画集を観ている。表紙は、天まで焦がさんかという紅蓮の炎に大仏殿が焼かれている図である。巨大な火焔の中におわす黄金の毘盧遮那仏は対照的に静かな表情である。その足元で右往左往する兵士どもは蟻のように小さい。 『平家物語』の「奈良炎上」(ならえん…
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