は棲息しているらしく、地域社会は安全でも安心でもなくなっている。犯罪者ばかりか奇痴害もいるし、シャブ中もいるし、暴走族もいるし、不良外国人もいる。こうなったら自分の身は自分で守るしかない。戸締りをせよ、そして不審な人物、危険と思われる人物と対峙しなければならないときはこちらも防御のための道具を装備しよう。「跳梁跋扈」する「極悪非道」な「魑魅魍魎」どもに「背水之陣」を敷き一矢報いようではないか。
(「四字熟語 その2」に続く)